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STIフードホールディングスのニュース
*12:36JST STIフードHD Research Memo(6):事業を通じて社会課題の解決に取り組む
■STIフードホールディングス<2932>の事業概要
4. SDGsへの取り組み
魚食の世界的拡大により各社とも調達リスクが増しているが、同社に関しては、販売力から商社や水産会社の協力が十分得られているようだ。しかしリスクはそれに留まらず、地球温暖化による海面水温の上昇によって漁場が変わるなど、漁業自体の持続可能性が危機にさらされている。同社製品の原材料が魚であることを考えると、同社のSDGsへの取り組みは切実と言える。このため同社は、持続可能性を考慮した原材料調達を実践しており、鮭の認証原材料の使用や陸上養殖事業への出資などを行っている。また、食品メーカーの使命としてフードロス・食品廃棄物の削減を目指しており、銀鮭ドレス(下処理)の原材料使用率は99.2%となっている。さらに、地球に優しい事業活動の観点から温室効果ガスの排出削減を目指しており、電気式フリーザーから窒素凍結機に入れ替えることで、CO2の排出量を削減する方針である。このように、同社は調達・加工・流通・消費・廃棄までのすべてのバリューチェーンにおいて、環境や社会への負荷を軽減し、事業を通じて社会課題の解決に取り組んでいる。
また、STIミヤギでは、後継者育成など様々なチャレンジを進めている地元の宮城県水産高等学校の高校生と協力し、東日本大震災からの復興や後継者不足など深刻な問題を持つ宮城県石巻市の水産業復興を支援している。「2022-23年プロジェクト」では、「オール宮城」をテーマに1年の準備期間を経て、原料の金華さばから水、塩、味噌といった調味料、缶まで県産品にこだわった「金華さば缶」を共同開発し、2023年2月より東北地域で販売を開始した。「2023-24年プロジェクト」では、同校の缶詰製造設備が故障して校内実習が困難になったため、STIミヤギの本格的な工場設備の一部を高校生に貸し出し、「さんま味付缶詰」の製造を支援した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
<EY>
4. SDGsへの取り組み
魚食の世界的拡大により各社とも調達リスクが増しているが、同社に関しては、販売力から商社や水産会社の協力が十分得られているようだ。しかしリスクはそれに留まらず、地球温暖化による海面水温の上昇によって漁場が変わるなど、漁業自体の持続可能性が危機にさらされている。同社製品の原材料が魚であることを考えると、同社のSDGsへの取り組みは切実と言える。このため同社は、持続可能性を考慮した原材料調達を実践しており、鮭の認証原材料の使用や陸上養殖事業への出資などを行っている。また、食品メーカーの使命としてフードロス・食品廃棄物の削減を目指しており、銀鮭ドレス(下処理)の原材料使用率は99.2%となっている。さらに、地球に優しい事業活動の観点から温室効果ガスの排出削減を目指しており、電気式フリーザーから窒素凍結機に入れ替えることで、CO2の排出量を削減する方針である。このように、同社は調達・加工・流通・消費・廃棄までのすべてのバリューチェーンにおいて、環境や社会への負荷を軽減し、事業を通じて社会課題の解決に取り組んでいる。
また、STIミヤギでは、後継者育成など様々なチャレンジを進めている地元の宮城県水産高等学校の高校生と協力し、東日本大震災からの復興や後継者不足など深刻な問題を持つ宮城県石巻市の水産業復興を支援している。「2022-23年プロジェクト」では、「オール宮城」をテーマに1年の準備期間を経て、原料の金華さばから水、塩、味噌といった調味料、缶まで県産品にこだわった「金華さば缶」を共同開発し、2023年2月より東北地域で販売を開始した。「2023-24年プロジェクト」では、同校の缶詰製造設備が故障して校内実習が困難になったため、STIミヤギの本格的な工場設備の一部を高校生に貸し出し、「さんま味付缶詰」の製造を支援した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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