ユーロ圏投資家信頼感は－６．２に改善、前回－７．４

　１２月のセンティックス・ユーロ圏投資家信頼感は－６．２と前回の－７．４から改善した。市場予想は－６．３だった。ただ、センティックスのコメントは以下のように、特にドイツについて手厳しいものだ。

　※センティックス経済データは一部地域で4回連続の改善を示したものの、ユーロ圏全体の指数は依然としてわずかにマイナス圏で推移している。１２月には１．２ぽイント上昇したものの、現状が－１６．５ポイント、期待値がゼロをわずかに上回る状況では、ユーロ圏経済はせいぜい安定化していると言える程度だ。

　※したがってユーロ圏では、センティックス調査参加者がほぼ全ての他地域・国で認識している世界的な勢いがユーロ圏にも波及しているとは見なすのが難しい。２０２５年末にかけて、この背景にはユーロ圏最大の経済国であるドイツが存在する。同国では景気後退要因の影響が継続しており、これがユーロ圏全体に波及している。

　※しかし先行きについては、個人投資家とプロ投資家の間で意見が大きく分かれている。後者は、世界的な景気回復が最終的に全ての船を浮かせるという見方に明らかに楽観的だ。個人投資家はこうした楽観論を全く共有していない。この二極化はセンティックスの歴史上類を見ないものだ。

　などと分析している。