午後:債券サマリー 先物は続落、日銀利上げ観測が一段と強まる
4日の債券市場で、先物中心限月12月限は続落。この日に実施された30年債入札の強い結果が好感される場面もあったが、日銀の利上げ観測が一段と強まると改めて売りが流入した。
午前の債券先物は軟調に推移。日銀の植田和男総裁が1日の講演で12月会合での利上げ再開を示唆したことが尾を引いているほか、積極財政を掲げる高市早苗政権が年末にかけて編成する26年度当初予算案で歳出の規模を膨らませるとの警戒感がくすぶっている様子だった。午後に明らかになった30年債入札の結果は、小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が9銭と前回(11月11日)の27銭から縮小し、応札倍率は4.04倍と前回の3.12倍を上回り、需給不安が薄れたことから先物は一時134円43銭まで下げ幅を縮小。ただ、財政拡張に伴う国債増発の懸念が根強いことや、日経平均株価の大幅高が重荷となりプラス圏に浮上するまでには至らなかった。ロイター通信が関係筋の話として「日銀は12月会合で利上げする可能性が高く、政府は容認する見通し」と報じると、国内金利の先高観が強まるとともに先物は午後2時30分すぎに一時134円08銭まで下押した。
先物12月限の終値は、前日比34銭安の134円11銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日に比べて0.045%高い1.935%と2007年7月以来およそ18年半ぶりの高水準をつけた。
出所:MINKABU PRESS
午前の債券先物は軟調に推移。日銀の植田和男総裁が1日の講演で12月会合での利上げ再開を示唆したことが尾を引いているほか、積極財政を掲げる高市早苗政権が年末にかけて編成する26年度当初予算案で歳出の規模を膨らませるとの警戒感がくすぶっている様子だった。午後に明らかになった30年債入札の結果は、小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が9銭と前回(11月11日)の27銭から縮小し、応札倍率は4.04倍と前回の3.12倍を上回り、需給不安が薄れたことから先物は一時134円43銭まで下げ幅を縮小。ただ、財政拡張に伴う国債増発の懸念が根強いことや、日経平均株価の大幅高が重荷となりプラス圏に浮上するまでには至らなかった。ロイター通信が関係筋の話として「日銀は12月会合で利上げする可能性が高く、政府は容認する見通し」と報じると、国内金利の先高観が強まるとともに先物は午後2時30分すぎに一時134円08銭まで下押した。
先物12月限の終値は、前日比34銭安の134円11銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日に比べて0.045%高い1.935%と2007年7月以来およそ18年半ぶりの高水準をつけた。
出所:MINKABU PRESS
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