GENDAのニュース
【QAあり】GENDA第7回定時株主総会、海外展開を加速し国内外で飛躍的な成長を実現 連結子会社数拡大で業績予想は増収増益
第7回定時株主総会
申真衣氏(以下、申):代表取締役社長の申真衣です。株主のみなさま、ご多用中のところご出席いただき誠にありがとうございます。
当株主総会では、当社定款の定めにより、私が議長を務めます。
それでは、株式会社GENDA第7回定時株主総会を開会します。本総会の議事の運営については、議長である私の指示に従うよう、ご出席のみなさまのご理解とご協力のほど、よろしくお願いします。
また、株主さまからのご発言・ご質問等については、報告事項の報告及び決議事項の説明ならびに事前質問に対する回答の終了後に一括してお受けしますので、ご了承賜りたく、よろしくお願いします。
本総会においては、定足数を必要とする本総会の決議事項の審議に必要な定足数を満たしていることをご報告します。
当社の監査の方法及び結果については、当社Webサイトに掲載している「第7回定時株主総会招集ご通知・交付書面省略事項」に記載のとおりであり、監査役会から適正かつ相当である旨の意見を頂戴していることをご報告します。
2025年1月期 通期業績 連結業績

2025年1月期の業績についてご説明します。売上高は1,117億円で前期比200.7パーセント、償却前営業利益は142億円で前期比175.6パーセントでした。
営業利益は79億円で前期比148.3パーセント、経常利益は73億円で前期比140.0パーセント、のれん償却前当期純利益は46億円で前期比106.7パーセント、親会社株主に帰属する当期純利益は33億円で前期比79.1パーセントとなりました。
2025年1月期 通期業績 (M&A関連費用を足し戻した調整後)連結業績

親会社株主に帰属する当期純利益のみ前期から減益となっていますが、積極的に実行したM&Aに係る一時費用を足し戻した調整後の業績は、すべての段階利益で前期を上回る実績となりました。
調整後の実績は、売上高が1,117億円で前期比スライドでは200.7パーセント、償却前営業利益は153億円で前期比187.6パーセント、営業利益は91億円で前期比166.7パーセント、経常利益は86億円で前期比161.0パーセント、のれん償却前当期純利益は59億円で前期比131.4パーセント、親会社株主に帰属する当期純利益は45億円で前期比105.8パーセントとなりました。
2025年1月期 通期業績 セグメントの業績

セグメントの業績についてご説明します。エンタメ・プラットフォーム事業の業績について、売上高は1,008億円で前期比186.5パーセント、セグメント利益は134億円で前期比167.6パーセントです。調整後においてもセグメント利益は145億円で前期比180.2パーセントとなり、前期から増収増益となりました。
2025年1月期 通期業績 セグメントの業績

エンタメ・コンテンツ事業の業績は、売上高は144億円で前期比611.8パーセント、セグメント利益は4億円です。調整後においてもセグメント利益は4億円となり、前期から増収増益となりました。
2025年1月期 振り返り エンタメ・プラットフォーム事業

2025年1月期の振り返りです。2025年1月期におけるエンタメ・プラットフォーム事業は、「アミューズメント」と「カラオケ」、「フード&ビバレッジ(F&B)」の3つの領域で構成されています。
アミューズメント ①国内における積極的な新規出店

国内のアミューズメントにおいては、積極的な新規出店を進め、24店舗の新規出店を行いました。その中でも2024年8月に開業したGiGO大阪道頓堀本店では、単月における過去最高売上を記録するなど、オープン以降、現在まで大変好調に推移しています。
アミューズメント ②国内ゲームセンターのロールアップM&A

ゲームセンターのロールアップM&Aを積極的に行い、2024年2月のプレビ株式会社を皮切りに、4件のM&Aを実行し、合計60店舗を取得しました。
アミューズメント 国内「アミューズメント」の圧倒的な成長

この結果、2025年1月末時点の国内アミューズメント施設数は339店舗となり、GENDA GiGO Entertainmentは創業来の最高益を達成しました。
アミューズメント ③海外展開の加速 -米国事業の飛躍的な成長を実現-

海外展開を大きく加速させ、特に米国事業においては飛躍的な成長を実現しました。2024年11月に全米にミニロケ約1万ヶ所を展開するNational Entertainment Networkを連結子会社化し、Kiddletonにおいても、ミニロケの出店拡大に注力しました。
アミューズメント ③海外展開の加速 -アジア・欧州への展開も順調に推移-

台湾で5店舗、ベトナムで2店舗を新規出店した他、英国・ロンドンにGENDA Europeを設立しました。2026年1月期より店舗展開を予定しています。
カラオケ ①「カラオケ」事業への新規参入

カラオケ事業についてご説明します。カラオケは2025年1月期に新しく加わった事業領域です。2024年2月に全国にカラオケBanBanを展開する株式会社シン・コーポレーションを連結子会社とし、GENDAに新しくカラオケが加わり事業領域が拡大しました。
カラオケ ②店舗網の拡大

シン・コーポレーションは2025年1月に開業したカラオケBanBan蒲田駅東口店を含む2店舗の新規出店に加え、M&Aにより3店舗を取得するなどした結果、グループイン初年度に創業来最高益を達成しました。
カラオケ ③「カラオケ」事業の垂直統合

カラオケ機器の卸売大手である株式会社音通を連結子会社とし、カラオケがGENDAに加わった初年度より、カラオケの垂直統合が実現しました。
フード&ビバレッジ(F&B) ①「F&B」3社目のグループイン

フード&ビバレッジについてご説明します。フード&ビバレッジには、若者に人気のリキュール「クライナーファイグリング」の輸入・販売を手がける株式会社シトラムが加わりました。
これにより「クライナーファイグリング」とIP等のコラボレーションによるお客さまへの新たなエンターテイメント体験の提供や、新たなグループシナジーの発現、販売チャネルの拡大などを実現しています。
2025年1月期 振り返り エンタメ・コンテンツ事業

エンタメ・コンテンツ事業についてご説明します。エンタメ・コンテンツ事業は、「キャラクター・マーチャンダイジング」と「コンテンツ&プロモーション」の2つの領域で構成されています。
キャラクター・マーチャンダイジング ①最高のM&Aシナジーを生み出した実現例

キャラクター・マーチャンダイジングについてご説明します。プライズの企画・製造・販売等を手がける株式会社フクヤが、強力なIPによるプライズ、カプセルトイ市場におけるインバウンドの取り込みました。
加えて、推し活の広がりといったニーズを的確に捉え、施策を実行し、その中でグループシナジーも相まり、創業来の最高益を達成しました。この最高益は、最高のM&Aシナジーを生み出した実現例として捉えています。
コンテンツ&プロモーション ①VRコンテンツ事業の充実を加速

コンテンツ&プロモーションについてご説明します。コンテンツ&プロモーションにおいては、VRコンテンツ事業の充実を加速させました。株式会社ダイナモアミューズメントが2024年6月に株式会社VAR LIVE JAPANのVRゲーム事業を譲受しました。
その他にも期間限定ですが、株式会社TOKYO TOWERとの共催によるVRアトラクション施設「VR BASE TOKYO」を開催するなどしました。
コンテンツ&プロモーション ②革新と感動の映像体験を提供 -ダイナモアミューズメントが受賞-

事業拡大を推進する一方で、GENDAのコンテンツが高い評価を得た1年となりました。
まず、株式会社ダイナモアミューズメントが株式会社円谷プロダクションと共同開発を行った体験型VRアトラクション「ウルトラセブン THE ATTRACTION 史上最速の作戦」が、「ルミエールジャパン・アワード2024 VR部門特別賞」を受賞しました。
コンテンツ&プロモーション ②革新と感動の映像体験を提供 -ギャガ配給の映画賞受賞作品-

ギャガ株式会社においては、カンヌ国際映画祭の最高賞「パルムドール」と、アカデミー賞脚本賞を受賞した『落下の解剖学』を配給しました。
他にも、2024年8月に1館で公開し、2025年1月末時点で全国350館以上で上映するまで拡大した『侍タイムスリッパー』は、日本アカデミー賞で最優秀作品賞を受賞する快挙を達成しています。
グループシナジー ①ゲームセンター×カラオケの複合店(2024年12月誕生)

GENDA全体の振り返りについてご説明します。まずはグループシナジーについて、具体例を挙げしながらご説明します。1つ目はゲームセンターとカラオケの複合店です。
もともとカラオケBanBanとして営業していた2階建ての店舗を、1階はゲームセンターGiGO、2階をカラオケBanBanとしてリニューアルし、2024年12月に桑名店を開業しました。
リニューアル前と比較して売上高は2倍となり、M&Aのシナジーを最大限に活かしたGENDAならではのエンターテイメント拠点になったと考えています。
グループシナジー ②ゲームセンター×F&B

2つ目はゲームセンターとF&Bの連携です。2024年8月に開業したGiGO大阪道頓堀本店では、店内でヒルバレーのポップコーンを販売している他、「LEMONADE by Lemonica」を出店するなどし、ゲームセンターとF&Bにおけるシナジーの極大化を実現しています。
また、GiGO台湾が台湾1号店となる「LEMONADE by Lemonica LaLaport 台中店」を開業しました。「LEMONADE by Lemonica」の海外展開も進んでいます。
グループシナジー ③カラオケ×F&B -カラオケBanBanのグランドメニューへの導入-

カラオケとF&Bとの連携です。カラオケBanBanでは、グランドメニューに「LEMONADE by Lemonica」が手がけるレモネードと、株式会社シトラムが取り扱う「クライナーファイグリング」を導入し、多くのお客さまから支持をいただいています。
グループシナジー ④キャラクターMD×ゲームセンター

キャラクターMDとアミューズメントとのプライズにおける垂直統合です。プライズの企画・製造・販売等を手がける株式会社フクヤと株式会社アレスカンパニーは、国内ではGiGO、海外ではKiddletonとNational Entertainment Networkを中心としたゲームセンター、ミニロケへのプライズ供給を強化しました。
GENDAの主力事業であるアミューズメントとキャラクターMDとの垂直統合は、順調に進んでいます。
グループシナジー ⑤映画を中心に、GENDAのエンタメネットワークをフル活用

グループシナジーの最後は、映画とGENDAのプラットフォームの連携です。ギャガ株式会社が配給した映画、通称『デデデデ』を中心に、映画とコラボした限定プライズや限定ポップコーン、カラオケのコラボルーム、コラボドリンクを販売するなど、GENDAのエンタメネットワークをフル活用した代表例となりました。
DX ①GENDA ID -エンタメの可能性を広げるGENDAの共通ID-

GENDAが取り組んでいるDXについて、ご説明します。1つ目はGENDAの共通IDである「GENDA ID」についてです。
2024年6月に推し活専門ショップ「fanfancy+」のアプリをリリースしました。このアプリはGENDA IDを導入した初めてのアプリとなり、その後もGiGOアプリやカラオケBanBanアプリに導入しました。
2025年1月末時点で、GiGOアプリの累計会員数は112万人、カラオケBanBanアプリの累計会員数は68万人となり、今後も会員数の拡大に注力し、GENDAが展開するサービスの相互送客を実現していきます。
DX ②プロジェクトPAO -プライズゲーム景品の調達フローのDX施策-

2つ目はプライズゲームの景品の調達フローのDX施策である、プロジェクトPAOをご紹介します。プロジェクトPAOは、調達フローのうち、調達した景品の店舗への割り振りに関するDXです。
これまでは勘と経験による人力での割り振りを行ってきましたが、店舗によっては割り振られた数量が適正ではなく、廃棄や機会損失が発生するケースがありました。
プロジェクトPAOでは、AIを活用することで割り振りの最適解を導き出し、機会損失の減少による売上の向上と景品廃棄の減少につなげることができました。今後も既存施策のブラッシュアップの他、景品の調達フローの他の業務についても、さらなる改良・改善を目指していきます。
ファイナンス ①公募増資

2024年7月に行った公募増資についてご説明します。2024年7月に公募増資により100億円を調達し、2025年1月期の下期以降のM&A資金に充当しています。
株式による資金調達により財務基盤を強化し、M&A後の負債の増加を経ても、Net Debt / EBITDA倍率は1.7倍と、十分な借入力を維持しています。公募増資により調達した資金を活用し、次にご紹介するM&Aを推進してきました。
2025年1月期 振り返り –M&A及び資本取引– ①M&Aの推進により連結子会社数も拡大

2025年1月期の振り返りの最後はM&Aです。2024年2月のプレビ株式会社、株式会社シン・コーポレーションの連結子会社を皮切りに、2024年11月のNational Entertainment Networkまで、合計10件のM&Aを実行しました。
連結子会社は新たに11社増え、2025年1月末におけるGENDAの連結子会社は30社となりました。2026年1月期の業績予想については、代表取締役会長の片岡よりご説明します。
2026年1月期 通期業績予想 –M&A及び資本取引– ①国内ゲームセンターのロールアップM&A

片岡尚氏(以下、片岡):代表取締役会長の片岡です。2026年1月期の業績予想についてご説明します。まずは公表済みのM&Aについてご紹介します。
1つ目はゲームセンターのロールアップM&Aです。株式会社ドラマの吸収分割、株式会社ハローズ、株式会社ゲームグース、株式会社ユーイングの株式取得、その他1店舗の取得、以上5件のM&Aにより、これまで合計69店舗を取得しました。
2025年1月期はM&Aにより60店舗を取得しましたが、4月25日時点ですでに前期を上回る店舗数を取得し、アミューズメント事業の成長がさらに加速する見込みです。
2026年1月期 通期業績予想 –M&A及び資本取引– ②カラオケ施設のロールアップM&A
2つ目はカラオケ施設のロールアップM&Aです。2025年3月に株式会社シン・コーポレーションが株式会社アトムよりカラオケ時遊館23店舗を譲受しました。株式会社シン・コーポレーションは前期に最高益を達成しており、このM&Aによりさらに成長し、最高益の更新を期待しています。
2026年1月期 通期業績予想 –M&A及び資本取引– ③コンテンツ&プロモーション事業の強化

3つ目はディー・エイト株式会社の連結子会社化です。ディー・エイトは、展示会やイベントのディスプレイの企画・設計・製作等を手がけ、GENDAの店舗やイベント等におけるデザインのプロデュース力を強化できると考えています。
本日の株主総会の入口装飾もディー・エイト社が制作しました。このようにお客さまの期待を超える体験価値を創造し、GENDAの各店舗やイベントに来訪いただくお客さまから、これまで以上に厚いご支援を賜れるよう努めていきます。
2026年1月期 通期業績予想 –M&A及び資本取引– ④新たな事業領域「ツーリズム」

4つ目は、外貨両替機事業を展開する株式会社SMART EXCHANGEの連結子会社化です。全国700ヶ所以上に外貨両替機を設置し、GENDAとはシナジーもすでに発現しており、2025年3月末時点でGiGO14店舗に外貨両替機を設置済みです。
株式会社SMART EXCHANGEのグループインにより新たにツーリズムの事業領域が加わりました。これまで培ってきたミニロケ事業のノウハウを活かし、好調なインバウンドを追い風に今後も設置箇所を拡大していきます。
2026年1月期 通期業績予想 –M&A及び資本取引– ⑤北米アミューズメント施設の大型M&A

4月9日に公表したPlayer One Amusement Groupについてご紹介します。Player Oneは、米国及びカナダで、アミューズメント施設運営及びゲーム機器の販売を手がける企業グループです。
拠点数は、ゲームセンター104店舗、ミニロケ約2,000箇所に上ります。すでに北米で事業展開しているKiddleton、National Entertainment Networkに加え、Player Oneを連結子会社化することで、北米でのエンタメ・プラットフォーム網がさらに拡大することとなります。
また、National Entertainment NetworkにおけるPMI実績をPlayer Oneにも同様に実行していくことで、1拠点あたりの売上高を拡大できると見込んでいます。
2026年1月期 通期業績予想 M&A及び資本取引トラックレコード

以上の9件も含め、GENDAでは創業からの7年間で45件のM&A実行・発表しています。
2026年1月期 通期業績予想 グループ概観

M&A実行後のGENDAのグループ概観はスライドのとおりです。
2026年1月期 通期業績予想 –オーガニックグロース– ①「エンタメ・プラットフォーム事業」の店舗網拡大

既存事業についてご説明します。まずはエンタメ・プラットフォーム事業の店舗網の拡大についてです。
2025年2月から4月までの3ヶ月間ですでにGiGO5店舗、LEMONADE by Lemonica 2店舗、米国Kiddleton2店舗、合計9店舗が開業済みです。今後、カラオケBanBan等の新規出店も進め、2026年1月期は合計40店舗以上の新規出店を見込んでいます。
2026年1月期 通期業績予想 –オーガニックグロース– ②National Entertainment NetworkのPMIを加速

National Entertainment NetworkのPMIについてご説明します。2024年11月のNational Entertainment Networkの連結子会社化以降、Kiddleton式のミニクレーンの入替や日本式の「Kawaii」景品への入替を進めてきましたが、2026年1月期はこの取り組みを加速させます。
入替を行った拠点の売上高は入替前と比較し平均3倍となっており、この取り組みに注力することで、米国事業のさらなる成長を見込んでいます。
2026年1月期 通期業績予想 –オーガニックグロース– ③ギャガ配給作品ラインナップ

ギャガ株式会社の配給作品についてご紹介します。公開までちょうど3週間になりました、5月16日金曜日に公開の『サブスタンス SUBSTANCE』をご紹介します。
本作は、主演のデミ・ムーアがゴールデングローブ賞で主演女優賞受賞、アカデミー賞でも5部門にノミネート、そのうちメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した作品です。
本作は、かつて売れていた女優が若返り、より完璧な自分を生み出すという禁断の薬物を使用したことから始まるストーリーで、美への執着と成功への渇望がせめぎ合い、やがて狂気が侵食していく衝撃的な作品となっています。ぜひご覧いただけると幸いです。私が人生で見た映画で一番怖かったです。
作品紹介

その他、現時点でご紹介できる作品はスライドのとおりです。スライドに掲載していない作品も多数揃えており、2026年1月期も多彩なラインナップを準備しています。ご期待ください。
2026年1月期 通期業績予想 –オーガニックグロース– ④「GiGOリンク」誕生 -GiGOアプリでのプレイが格段に進化-

既存事業に関するDX施策の「GiGOリンク」についてご紹介します。「GiGOリンク」はGiGOアプリの利便性を格段に進化させるDX施策です。これまでGiGOアプリは決済端末を介する必要があり、プレイの都度アプリを決済端末と連携させる必要がありました。
「GiGOリンク」により、ゲーム機にGiGOアプリを1度タッチするだけで、決済端末を介さずにプレイできるようになります。「GiGOリンク」は2025年中に順次導入し、GiGOアプリの効果の最大化を目指していきます。
2026年1月期 通期業績予想 –新経営体制について– ①新経営体制について

新しい経営体制についてご紹介します。GENDAが「エンターテイメント世界一」を目指し、厳しい競争を勝ち抜くためには、大胆な改革と新たな挑戦への不断の努力が不可欠と考えています。
今回、それに対応しうる、それぞれが多様な経験と高い専門性を持つメンバーによる新たなリーダーシップチームを組成しました。スライドの9名が新たな経営陣となります。このメンバーでGENDAの未来を切り拓き、この1年を駆け抜けたいと思っています。ぜひご期待ください。
2026年1月期 通期業績予想 連結業績

この経営体制でみなさまにコミットする2026年1月期の業績は、スライドのとおりです。売上高は前期比140.4パーセントとなる1,570億円、償却前営業利益は前期比154.5パーセントとなる220億円です。
営業利益は前期比131.8パーセントとなる105億円、経常利益は前期比124.5パーセントとなる91億円、のれん償却前当期純利益は前期比171.9パーセントとなる80億円、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比151.3パーセントとなる50億円です。
決議事項

第1号議案から第5号議案までの各議案を上程します。各議案の内容については、当社Webサイトに記載している「第7回定時株主総会招集ご通知」に記載のとおりですが、あらためてご説明します。
第1号議案 定款一部変更の件

第1号議案の「定款一部変更の件」です。当社及び子会社の事業活動の現状に即し、事業内容の明確化を図るため、定款第2条に事業目的を追加するものです。
また、現在の取締役の員数は7名ですが、第2号議案の取締役9名選任の件が原案どおり承認可決されると、現行定款第19条が規定する取締役の員数の上限である9名となります。
今後の事業展開への的確な対応及び社外取締役の増員等による当社の取締役会の実効性、及びコーポレートガバナンス体制の強化を可能とするため、現行定款第19条取締役の員数について、員数を9名以内から12名以内に変更し、第4号議案の補欠監査役1名選任の件に関して、第34条監査役の任期の内容修正を行い、第43条補欠監査役を新設するものです。
第2号議案 取締役9名選任の件

第2号議案の「取締役9名選任の件」です。本株主総会終結の時をもって取締役7名全員が任期満了となります。このうち1名は取締役を退任するため、6名の再任と3名の新任取締役の合計9名を一括して選任したいと思います。
第3号議案 監査役1名選任の件

第3号議案の「監査役1名選任」の件です。監査体制の強化を図るため、新たに監査役1名の選任をお願いするものです。なお、本議案に関しては、監査役会の同意を得ています。
第4号議案 補欠監査役1名選任の件

第4号議案「補欠監査役1名選任の件」です。監査役の員数が3名未満と員数が欠けた場合で、かつ常勤監査役が退任した時などに備えて、常勤監査役の補欠として補欠監査役1名の選任をお願いするものです。なお、本議案に関しては、監査役会の同意を得ています。
第5号議案 監査役の報酬額改定の件

第5号議案「監査役の報酬額改定」の件です。当社の監査役の報酬額は、2023年4月28日開催の第5回定時株主総会において年額2,500万円以内と承認していただき今日に至ります。
監査体制の一層の充実を図るため、社外監査役を1名増員すること、また、監査役の責務が今後さらに増大すること等を考慮し、報酬額を年額4,000万円以内に改定したいと思います。
現在の監査役は3名ですが、第3号議案が原案どおり承認可決されると、監査役は4名となります。以上、第1号議案から第5号議案までの各議案を上程し、その内容をご説明しました。
事前質問
それでは、個別のご質問、動議その他審議に関する発言を受けつける前に株主のみなさまよりあらかじめいただいたご質問の中から、関心が高いと思われるものについてお答えします。
質疑応答:新任の取締役、監査役の選任理由について

「新任の取締役、監査役の選任理由について詳細に教えてほしい」というご質問です。
二宮氏は、前職時代から国内外のアミューズメント施設事業の責任者を歴任し、2023年4月からGENDA GiGOエンターテイメントの代表取締役社長に就任しました。2023年9月から当社執行役員アミューズメント施設事業最高責任者として、GENDAのメイン事業であるアミューズメント領域を牽引しています。
取締役に登用することで、経営に事業の視点をより強く反映させることを期待し、取締役候補者としました。
林氏は、作家としての長年にわたる創作活動に加え、多様な分野での経験から得られる、特にコンテンツ領域に関する助言と、エンターテイメント業界における豊富な人脈の活用が当社グループの企業価値向上に寄与することを期待しています。
また、日本大学においては理事長という組織の長ですが、GENDAにおいては独立した社外取締役としての役割を担うこととなり、外部からの独立した視点と、幅広い知識・経験に基づく客観的な意見を求めて、林氏を社外取締役に選任するものであり、取締役会の意思決定の質を高めることを期待し、社外取締役候補者としました。

田尻氏は、弁護士として豊富な知識と経験を有しており、それに基づく専門的な見識は、経営の重要事項の決定及び業務執行の監督を行うのに適任であるとともに、当社グループの企業価値向上に寄与することを期待し、社外取締役候補者としました。
なお、田尻氏は森・濱田松本法律事務所のパートナーであり、当社と森・濱田松本法律事務所の間には取引関係があります。森・濱田松本法律事務所のポリシーとして、取引関係にある発行会社の独立役員となることは差し控える方針であると承知しており、田尻氏が独立役員として届け出られていないのは、このポリシーに基づくものです。
国見氏は、公認会計士として、財務及び会計に関する高度な知識や経験を有しており、監査役として求められる高い倫理観、公正・公平な判断力に加え、当社経営に対する適正な監査を実施するのに必要な経験及び見識を有しています。
また、経営者としての経験も有しており、今後も拡大していく当社グループの社外監査役として、職務を適切に遂行できることを期待し社外監査役候補者としました。
質疑応答:トランプ関税の影響額について

「トランプ関税の影響額について教えてほしい」というご質問です。
4月9日に開示した「本日公表のM&Aについて」に記載のとおりですが、米国の対中国の関税率が上昇した場合、当社の米国事業においても費用増加の可能性が生じると試算しています。
これは主にKiddleton、National Entertainment Network、PLAYER ONEにおけるゲーム機輸入に関する関税が増加することによるものですが、PLへの影響額については、現時点では限定的であると認識しています。
その上で、当社では関税の影響をさらに極小化するため、3つの対応策を具体的に検討し、今後実施していく予定です。
1つ目はKiddleton式への入替えの効率重視へのシフトです。従来のスピード重視の出店戦略から、各立地の収益性を詳細に分析し、より効率的なPMI施策を導入していきます。また、PLAYER ONEにおいては、関税の影響を受けない地域からPM施策を開始します。
2つ目は、製造体制の見直しです。米国現地製造拠点を活用し、中国からは完成品ではなく部品を輸出し、米国国内で組み立てを行う体制を構築することで、関税の対象を完成品から部品に移行し、影響額を抑制します。これは輸送効率の向上にもつながります。
3つ目に原価の見直しです。中国の製造工場との交渉を強化し、原価低減に努めるとともに、関税率の低い第三国からの調達も視野に入れて検討を進めていきます。
質疑応答:配当、株主優待について

「配当及び株主優待の方針について教えてほしい」というご質問です。
配当については、当社が現在創出しているキャッシュフローを株主のみなさまに今すぐ還元するよりも、事業に再投資することで将来的により株式価値を高めるような株主資本コストを上回る魅力的な事業投資の機会を数多く認識しているため、現時点では検討していません。
株主優待については、本日の株主総会の招集通知発送に合わせ、条件を満たした株主さまへ「GiGOグループのお店」及び「カラオケBanBan」でクーポンとしてご利用いただける「優待ポイント」を送付しました。
GiGOでの1日のご利用条件が500円である点について、株主のみなさまと会社双方にとって、より良いバランスとなるよう慎重に検討を重ねて決定しました。
当社は償却前営業利益とcash EPSの増加というKPIを通じて、株式価値の最大化を目指しており、その成果を将来的な株価の上昇というかたちで、株主のみなさまへ還元したいと考えています。
現在、500円という上限にて運用していますが、今回初めて導入した株主優待制度ですので、今後のご利用状況や、株主のみなさまからのさまざまなお声を真摯に受けとめ、より良い株主優待制度をみなさまとともに作り上げていくことが重要だと考えています。
今後の状況の変化や、みなさまからのご意見を踏まえ、柔軟に検討を重ねていきます。
審議・質疑応答
申:質疑応答及び採決の進行方法についてです。まず、報告事項及び決議事項に関する質問、並びに動議を含めた審議に関する発言を受け、その後に決議事項につき採決のみをとりたいと思います。議案の修正動議が提出された場合は、原案と一括審議の上、原案を先に採決します。
以上の進行方法で賛成の株主の方は拍手をお願いします。
(拍手)
ありがとうございました。過半数の賛成を得たのでこの方法で進めます。
質疑応答:定款変更で事業目的に追加された事業について
質問者:第1号議案、第2号議案にも関係する質問かと思いますが、2条の定款で、酒類、たばこ、両替業を定款の目的に追加しています。
実際は事業としてM&Aが行われてされているため、先行的に行われているようですが、御社が目指す「世界一のエンタメ企業に」という観点から、なぜこの事業をあらためて行う必要があるのか教えてください。
申:今回の定款変更で事業目的に追加した酒類、たばこ、両替業は、それぞれすでに事業を開始しています。酒類に関しては「クライナーファイグリング」、たばこについてはシーシャの業態を2024年にスタートしています。両替業はSMART EXCHANGEが今年3月からグループインしています。
今後の事業領域の展開として、我々はエンターテイメントの領域を非常に大きく捉えています。その中で「これをやる、これをやらない」ということを頭から決めてしまうのではなく、広く事業領域をとり、その中での出会いや時代の潮流に合わせながら、事業展開していきたいと思っています。
質疑応答:株主優待の利用範囲について
質問者:私の小学生と中学生の孫は、よくゲームセンターに行きます。私の希望としては、祖父として孫に株主優待の権利を渡したいのですが、今のかたちではできないと思っています。
そこまで固執しているわけではありませんが、LINEを介して孫にポイントを譲れたらいいと思いました。ぜひ検討していただければと思います。
申:株主優待制度は株主のみなさまの日頃からのご支援に感謝するとともに、当社事業へのご理解をより一層深めていただくこと、当社株式の投資魅力を高めることで、より多くの方に株式を保有していただくことを目的としているため、第三者への譲渡は利用規約で禁止しています。
ぜひ、お孫さんと一緒に来店して使っていただけるとうれしく思います。よろしくお願いします。
質疑応答:英国子会社の目的について
質問者:先ほど、北米、カナダ、台湾、英国の国名が出ましたが、英国について質問です。Lemonade UK Limitedが冊子に記載されており、先ほどのご説明では2024年に英国で現地法人を作ったというご報告がありました。
これはフード&ビバレッジ関係なのか、エンタメを含めた総合的な世界戦略の位置づけなのか、どのような意図で作られて、どのようなところが想定されているのか、全体的なフード&ビバレッジとエンタメとのシナジーと考えているのか、英国について教えてください。
申:英国法人を設立する前から、先行してLemonadeの店舗はイギリスで展開しています。GENDA Europeの設立の目的は、ヨーロッパ全域でアミューズメントの事業を展開することを念頭においています。
質疑応答:VR体験型のコンテンツに対する将来について
質問者:御社のエンタメ・コンテンツ領域の中で、株式会社ダイナモアミューズメントのVRコンテンツ体験型アトラクションがあります。個人的にはVRコンテンツ体験型アトラクションは、今後のエンターテインメント業界の中で非常に有望なコンテンツになると考えています。
御社のVRアトラクション体験型コンテンツについて、将来の事業の規模を教えてください。
申:VRは日々技術が進歩しており、体験価値が上がっていると思いますが、当社が全国で展開するアミューズメント施設などに設置するところまでは行っていないのが現状です。
しかし、私たちは体験型のコンテンツにも非常に未来を感じており、将来的にはさらに多くの所で展開することが理想的だと考えています。
質疑応答:セーフィーのカメラ導入について
質問者:セーフィー社のクラウドカメラを2024年に導入したと思いますが、こちらの成果や今後やろうとしていることについて教えてください。
また、私は2024年の株主総会でベトナムとカンボジアに出店してほしいと発言しましたが、無事カンボジアが出店したことに安堵しています。なお、2025年4月25日現在、カンボジアでの事業展開は実施していません。引き続き、発展途上国の若年の多い国の方たちが喜べるアミューズメントの企業になってほしいと思っています。
私は『BEMANI PRO LEAGUE』がきっかけでGENDAの株主になった、ゲームセンターが大好きな人間です。今のところ、KONAMIから、2025年の『BEMANI PRO LEAGUE』の開催は発表されていませんが、行われない年においてもその予算は、音楽・ゲームのファンの方に有効で、かつ、GiGOアミューズメントにとって利益の出るイベントとして投資していただきたいと思っています。
私のようなゲーマーが考えていることは、待ち時間が少なくて連続で遊べるもの、家の近くにゲームセンターがあること、自分の目当てのゲーム機があること、治安がよいことです。
待ち時間については、GENDAアプリで今後解決できると思っています。家の近くのゲームセンターを調べるためには、郵便番号などをアプリで取る必要があるため難しいものがありますが、今後の活躍に期待しています。
治安については、「熱中している時に財布が盗まれてしまうのではないか」と心配しながらゲームをしている側面があります。
私の通っているゲームセンターのGiGOでは、ゲーム機自体はKONAMIの提供する「PASELI」で決済できるものの、自動販売機がキャッシュレス決済ができないため現金で買わなければいけません。そこはかなり都心のお店です。
自動販売機のキャッシュレスは導入できると思うので、すべてのGiGOにおいて、田舎でもゲームのカードと車の鍵だけ持って、ゲームセンターで遊べるような治安の良い環境になるよう検討していただきたいと思っています。
申:ご意見ありがとうございます。励みになります。カメラについては、費用や撮影した映像の引き出し方を検討した上で切り替えを決めています。今後の使い方としては、人流を見ることに期待していますが、なにか他のものに成果を結びつけられている状態ではありません。
質疑応答:「Speed is King」のコンセプトについて
質問者:「Speed is King」というコンセプトについて、考えを教えてください。
申:スピードが大事ではないとは誰も思っていないことは明らかだと思います。スピードは最上位なことであるとみんなで共有して、スピード感を持って会社を前に進めていくことを当社の1つ目のバリューとして大事にしています。
質疑応答:M&A後の企業統治について
質問者:M&A戦略について質問です。創業7年で約45社のM&Aをしてきたというご報告がありましたが、どのように企業統治をしているのか教えてください。
傘下に入った会社の社長や経営陣を一掃してGENDAの人間を送り込んでいるのかなど、どのような考えがあるのか教えてください。申社長がほとんど1人で回答していますが、片岡会長からもお話を聞かせてください。
申:M&A後の企業統治の方法は個別のケースによります。経営陣が抜ける場合はGENDAから人を送って経営することになります。経営陣が残ってくださる場合は、引き続き経営にあたっていただきます。
しかし、グループ化することで横断的に巻き取るほうがいい業務は、巻き取っていくかたちで統治しています。
片岡:議長の指名により、私から追加で回答します。M&Aの統治の方法は、申からのご説明のとおりケースバイケースです。グループイン後は、新しく入ってきた会社の事業責任者と私と申とで週1回ミーティングを続けてきました。
入った時だけ一緒でその後ずっと顔を合わせないということはなく、オンラインやフェイストゥフェイスで毎週進捗状況を聞いたり、アドバイスしたり、数値を教えてもらったりしています。
また、月1回一堂に会するグループ経営会議を行っています。GENDAの経営陣との一対一の関係ではなく、グループ会社の経営者たちの相互関係を作り、経営会議の中で他の会社は何をしているのかをみんなが把握し、シナジーを生み出していくように取り組んでいます。
質疑応答:IRへの参入の検討について
質問者:大阪IRになにか関わりを持つような考えはありますか?
申:現時点で検討しているものはありません。
質疑応答:「世界一のエンターテインメント企業」の定義について
質問者:御社は「2040年に世界一のエンタメ企業」という壮大なビジョンを掲げていますが、エンタメ企業というと、日本では任天堂やソニー、世界的にはウォルトディズニーなどが考えられます。2040年まであと15年ですが、売上30兆円や50兆円といった具体的な目標があれば教えてください。
申:中期経営計画などは公表していませんが、私たちの中で目標とする数字はあります。日々その目標に対して、今の進捗やここから何をしていくべきなのか、具体的に検討しています。しかし、株主のみなさまに広く伝えられる数字は今の時点ではありません。
質疑応答:今後のポーカーの事業について
質問者:新宿でGiGO POKERがリニューアルしたと思いますが、今後のポーカー事業について展開があれば教えてください。
申:2024年3月にFLIPS新宿をオープンしたことがポーカーに参入した初めてのケースです。ポーカーは若い方に非常に支持されている遊びであり、私たちもそこで意味あるかたちで事業をしていきたいと考えています。
今時点で公表できる次の店舗はありませんが、今後も拡大していきたいと思っています。
質疑応答:2030年に向けた大きな目標に向け、これまでの方針と変わる部分はあるのかについて
質問者:GENDAはこれまで積極的なM&A戦略によって事業拡大をしつつ、無理のない財務運営を重視されてきました。来期予想では中期経営計画は非公表にするなど、比較的堅実で保守的な姿勢を維持されていると認識しています。
しかし、昨日の発表では、2030年には償却前営業利益で前期比約5倍の750億円を目指すという目標を掲げられました。これまではM&A戦略や投資判断における規律や選別基準が非常に厳しかったと思います。このような大きな目標を掲げたことによって、従来のスタイルから方針が変わることはあるのでしょうか?
申:中期経営計画は発表していませんが、2040年までのパスは常日頃考えています。創業から7年間、これまでもそうしてきたように、今後も方針はまったく変わっていません。今回、初めて社外に対して出す機会があったということです。
質疑応答:M&Aに伴う決算時のPMIについて
質問者:御社は常に月1社ペースでM&Aを行っているため、統治の面でどのように決算を行っているのかが非常に気になります。会社の規模感を見ても、自社できちんと決算を組むことが難しいような小さな会社も多くあると思います。
それらの会社がGENDAの決算の開示の月に入った時に、どのように連結決算を組み、各社単体を締めているのでしょうか?PMIの指標でどのような工夫をしているのでしょうか?
例えば、このようなシステムを使って今まで遅かった決算を急激に早くしているなど、どのような施策を実行されているのか教えてください。
渡邊太樹氏(以下、渡邊):ご指摘のとおり、非常に速いペースでM&Aを行っているため、PMIにおける経理の部分は非常に大事です。当社は、その点を上場以前から強く意識して、人員の拡大を進めていました。特に上場後は、採用面は知名度も含めて非常に強くなったと感じています。
当社は2027年にIFRSの導入も公表しています。このような施策も含めて、人員を拡大しているというのが実態です。まずこれが1つ目です。
実際には、M&Aが発表されて、完了する時に連結が始まります。この準備期間にさまざまな移行をしています。
連結決算システムを入れて、今までさまざまなかたちでのM&Aを行ってきたため、非常にスムーズに進んでいるとご認識ください。今まさに、アメリカを含めて海外戦略を拡大しています。ここのPMIも順調に進めています。
質疑応答:ポーカー事業のコンプライアンスと収益性について
質問者:私もポーカープレイヤーですので、GiGO POKERについて質問です。一昨日もプレイオフに行き、明るいお店でよいなと思いました。
これはよいことでもあるのですが、一方で、リニューアル前と同様にグレーラインを踏まないようにしているがゆえに、相応に厳しい営業を強いられるのではないかと感じました。
GENDAは比較的、利益至上主義だと思います。GiGO POKERでも貪欲に利益を求めにいくのでしょうか? それとも法改正などで事業環境が変わることに備えて、今のトントンくらいでよいという考え方でしょうか? 片岡さまのお考えもあわせて教えてください。
片岡:GiGOのブランドを掲げたGiGO POKERが、ようやく先日オープンしました。非常に楽しみにしており、今後の店舗数を着実に拡大していきたいと思っています。
ご質問にあった「グレーラインを踏まない」ということに関しては、コンプライアンス上、確実に日本の法律を守りながらアミューズメントとしての効果を出していくことが、もちろん当社のポリシーです。
そうではない運営スタイルの競合の会社もある中で、当社はしっかりとコンプライアンスを守りながら事業を行っていきます。
その一方で、「射幸性が煽られないスタイルで、ポーカー事業の経営は難しいのではないか?」という点については、しっかりと工夫をしていきます。例えば今回は、ポーカーだけではなくダーツバーのようなものを併設しました。
また、「クライナーファイグリング」という若者に人気のお酒を、非常に低価格でサービスできる環境を整えるなど、グループの総合的な取り組みを通して、今まで以上にお客さまに楽しんでいただける新しいポーカーハウスを作っていきたいと思っています。
当然、法律をしっかり守りながら、利益を確実に上げていく展開を目指したいと思っています。
質疑応答:GENDAの組織文化、IPに対するコンプライアンスについて
質問者:GENDAはIPを扱って発展していく企業と認識しています。昨年の5月に『セクシー田中さん』という漫画を原作としたドラマに関してテレビ局で不祥事があり、報告書が出されました。
非常に許し難い事件が起きたと思っており、この不祥事の背景には、テレビ局の組織文化的なものがあったと思います。そこで、GENDAにおけるIPの教育に対する取り組みについてご質問です。
「Speed is King」を掲げるGENDAにおいて、スピードを優先して先走ってしまう、例えば、手続きを踏まずに進めてしまうことが起こりうるのではないかと思います。
GENDAでの組織文化のIPに対するコンプライアンスについて、考えていることや取り組んでいることがあればご説明をお願いします。
申:当社では、主にゲームセンターでのコラボレーションのようなかたちでIPを取り扱うことが、IPホルダーの方と最も近くでお仕事する機会となります。距離感でいうと、作家の方と直接お話しするところまで深く関われていない状況です。
権利元の方と話をして、どのような絵がよいか、どのようなグッズがよいかということを議論しています。これについては非常に時間がかかるということを、私たちは理解しています。
早いケースでは1年前からキャンペーンについて仕込んでいくなど、時間に追われてお互いに無理に強いることがないように心がけています。
質疑応答:高齢化社会における事業の進化について
質問者:日本国内においては、高齢化が進んでいます。御社の事業は若い方に支えられている部分が大きいと思いますので、高齢化の中で事業をどのように進化させていこうと考えているのかを教えてください。
申:当社の主要顧客は、大まかに言うと20代から30代です。日本の人口が減っていくことは自明ですが、日本の人口の中でゲームセンターやカラオケに来る人口は増えていると感じています。これは、若年層の頃からそのようなものに触れてきたことが背景となっています。
昔は、ゲームセンターに大人は来なかったと思いますが、今は子どもの時から大好きだということで来てくださる大人のお客さまが増えています。
また、日常的にゲームセンターにこられなかった方についても、当社のIPの幅を広げることによって、「お気に入りのIPがあるので行ってみよう」というお客さまにアプローチしたりもしています。
さまざまなかたちで、人口に占めるゲームセンター、アミューズメント、カラオケに来てくださる方の割合を広げる取り組みを行っています。
質疑応答:株主への配当について
質問者:私は上場時から株式を持っています。先ほど配当についてご回答いただきましたが、正直がっかりしています。役員を増やしたり、監査役の報酬の上限を上げる原資があるのであれば、配当を出す株主優待が最優先だと思っています。
配当が出せないのであれば、今まで持っていた株は売却しようと思いました。CFOの方も含めて先ほどの簡単な説明では、とうてい納得できません。
会社が存在する以上、配当を出すのは最低限の責任だと思っています。真剣に考えていただきたいです。
申:ご意見ありがとうございます。
質疑応答:現状の人材採用戦略と、今後のグローバルな人材採用戦略について
質問者:2040年に世界一を目指し、会社の規模が大きくなっていくところだと思います。その際に優秀な人材で強いチームを作っていくことは必須条件になってくると思います。
現状の御社の人材採用戦略と、グローバルに規模を拡大していく今後のグローバルな人材採用戦略について教えてください。
申:足元の採用については、会社の上場後は世の中でのプレゼンスも上がり、非常に優秀な人材がより採用できるようになっていると感じています。グローバルに関しても、海外での採用もあるほか、国内で採用した者が手を挙げて海外の事業に関わることが増えてきています。
そのような循環により、より良い人材が採用できて、それが成長につながっていくというサイクルになっていると感じています。
質疑応答:上場企業のM&A、特に同意なき買収について
質問者:M&Aにおいて多種多様な魅力的な会社を見つけるのは、難易度は高いことだと思います。エンターテインメントの上場企業には、比較的安いもの、マイナスエンタープライズバリューの企業もあります。そのような同意なき買収について、御社はどのような考えをお持ちでしょうか?
申:社会環境の中で、同意なき買収が増えてきている現状は感じていますが、それは現時点で当社が行っていこうと考えているものではありません。
質疑応答:500株を超える株主優待制度について
質問者:要望として、現状、500株以上の株主優待は同じですが、来年度は優待が1つ増えるということでした。来年度以降も500株以上の優待を増やしていただきたいです。
配当がなく優待がメインで入ってくるため、例えば500株買うのも600株買うのも同じとなると、中長期で投資する方も減るように思います。1,000株、1万株を保有する株主への優待制度も考えていただければと思います。
申:ご意見ありがとうございます。
質疑応答:申社長の退任について
質問者:申社長が代表の座を退任されます。これまでの会社の成長、株式の価値向上に対して、大いに経営手腕を発揮されたと思っており、個人的に非常に残念です。
今後GENDAがさらに大きくなれるこのタイミングで、なぜ代表の座を降りられるのでしょうか? また、後方支援に回るとのことですが、今後のGENDAの株式価値の向上において、どのような役割を担われるのでしょうか?
申:今のタイミングを選んだのは、会社が良い状態で次にバトンタッチをしたいという思いが創業当時からあったためです。今期の計画を作っていく中で、非常に優れたメンバーが揃っている今が、バトンタッチするタイミングだと思えました。
今後の後方支援について、何をするかは私が決めることではありません。また、私が得意なことをするということでもありません。メンバーが必要だと思ったところで、私を使ってくれるというかたちのほうが、より主体性を持って次の体制に移行できると考えていますので、そのようにしたいと思っています。
質疑応答:ハローズのブランドの今後について
質問者:先ほどM&Aで起業当時のことを聞き、片岡会長と申社長で、経営会議などの面談を十分にされていると知り安心しました。それに関して、追加でご質問です。グループ化したハローズも、今後GiGOブランドに変えていくのでしょうか? それとも各社のブランドを維持していくのでしょうか?
申:ブランドを変えるかどうかは、一括で決めていることではありません。お店ごとに決めていたり、そのお店と地域のお客さまとの関係性や、売却するオーナーの考えなども総合的に判断しており、一律でルールを決めているわけではありません。
質疑応答:不採算事業におけるM&Aの考え方について
質問者:不採算事業については、そのことを理由に手放すことが多いと思います。グループ化する時に、どのような基準でM&Aを判断するのか、もう少し詳しく財務担当者におうかがいしたいです。
羽原康平氏(以下、羽原):当社がM&Aする会社は、事業承継のビジネスがあり、また、大企業の選択と集中の中における傘下のノンコア事業の売却もあります。したがって、必ずしも不採算案件ではないことが大前提です。
その中で、投資の基準を社内で厳格に設けています。そのハードルを超えてくるような案件、すなわち、リターンが出るものに対して投資をしています。M&Aの後に不採算のある店舗については経営改善を行いながら、難しい場合には閉じていくかたちで経営しています。
質疑応答:取締役増員の理由とその報酬のインパクトについて
質問者:定款で取締役会の役員数を9人から12人にすることに関してご質問です。社外取締役等の増員を今後考えていく中で、企業統治を強化するというお話がありました。私もおおいに賛成です。GENDAが大きくなっていく中で、企業統治は非常に大切だと思いますので、進めていただきたいです。
今回、取締役が7名から9名に、2人増員となります。先ほど二宮さんと林さんの取締役としてのバックボーンのお話はうかがいましたが、あらためて、7名から9名にしなければならなかった目的や理由を教えてください。
特に今回、監査役で報酬が増えるというお話がありました。取締役が増えれば、当然、取締役の報酬が増えます。その点についても、費用対効果の観点で、いくらか増える分は、今回の考え方の中に十分に入るのかを教えてください。
申:今回、取締役を増員した理由は、より事業の幅も広がってきており、企業統治をしっかりと行うためには、人数を増やす必要があるためです。報酬のインパクトについて、二宮はもともとグループ会社の中で働いていたため、取締役の報酬にはなりますが、全体としての額が非常に大きく増加するわけではない、ということを前提としています。
社外の取締役を増やしていく際には、ガバナンス上、社内外での人数のバランスが非常に大事だと考えています。社外取締役が増えることによる報酬額の全体としての増加は、ガバナンスを重視する上で必要なことと考えています。
質疑応答:トランプ関税に対する今後の実際的な対応について
質問者:事前質問の中に、トランプ大統領による米国の関税問題に対するご回答がありました。その中で、部品と完成品の製造拠点を中国以外に変えていくことで抑制を図りたいというお話もありました。
しかし、トランプ大統領の発言内容は日々大きく変わり、かつ、今回の関税はグローバル全体で影響があります。その中で、中国が非常にフォーカスされていますが、その他の国も含めて、今後さまざまな交渉がされていけば、関税率も変わってくると思います。
グローバルの視点で、どこを含め、調達していけばよいのか、アメリカでの部品調達はどうなのか、あるいはカナダやメキシコ、さらには東南アジアを含めた地域の中でベストなものを選択すべきではないか、という点についてご意見をうかがいたいです。
申:トランプ関税は非常に不透明感が強く、さまざまな選択肢があり得る状況です。さまざまな選択肢を勉強し、多種多様な選択肢を持つことが一番の対応になってくると考え、そのように努めているところです。
質疑応答:U-NEXT HOLDINGSとの業務提携の成果について
質問者:昨年、U-NEXT HOLDINGSとの業務提携を発表されました。どのような取り組みを行っていますか? また、どのような効果、成果があるのかを教えてください。
申:U-NEXT HOLDINGS自体が、店舗に対するDXを深く実施している会社ということで、当社とも個別の取引でのつながりはありました。業務提携以降は、それを会社対会社にしていけるようになっています。その中でPOSのシステムなど、当社がまとめて多く依頼することによって、コストを低減するなどのかたちで提携が進んでいます。
質疑応答:片岡会長のX(旧Twitter)が目指すところについて
質問者:片岡会長のXを拝見しています。情報提供をありがとうございます。フォロワーは約1万9,000人いますが、何万人程度を目指しているのでしょうか?今後とも情報発信をよろしくお願いします。
片岡:Xのフォロワー数について、特に何人にしたいという数値目標はなく、GENDAが行っていることを世の中に知っていただくことを主な目的で運用しています。したがって、少しずつフォロワーの数が増えること自体はうれしいことと日々思っています。
せっかくの機会ですので、ご来場のみなさまでXをされている方は、フォローいただけるとありがたいです。
質疑応答:トランプ関税に関わるインパクトの金額と、為替レートの設定について
質問者:トランプ関税の影響について質問です。先ほど、「ゲーム機の輸入に関する関税の金額が限定的であると現時点では考えている」というご説明がありました。全体がいくらで、インパクトがどの程度で、おおよそ何パーセントあり、「限定的である」という表現になったのか背景を教えてください。
また、設定為替レートを社内では1ドルいくらで考えているのか、財務担当者からご説明いただきたいです。
渡邊:設定為替レートは公表しているものがありませんが、社内で適切に管理しています。限定的とご説明したのは、全体の利益に対して限定的ということです。つまり、連結の営業利益が105億円、償却前営業利益は償却費ですのであまり関係はないのですが142億円となり、全体感の中では数パーセント下がります。その意味で、限定的と表現しています。
質疑応答:景品に占める中国製品の割合と、今後の生産方針について
質問者:トランプ関税が、御社のPLAYER ONE、National Entertainment Network、Kiddletonに与えるマイナス影響のうち、具体的に関わる部分は景品部分とミニゲーム機などだと思います。それらは100パーセントが中国製のものでしょうか?
National Entertainment Networkは、確かダラスに工場があると思います。PLAYER ONEも卸売りなどをされていると思います。もし100パーセント近くを中国製が占める場合は、今後これを継続していくのでしょうか? もしくは、米国で生産するなど、違う方法を考えているのでしょうか?
申:アメリカで使っている景品や機械について、内訳については公表していませんが、100パーセント中国からというわけではありません。
質疑応答:片岡会長のXは継続されるのかについて
質問者:会長は、社長になられてもXを続けていきますか?
片岡:今後もXを続けていきます。
質疑応答:今後の米国でのM&Aの余地について
質問者:アメリカでのM&Aについておうかがいします。これまでにKiddletonやPLAYER ONEといった大型のM&Aをアメリカで実施しており、プラットフォームとしての拡大を図るのだと思います。今後もアメリカでのM&Aの余地はあるのでしょうか?
申:米国でのミニロケの市場という意味では、現在、当社がおそらく最大手です。そのため、これ以上同様の大きなM&Aは、基本的には少し難しいと考えています。ただし、小さなプレイヤーが多くいる業界ですので、その中でどのような機会があるかは注視していきたいと考えています。
質疑応答:PLAYER ONEのM&Aのタイミングについて
質問者:アメリカのM&Aの話に関連して、PLAYER ONEの公表と取得のタイミングについてのご質問です。トランプ関税が不透明な状況にある中で、なぜ今、このタイミングになったのでしょうか?
タイミングを遅らせると、事業計画の前提などが変わるという要素もあると思います。時期をずらす案は議論に上がったのでしょうか?
申:PLAYER ONEについては、当社がKiddletonとNational Entertainment Networkで行ってきた事業モデルと非常に近いため、事業を伸ばせることは自明と考えました。
関税の影響で、目指しているものすべては達成されないとしても、非常によい事業であり、バリュエーションであるため、特にタイミングを遅らせることは考えませんでした。
質疑応答:渡邊氏と羽原氏のエンターテインメントの原体験について
質問者:上場後、2回目の株主総会おめでとうございます。昨年の最初の質問で、会長と社長に対してエンターテインメントの原体験の質問がありました。今回、常務になられる予定の渡邊さんと羽原さんのエンターテインメントの原体験について教えてください。
渡邊:エンターテインメントの原体験には、本当に思い出深いものがあります。私は学生時代からスポーツをしていました。スポーツに相当人生をかけていましたが、最後は怪我に大きく悩まされた時期がありました。個人的には非常につらい時期でした。
その頃、八王子にある、とあるジムにリハビリに通っていました。いろいろな数字の結果が悪いなと思いながら帰る傍ら、当時同じように怪我をしていたもう1人と、セガの『UFOキャッチャー』に通い詰めていた記憶が強く印象に残っています。
エンターテインメントというのは、自分が一生懸命取り組んでいることがうまくいかずつらい時に、つらさを少し忘れさせてくれて、本番に集中させてくれるような要素が強くあると思っていました。
そこから時を経て、前職の証券会社の時に、とある大阪の遊園地の案件がありました。この遊園地を利用するか、売却するかという案件に携わりました。
そこで当時の体験を思い出しながら案件を扱うのは、非常につらかったのですが、これほどまでに人を楽しませようと仕事をしている人がいるのだと思わされる機会が多くありました。
その後、GENDAでお仕事をする機会をいただきました。そのようなことが私のエンターテインメントの原体験です。今も自分が世界中の人々をより楽しくする側に関われていることを非常にうれしく思います。
羽原:私の原体験についてお話しします。私は広島の地方で育ちました。幼少期からゲームセンターやカラオケ、ボーリング、映画館のような施設で、友人や家族と多くの時間を過ごした記憶があります。
さまざまな場所で多くの人と、楽しい時間や思い出のひと時を共有することは、体験価値として非常にすばらしいと今でも思っています。そのような記憶が今でも残っています。そのような原体験を元に、当社が事業を拡大することによって、より多くの方々に楽しい時間を届けたいと思っています。
質疑応答:ゲームセンター事業やカラオケ事業での値上げについて
質問者:現在、電気代などの光熱費や人件費が高騰しています。それを受けて、ゲームセンター事業などでの値上げ幅はどのように対応していますか? カラオケ事業などでも値上げを実施しているのでしょうか? どのように検討しているのかや、実際にすでに値上げしているのかについて、教えてください。
申:店舗によってプレイ料金はさまざまです。都市部の店舗においては、すでにプレイ料金の値上げを行っています。
質問者:どの程度かは言えないでしょうか?
申:昔は100円が一般的だったと思いますが、ワンプレイ200円としている店舗が増えてきている状況です。
質疑応答:プレイ料金及びクレーンゲームの景品価格について
質問者:プレイ料金について、100円、200円というのは、現金での遊び方です。原材料が上がり、プレイ料金を120円や130円に上げていくには、キャッシュレス決済しかないと思っています。そこを強化するとよいと思います。
また、2022年には、クレーンゲームの景品価格の上限を800円から1,000円に上げると警察庁から発表がありました。これも同様に、物価に合わせて1,200円や1,300円に設定していってほしいです。
GiGOのような大きなアミューズメント企業が適切に交渉し、景品価格の上限を1,000円や1,200円にしなければ、景品に入ってくるまでにもお金がかかっています。交渉の結果、1,200円ないし1,400円になりました、といったメッセージをGENDAから発信していただけると、現場で働くみなさまも安心するのではないかと思いました。
申:ご意見ありがとうございます。
質疑応答:「ギャガ」の減損が3億円発生している理由について
質問者:「ギャガ」の減損3億円が発生している理由を教えてください。
申:減損したのは、のれんの償却です。今回、保守的に全損をしていますので、今後のリスクはありません。
質疑応答:M&Aのボトルネックについて
質問者:M&Aのボトルネックになっている部分はどこにあるとお考えでしょうか? パイプライン等の資金調達やM&Aの部隊など、スピードを考えた時にどのあたりが今一番ネックになっていて、強化しなければならないと考えているのかを教えてください。
申:現時点で、ボトルネックと感じているものはありません。パイプライン、ソーシング、エグゼキューションなど、その後のPMIについて継続的に人材を採用しており、今後のM&Aに備える体制ができていると感じています。
質疑応答:エンタメ・コンテンツ事業の進捗について
質問者:4月に開示された3月分の月次の店舗進捗レポートについてご質問です。エンタメ・プラットフォーム事業は順調に上がっていますが、エンタメ・コンテンツ事業がそれほどでもないという印象を受けました。その理由を教えてください。
申:エンタメ・コンテンツ事業には、施設がオープンする、配給する作品が上映されるなどのタイミングに売上が集中するという特性がありますので、前年対比で見た時に大きくぶれがあるのは、今までもそうであり、今後もあると考えています。
質疑応答:GiGOクレーンの現状について
質問者:去年発表したGiGOクレーンという筐体ついて、現状どのようになっていますか?
申:今年、順次お店に入れていきたいと思っています。目下、製造に取りかかっているところです。
質疑応答:国際会計基準の適用を目指す意図について
質問者:2027年度に、国際会計基準を適用する意向があったかと思います。特にM&Aによるのれんのプラスの償却の部分の表示方法は、今までの日本の会計基準とはまったく違い、また税でも違うと思っています。
国際会計基準を適用する意図は、ベトナムへの進出など、今後ますます海外へ展開していく意欲の表れによるものでしょうか? あるいは、株主構成において、外国人投資家に賛同してもらうための、よりよいプレゼンテーションをするための意欲によるのでしょうか?
申:当社は今後もM&Aをますます行っていきますので、ご指摘どおり、のれんの償却における差を一番大きく捉えています。国際会計基準を適用する目的は、外国人投資家にとって、当社の事業やキャッシュフローを企業間で比較しやすく、よりわかりやすい開示を目指すためです。
採決

申:議案の採決に入ります。まず、第1号議案「定款一部変更の件」を採決します。本議案の内容は先ほどご説明したとおりです。本議案について、ご賛成の株主さまは拍手をお願いします。
(拍手)
事前の議決権行使によるご賛成を合わせ、本総会の議決権の3分の2以上にあたる賛成をもって、第1号議案は原案どおり承認可決されました。
次に第2号議案「取締役9名選任の件」を採決します。本議案の内容は先ほどご説明したとおりです。本議案について、ご賛成の株主さまは拍手をお願いします。
(拍手)
事前の議決権行使によるご賛成を合わせ、過半数のご賛成ですので、第2号議案は原案どおり承認可決されました。
次に、第3号議案「監査役1名選任の件」を採決します。本議案の内容は先ほどご説明したとおりです。本議案について、ご賛成の株主さまは拍手をお願いします。
(拍手)
事前の議決権行使によるご賛成を合わせ、過半数のご賛成ですので、第3号議案は原案どおり承認可決されました。
次に、第4号議案「補欠監査役1名選任の件」を採決します。本議案の内容は先ほどご説明したとおりです。本議案について、ご賛成の株主さまは拍手をお願いします。
(拍手)
事前の議決権行使によるご賛成を合わせ、過半数のご賛成ですので、第5号議案は原案どおり承認可決されました。
最後に、第5号議案「監査役の報酬額改定の件」を採決します。本議案の内容は、先ほどご説明したとおりです。本議案について、ご賛成の株主さまは拍手をお願いします。
(拍手)
事前の議決権行使によるご賛成を合わせ、過半数の賛成ですので、第5号議案は原案どおり承認可決されました。
以上をもちまして、本総会の議事はすべて終了しましたので、本総会を閉会します。ありがとうございました。
役員のご紹介

申:議事の終了後で誠に恐縮ですが、本日をもって退任となる取締役、及び新たに選任された取締役と監査役をご紹介します。本日をもって退任となった、前取締役の野村です。
野村彩氏:野村彩です。株主のみなさま、本日は温かいお言葉、厳しいお言葉も含めて多くのご質問、ご意見本当にありがとうございました。これからもGENDAのご支援どうぞよろしくお願いします。
申:本日新たに選任された取締役の二宮です。
二宮一浩氏:二宮一浩です。私は主にアミューズメント施設の事業を担当しています。これからもスピードを上げて、国内、海外ともに事業の拡大に努めていきます。どうぞよろしくお願いします。
申:本日新たに選任された社外取締役の林です。
林真理子氏:林真理子です。今まで私は40年間作家として、出版界でエンターテインメントをしてきました。片岡さんの「これからディズニーを超える」という言葉にしびれて、チームに加わることにしました。どうぞみなさま、よろしくお願いします。
申:本日新たに選任されました社外取締役の田尻です。
田尻佳菜子氏:田尻佳菜子です。弁護士としての知見を活かし、GENDAグループの健全な成長に貢献していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。
申:最後に、社外監査役の国見です。
国見健介氏:国見健介です。公認会計士の知見を活かして、適切なコーポレートガバナンスに少しでも貢献できればと思います。今後ともよろしくお願いします。
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