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*13:57JST クラウドワークス:1Q決算は好調、M&Aが業績に寄与している状況を確認できる内容
日本最大級のクラウドソーシング「クラウドワークス」をはじめとした企業と個人をつなぐマッチングプラットフォームを開発・運営しているクラウドワークス<3900>は2月13日の取引終了後、2025年9月期第1四半期決算を発表した。売上高は前年同期比37.7%増の5,614百万円、調整後営業利益(Non-GAAP)は同47.7%増の587百万円、営業利益は同0.3%増の346百万円と好調な決算となった。同社ではM&Aによる非連続な成長を加速しており、調整後営業利益も指標としては重要となる。同利益は営業利益から、買収に伴う無形資産の償却費、M&Aに伴う費用などの一時的要因を排除した数値となり、大幅に増加している。
売上高はもちろん売上総利益でも前年同期比20%以上を17四半期連続更新しており、本業の好調さを見て取れる。足もとでM&Aを加速しているため、EBITDA(Non-GAAP)でみても、前年同期比30.4%増の565百万円と四半期として過去最高を達成している。営業利益こそ増益率が高いと言い難いものの、販管費増の要因も主要因であるのれん償却に加え、株主優待、M&A費用、オフィス移転などの一過性費用が多い。また、PMIも含めて第2四半期以降グループ会社の生産性向上プログラムが始動する予定。
2025年9月通期は、中長期目標である「売上総利益のCAGR20%以上成長10年継続」「売上高300億円、EBITDA25億円、営業利益成長率+10%以上/年」の達成に向け、売上高で前期比30.0%増の22,247百万円、売上総利益で同25.0%増の9,808百万円、EBITDA(Non-GAAP)で同35.0%増の2,351百万円、調整後営業利益(Non-GAAP)で同35.0%増の2,305百万円、営業利益で同20.0%増の1,608百万円が見込まれている。高い成長が見込まれているものの、好調な既存事業に加え、2024年8月からはM&Aの体制を大きく拡充したため、執行役員4名がM&AとPMIの両面で緊密に連携する執行体制に移行しており、M&Aの数が業績へプラスに反映する状況となっている。
M&Aを成長ドライバーとする企業では、GENDA<9166>などが類似企業となるが、PERで50倍強となっているのに対し、同社の想定されるPER20倍弱(同社では当期純利益の予想を非開示)は相対的にも、利益成長スピードと比した絶対的にも割安感がある。営業利益の増益率の低さが株価にネガティブ要因となっているならば、決算を受けて調整した現状の株価にはチャンスを見出せる。
なお、今期は現状、株主還元を発表していないが、前期は株主還元の拡充も発表され、同社として初の配当と株主優待の発表を行っている。売上高・売上総利益ともに大きく伸長、EBITDA(Non-GAAP)・営業利益においても安定的に成長しており、増収・増益を継続できる企業体質へと進化してきたと判断できたことが背景にある。今期も株主還元が見込まれるのであれば、高いインカムゲインを確保しながら、成長(キャピタルゲイン)を待てるという意味で、稀有な存在といえるだろう。
<NH>
売上高はもちろん売上総利益でも前年同期比20%以上を17四半期連続更新しており、本業の好調さを見て取れる。足もとでM&Aを加速しているため、EBITDA(Non-GAAP)でみても、前年同期比30.4%増の565百万円と四半期として過去最高を達成している。営業利益こそ増益率が高いと言い難いものの、販管費増の要因も主要因であるのれん償却に加え、株主優待、M&A費用、オフィス移転などの一過性費用が多い。また、PMIも含めて第2四半期以降グループ会社の生産性向上プログラムが始動する予定。
2025年9月通期は、中長期目標である「売上総利益のCAGR20%以上成長10年継続」「売上高300億円、EBITDA25億円、営業利益成長率+10%以上/年」の達成に向け、売上高で前期比30.0%増の22,247百万円、売上総利益で同25.0%増の9,808百万円、EBITDA(Non-GAAP)で同35.0%増の2,351百万円、調整後営業利益(Non-GAAP)で同35.0%増の2,305百万円、営業利益で同20.0%増の1,608百万円が見込まれている。高い成長が見込まれているものの、好調な既存事業に加え、2024年8月からはM&Aの体制を大きく拡充したため、執行役員4名がM&AとPMIの両面で緊密に連携する執行体制に移行しており、M&Aの数が業績へプラスに反映する状況となっている。
M&Aを成長ドライバーとする企業では、GENDA<9166>などが類似企業となるが、PERで50倍強となっているのに対し、同社の想定されるPER20倍弱(同社では当期純利益の予想を非開示)は相対的にも、利益成長スピードと比した絶対的にも割安感がある。営業利益の増益率の低さが株価にネガティブ要因となっているならば、決算を受けて調整した現状の株価にはチャンスを見出せる。
なお、今期は現状、株主還元を発表していないが、前期は株主還元の拡充も発表され、同社として初の配当と株主優待の発表を行っている。売上高・売上総利益ともに大きく伸長、EBITDA(Non-GAAP)・営業利益においても安定的に成長しており、増収・増益を継続できる企業体質へと進化してきたと判断できたことが背景にある。今期も株主還元が見込まれるのであれば、高いインカムゲインを確保しながら、成長(キャピタルゲイン)を待てるという意味で、稀有な存在といえるだろう。
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