1,634円
和田興産のニュース
*11:08JST 和田興産 Research Memo(8):中期経営計画の3期間累計業績は各利益で当初目標を2割強上回る見通し
■和田興産<8931>の成長戦略
1. 中期経営計画の進捗状況
2023年4月に発表した中期経営計画(2024年2月期~2026年2月期)では、持続的な成長が可能となる企業を目指すために、新たな組織風土の構築が必要不可欠と考え、これらの基本となる考え方について、行動指針(Wada-Way)という形で新たにまとめた。具体的には、
「自主自律」:主体的に物事を捉え、自らが責任感を持って行動する
「唯一無二」:一人ひとりの個性を活かし、価値ある独創で地域を彩る
「迅速果断」:スピード感を持った事業への取組み
「相互信頼」:チームワークとコミュニケーション(建設的な議論)
である。
また、ビジョンとして“将来を展望し、「地域に根ざした総合不動産業」への道筋を創る”ことを掲げ、前3期間の実績合計の利益水準を上回るとともに、収益構造の転換による事業セグメントの最適化を目標とした。さらには、重点戦略として「新たなこと(地域、事業、分野等)へ積極的に挑戦しつつ、事業の柱づくりを進める」「内向き志向から外向き志向への転換。人材戦略、アライアンスの有効活用」「社会的課題の解決に向けたソリューション機能の充実と育成(ESG、SDGsの目線)」の3点に取り組む方針とした。
以上に基づいた中期経営計画では、数値計画として3期間合計で売上高1,224億円(前3期間比1.5%減)、営業利益118億円(同7.2%増)、経常利益94億円(同8.2%増)、当期純利益64億円(同6.9%増)を、またKPIとしてROE8%以上、D/Eレシオ2倍以内を目標として設定した。3年間合計の業績目標としているのは、主力の分譲マンション事業が2~3年単位のプロジェクトが多く、その進捗状況によって業績変動幅も大きくなるため、単年度業績を目標に設定することはあまり意味をなさないためだ。
2026年2月期中間期までの進捗状況は、利益ベースで当初計画を上回るペースとなっている。2026年2月期の計画を加えた3年間合計では、売上高で1,199億円(前3期間比3.5%減)、営業利益で143億円(同30.0%増)、経常利益で118億円(同36.1%増)、当期純利益で82億円(同38.0%増)となり、当初の中計目標値に対して売上高は若干下回るものの、各利益は20%を超える水準となる見通しだ。新築分譲マンションの市況が良好で採算性が当初想定を上回って推移していることや、その他不動産販売でも想定以上の利益を前期までに稼ぎ出したことが主因だ。2026年2月期は既述のとおり減益見込みだが、マンション用地等の仕入は着々と進めており、3期間トータルで見れば順調に進捗していると評価できる。唯一、戸建て住宅販売については年間50戸の販売を目標としていたが計画には届かない見通しで、今後の課題として残る。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<HN>
1. 中期経営計画の進捗状況
2023年4月に発表した中期経営計画(2024年2月期~2026年2月期)では、持続的な成長が可能となる企業を目指すために、新たな組織風土の構築が必要不可欠と考え、これらの基本となる考え方について、行動指針(Wada-Way)という形で新たにまとめた。具体的には、
「自主自律」:主体的に物事を捉え、自らが責任感を持って行動する
「唯一無二」:一人ひとりの個性を活かし、価値ある独創で地域を彩る
「迅速果断」:スピード感を持った事業への取組み
「相互信頼」:チームワークとコミュニケーション(建設的な議論)
である。
また、ビジョンとして“将来を展望し、「地域に根ざした総合不動産業」への道筋を創る”ことを掲げ、前3期間の実績合計の利益水準を上回るとともに、収益構造の転換による事業セグメントの最適化を目標とした。さらには、重点戦略として「新たなこと(地域、事業、分野等)へ積極的に挑戦しつつ、事業の柱づくりを進める」「内向き志向から外向き志向への転換。人材戦略、アライアンスの有効活用」「社会的課題の解決に向けたソリューション機能の充実と育成(ESG、SDGsの目線)」の3点に取り組む方針とした。
以上に基づいた中期経営計画では、数値計画として3期間合計で売上高1,224億円(前3期間比1.5%減)、営業利益118億円(同7.2%増)、経常利益94億円(同8.2%増)、当期純利益64億円(同6.9%増)を、またKPIとしてROE8%以上、D/Eレシオ2倍以内を目標として設定した。3年間合計の業績目標としているのは、主力の分譲マンション事業が2~3年単位のプロジェクトが多く、その進捗状況によって業績変動幅も大きくなるため、単年度業績を目標に設定することはあまり意味をなさないためだ。
2026年2月期中間期までの進捗状況は、利益ベースで当初計画を上回るペースとなっている。2026年2月期の計画を加えた3年間合計では、売上高で1,199億円(前3期間比3.5%減)、営業利益で143億円(同30.0%増)、経常利益で118億円(同36.1%増)、当期純利益で82億円(同38.0%増)となり、当初の中計目標値に対して売上高は若干下回るものの、各利益は20%を超える水準となる見通しだ。新築分譲マンションの市況が良好で採算性が当初想定を上回って推移していることや、その他不動産販売でも想定以上の利益を前期までに稼ぎ出したことが主因だ。2026年2月期は既述のとおり減益見込みだが、マンション用地等の仕入は着々と進めており、3期間トータルで見れば順調に進捗していると評価できる。唯一、戸建て住宅販売については年間50戸の販売を目標としていたが計画には届かない見通しで、今後の課題として残る。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<HN>
この銘柄の最新ニュース
和田興産のニュース一覧- ワコーレ王子公園ミュージアムロードにおける公開空地を活用したアート作品アイデア募集 2025/11/18
- 和田興産 Research Memo(10):2026年2月期は減益見込みながらも前期と同額の配当を維持 2025/11/17
- 和田興産 Research Memo(9):高齢者専用住宅の開発、戸建て住宅リフォーム、系統用蓄電所事業などを開始 2025/11/17
- 和田興産 Research Memo(7):2026年2月期業績は期初計画を据え置くも利益は上振れ余地あり 2025/11/17
- 和田興産 Research Memo(6):仕入額の減少と販売の進捗により棚卸資産が減少 2025/11/17
「#相場見通し」 の最新ニュース
マーケットニュース
- 玩具市場拡大の牽引役、「キダルト消費」で成長加速する銘柄群を追え <株探トップ特集> (12/11)
- 明日の株式相場に向けて=損益通算売り一巡後の株価復元に焦点 (12/11)
- 米株価指数先物 時間外取引 下げ幅を縮小、ダウ先物は36ドル安 (12/11)
- 本日の【新規公開(IPO)】公開価格決定 (11日大引け後 発表分) (12/11)
おすすめ条件でスクリーニングされた銘柄を見る
和田興産の取引履歴を振り返りませんか?
和田興産の株を取引したことがありますか?みんかぶアセットプランナーに取引口座を連携すると売買履歴をチャート上にプロットし、自分の取引を視覚的に確認することができます。
アセットプランナーの取引履歴機能とは
※アセプラを初めてご利用の場合は会員登録からお手続き下さい。