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中西製作所のニュース
*15:42JST 中西製作所 Research Memo(2):学校給食や外食産業を中心に、食器洗浄機など自社製業務用厨房機器を販売
■会社概要
1. 会社概要
中西製作所<5941>は業務用厨房機器の総合メーカーである。厨房エンジニアリングのリーディングカンパニーとして、大型施設における大量調理機器を得意としている。学校給食と外食産業を最重要ターゲットに据え、病院・福祉給食、事業所給食、食品加工など多岐にわたる市場に向けて、食器洗浄機や食器消毒保管機、加熱調理機、炊飯システムなど自社製品を用いて厨房周辺をトータルサポートしながら販売を行う。このほかに、不動産賃貸事業も展開している。
経営理念「切磋琢磨して、斬新なアイデアを提供できる企業人となり、良品廉価を持って顧客に奉仕し、万人の食生活をますます豊かにすることに貢献する」を掲げ、中長期的に製品開発力の強化と新市場の開拓を進め、人々の社会生活の多様化に対応できる「食文化のコーディネーター」として、食生活に対する新たな価値創造を目指している。
2. 沿革
戦後の日本が厳しい食糧事情のなか、中西商会は同社創業者である中西延吉(なかにしのぶよし)氏・甚吉(じんきち)氏の兄弟の「将来の担い手である子どもたちに栄養価の高い給食を食べさせてあげたい。」という思いから始まった。終戦の翌年、ミルク給食用のアルミ食器などの調理器具を販売する事業を開始した。1955年に「食器の衛生管理はこれで全てが解決」をキャッチコピーに食器熱風消毒乾燥機を発売した。この製品は、現在でも日本全国の学校給食センターなどで使用されている食器消毒保管機のモデルとなっている。食の外部化が進み、内食から中食や外食へと食の需要がシフトするなかで、同社は「栄養」から「おいしい」「安全」「衛生」「健康」などへと変化するニーズを取り込みつつ、新たな機器の開発に積極的に取り組み、事業領域を拡大している。
3. 事業体制
同社は、東京と大阪に2つの本社を構え、全国9支店、42営業所、そして各地の代理店・販売店からなる営業体制で全国を網羅している。この広範なネットワークを基盤に、時代の流れや市場ニーズを捉えた製品・システムの開発を進め、「食文化のコーディネーター」として顧客の多様な要望に応え、食生活に新たな価値を創造する体制を構築している。
生産拠点としては、奈良県と群馬県の2つの自社工場がある。1986年に開設した奈良工場では食器洗浄機器や炊飯機器、調理機器などを生産し、2018年に開設した群馬工場では食器消毒保管機器、加熱機器などを生産している。なお、三重県には物流センターを設置している。
近年、同社はM&Aやアライアンスを積極的に展開している。2018年に製菓・製パン向けの事業を展開する(株)アイチ製菓機械を、2022年に厨房向けシンクなどの板金製品の製造に強みを持つ(有)三協機設をそれぞれグループ化した。2024年にはキッチンレス社食に強みを持つ(株)ノンピとロボットスタートアップのugo(ユーゴー)(株)に資本参加し、2025年には飲食店の仕込み作業とレシピ開発をアウトソーシングする(株)シコメルフードテックと、清掃などの消費者向け日用品メーカーのレック<7874>と資本業務提携するなど、新製品の開発や販路の開拓などが期待される。なお、自社工場と物流センターについては、再編を検討している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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1. 会社概要
中西製作所<5941>は業務用厨房機器の総合メーカーである。厨房エンジニアリングのリーディングカンパニーとして、大型施設における大量調理機器を得意としている。学校給食と外食産業を最重要ターゲットに据え、病院・福祉給食、事業所給食、食品加工など多岐にわたる市場に向けて、食器洗浄機や食器消毒保管機、加熱調理機、炊飯システムなど自社製品を用いて厨房周辺をトータルサポートしながら販売を行う。このほかに、不動産賃貸事業も展開している。
経営理念「切磋琢磨して、斬新なアイデアを提供できる企業人となり、良品廉価を持って顧客に奉仕し、万人の食生活をますます豊かにすることに貢献する」を掲げ、中長期的に製品開発力の強化と新市場の開拓を進め、人々の社会生活の多様化に対応できる「食文化のコーディネーター」として、食生活に対する新たな価値創造を目指している。
2. 沿革
戦後の日本が厳しい食糧事情のなか、中西商会は同社創業者である中西延吉(なかにしのぶよし)氏・甚吉(じんきち)氏の兄弟の「将来の担い手である子どもたちに栄養価の高い給食を食べさせてあげたい。」という思いから始まった。終戦の翌年、ミルク給食用のアルミ食器などの調理器具を販売する事業を開始した。1955年に「食器の衛生管理はこれで全てが解決」をキャッチコピーに食器熱風消毒乾燥機を発売した。この製品は、現在でも日本全国の学校給食センターなどで使用されている食器消毒保管機のモデルとなっている。食の外部化が進み、内食から中食や外食へと食の需要がシフトするなかで、同社は「栄養」から「おいしい」「安全」「衛生」「健康」などへと変化するニーズを取り込みつつ、新たな機器の開発に積極的に取り組み、事業領域を拡大している。
3. 事業体制
同社は、東京と大阪に2つの本社を構え、全国9支店、42営業所、そして各地の代理店・販売店からなる営業体制で全国を網羅している。この広範なネットワークを基盤に、時代の流れや市場ニーズを捉えた製品・システムの開発を進め、「食文化のコーディネーター」として顧客の多様な要望に応え、食生活に新たな価値を創造する体制を構築している。
生産拠点としては、奈良県と群馬県の2つの自社工場がある。1986年に開設した奈良工場では食器洗浄機器や炊飯機器、調理機器などを生産し、2018年に開設した群馬工場では食器消毒保管機器、加熱機器などを生産している。なお、三重県には物流センターを設置している。
近年、同社はM&Aやアライアンスを積極的に展開している。2018年に製菓・製パン向けの事業を展開する(株)アイチ製菓機械を、2022年に厨房向けシンクなどの板金製品の製造に強みを持つ(有)三協機設をそれぞれグループ化した。2024年にはキッチンレス社食に強みを持つ(株)ノンピとロボットスタートアップのugo(ユーゴー)(株)に資本参加し、2025年には飲食店の仕込み作業とレシピ開発をアウトソーシングする(株)シコメルフードテックと、清掃などの消費者向け日用品メーカーのレック<7874>と資本業務提携するなど、新製品の開発や販路の開拓などが期待される。なお、自社工場と物流センターについては、再編を検討している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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