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ヘリオスのニュース
*12:09JST 株式会社ヘリオス×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(9)
ヘリオス<4593>
治療法については、さきほどご説明したように、静脈から1回点滴投与するだけで済みます。このため、臨床現場においても極めて取り扱いやすい薬になると考えています。
この脳梗塞治療薬についても、昨年、我々が全世界の権利を購入しました。日本の年間患者33万人に対して、世界全体の脳梗塞患者数は約526万人。つまり、約16倍の市場規模に広がったことになります。
この薬については、現在、日本で条件・期限付き承認の取得を目指し、さらに医療用大規模言語モデル(LLM-AI)を活用した新たな承認プロセスの構築にも取り組んでいます。規制当局と、こうした枠組みに関して精力的にやり取りを進めている段階です。
そして、最後に製造の話になります。新しい医薬品の事業化において極めて重要なのが、「本当に大量生産が可能かどうか」という点です。
これについて、当社はこれまで細胞医薬の事業を中核として展開してきたこともあり、神戸を拠点に多くの優秀な技術者が在籍しています。
その結果として、我々は世界でも初めての「大規模な三次元細胞培養技術(3Dバイオ)」の開発に成功しました。従来は、シャーレのようなお皿の上に細胞を張り付け、上から培養液をかけて育て、3日1回、液を交換するという方法が主流でした。しかし、産業用途としてはこれでは対応しきれません。
そこで当社は、ビールや日本酒の発酵工程のように、大きなタンクの中で三次元的に細胞を培養する方法が可能になってまいりました。今回、ARDSの薬が予定どおり承認されれば、この「3Dバイオリアクターによる製造で初めて実用化された細胞医薬品」が、誇らしくも日本から世界に向けて登場することになります。これは、細胞医薬産業において非常に大きなマイルストーンです。
従来の二次元培養法は、大量に作れませんし、“家内制手工業”のようなもので、人の手に頼るため、品質にばらつきが出やすいという課題がありました。しかし、我々の三次元培養法であれば、500リットル規模のバイオリアクターを用いて、安定かつ大量の製品供給が可能です。
さらに、培養過程で生まれる「培養上清液」には、大きな経済的価値もあります。市場では、1ccあたりおよそ1万円から3万円で取引されており、当社が日本での薬事承認用に使用している40リットル規模のバイオリアクターを1回稼働させるだけで、最大で約4億円分の培養上清液が副産物として得られることになります。これまで廃棄していた培養上清液が、医療材料としてしっかりと売上につながることで、経営面において非常に重要な収益の柱になり得ると考えています。
この分野については、すでに複数の共同研究パートナーと連携しながら、実用化に向けた取り組みを進めているところです。以上が、当社の現在の取り組みについてのご説明となります。
株式会社ヘリオス×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(10)に続く
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治療法については、さきほどご説明したように、静脈から1回点滴投与するだけで済みます。このため、臨床現場においても極めて取り扱いやすい薬になると考えています。
この脳梗塞治療薬についても、昨年、我々が全世界の権利を購入しました。日本の年間患者33万人に対して、世界全体の脳梗塞患者数は約526万人。つまり、約16倍の市場規模に広がったことになります。
この薬については、現在、日本で条件・期限付き承認の取得を目指し、さらに医療用大規模言語モデル(LLM-AI)を活用した新たな承認プロセスの構築にも取り組んでいます。規制当局と、こうした枠組みに関して精力的にやり取りを進めている段階です。
そして、最後に製造の話になります。新しい医薬品の事業化において極めて重要なのが、「本当に大量生産が可能かどうか」という点です。
これについて、当社はこれまで細胞医薬の事業を中核として展開してきたこともあり、神戸を拠点に多くの優秀な技術者が在籍しています。
その結果として、我々は世界でも初めての「大規模な三次元細胞培養技術(3Dバイオ)」の開発に成功しました。従来は、シャーレのようなお皿の上に細胞を張り付け、上から培養液をかけて育て、3日1回、液を交換するという方法が主流でした。しかし、産業用途としてはこれでは対応しきれません。
そこで当社は、ビールや日本酒の発酵工程のように、大きなタンクの中で三次元的に細胞を培養する方法が可能になってまいりました。今回、ARDSの薬が予定どおり承認されれば、この「3Dバイオリアクターによる製造で初めて実用化された細胞医薬品」が、誇らしくも日本から世界に向けて登場することになります。これは、細胞医薬産業において非常に大きなマイルストーンです。
従来の二次元培養法は、大量に作れませんし、“家内制手工業”のようなもので、人の手に頼るため、品質にばらつきが出やすいという課題がありました。しかし、我々の三次元培養法であれば、500リットル規模のバイオリアクターを用いて、安定かつ大量の製品供給が可能です。
さらに、培養過程で生まれる「培養上清液」には、大きな経済的価値もあります。市場では、1ccあたりおよそ1万円から3万円で取引されており、当社が日本での薬事承認用に使用している40リットル規模のバイオリアクターを1回稼働させるだけで、最大で約4億円分の培養上清液が副産物として得られることになります。これまで廃棄していた培養上清液が、医療材料としてしっかりと売上につながることで、経営面において非常に重要な収益の柱になり得ると考えています。
この分野については、すでに複数の共同研究パートナーと連携しながら、実用化に向けた取り組みを進めているところです。以上が、当社の現在の取り組みについてのご説明となります。
株式会社ヘリオス×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(10)に続く
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