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ウイングアーク1stのニュース
*11:03JST データアプリ Research Memo(3):EDIミドルウェア市場でのマーケットリーダー
■データ・アプリケーション<3848>の事業概要
1. 事業概要
同社は、EDIやEAIといったデータ交換・連携プラットフォームを中心に展開し、EDIミドルウェア市場におけるマーケットリーダーとなっている。
(1) 主力製品
主力製品は「ACMS」シリーズで、同シリーズ最上位モデルのエンタープライズ・データ連携プラットフォーム「ACMS Apex」、データ加工・変換をノーコードで実現できるデータハンドリングプラットフォーム「RACCOON」を戦略製品と位置付けているほか、Web-EDIシステム基盤「ACMS WebFramer」、文書データ活用・EDI統合ソリューション「OCRtran」、ワークマネジメントプラットフォーム「Placul」等も展開している。さらに2025年11月(予定)にはクラウド型データ連携プラットフォーム「ACMS Cloud」の販売を開始する。サブスクリプション型ビジネスモデルへのシフトを加速させる方針だ。なお同社の「ACMS」シリーズは、2024年3月末時点で3,004社・15,192サイトを超える企業のミッションクリティカルなシステムで稼働している。
エンタープライズ・データ連携プラットフォーム「ACMS Apex」は、既存の業務アプリケーション資産を生かし、セキュアかつ可用性の高いデータ連携基盤を容易に構築できるソフトウェアである。データハンドリングプラットフォーム「RACCOON」は、データ連携や移行時のデータ加工・変換をノーコードで実現できるソフトウェアである。文書データ活用・EDI統合ソリューション「OCRtran」は、「ACMS Apex」及びウイングアーク1st<4432>のSPA Cloudとの連携ソリューションで、AI-OCR技術を活用して紙文書をデータ変換し、シームレスに業務システムへ連携できるペーパーレス自動化ソリューションである。ワークマネジメントプラットフォーム「Placul」は、個人と組織がともに成長し続けるDIGITAL WORKを実現する新しいクラウドサービスである。職場をデジタルシフトした組織での活用を想定し、オフィスワークでもテレワークでも同じように仕事ができるよう、チーム協働業務の目標とタスクを通じてセルフマネジメントを支援する。2025年11月に販売開始予定のクラウド型データ連携プラットフォーム「ACMS Cloud」は、オンプレミス型の「ACMS Apex」の技術と実績をベースとしてクラウド時代に最適化された新たなソリューションで、今後も生成AIを活用した予兆分析機能などの搭載を予定している。
サブスクリプション型ビジネスモデルへ戦略的シフト
(2) 売上高の推移
同社は形態別売上区分を「リカーリング」「パッケージ(売り切り)」「サービスその他」の3区分としている。リカーリングはサブスクリプション売上、パッケージ販売に付随するメンテナンス売上、タームライセンス売上の継続収益であり、ストック型の安定収益となる。パッケージは戦略製品及びその他製品(EDI系製品・EAI系製品・Any系製品)を売り切りで販売するフロー型売上である。サービスその他はソフトウェア製品販売に付帯するサービスの提供や通信機器の販売などである。
同社は収益安定性向上のため、大型案件によって変動するパッケージ売り切りからサブスクリプション型へのシフトを戦略的に推進している。過去5期(2021年3月期~2025年3月期)の形態別売上高及び構成比の推移で見ると、パッケージの売上高及び売上高構成比は大型案件によって変動しているが、リカーリングは売上高が拡大基調で売上高構成比もおおむね上昇基調となっている。リカーリングの売上高は2021年3月期の1,320百万円から2025年3月期には1,979百万円まで拡大し、売上高構成比は同65.2%から75.9%へ上昇した。
なおパッケージ売り切り型からサブスクリプション型への戦略的シフトに伴って、リカーリング売上のうち、パッケージ販売に付随するメンテナンス売上は今後緩やかに減少する見込みだが、一方でサブスクリプション売上(メンテナンス料を含む)が順調に拡大している。サブスクリプション売上のMRR(Monthly Recurring Revenue:月次経常収益)の推移を見ると、2025年3月(単月)時点では76百万円となり、2021年3月(単月)時点の14百万円に対して約5.5倍に拡大した。サブスクリプション型への戦略的シフト加速により、収益の安定的拡大や利益率の一段の向上が期待できるだろうと弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)
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1. 事業概要
同社は、EDIやEAIといったデータ交換・連携プラットフォームを中心に展開し、EDIミドルウェア市場におけるマーケットリーダーとなっている。
(1) 主力製品
主力製品は「ACMS」シリーズで、同シリーズ最上位モデルのエンタープライズ・データ連携プラットフォーム「ACMS Apex」、データ加工・変換をノーコードで実現できるデータハンドリングプラットフォーム「RACCOON」を戦略製品と位置付けているほか、Web-EDIシステム基盤「ACMS WebFramer」、文書データ活用・EDI統合ソリューション「OCRtran」、ワークマネジメントプラットフォーム「Placul」等も展開している。さらに2025年11月(予定)にはクラウド型データ連携プラットフォーム「ACMS Cloud」の販売を開始する。サブスクリプション型ビジネスモデルへのシフトを加速させる方針だ。なお同社の「ACMS」シリーズは、2024年3月末時点で3,004社・15,192サイトを超える企業のミッションクリティカルなシステムで稼働している。
エンタープライズ・データ連携プラットフォーム「ACMS Apex」は、既存の業務アプリケーション資産を生かし、セキュアかつ可用性の高いデータ連携基盤を容易に構築できるソフトウェアである。データハンドリングプラットフォーム「RACCOON」は、データ連携や移行時のデータ加工・変換をノーコードで実現できるソフトウェアである。文書データ活用・EDI統合ソリューション「OCRtran」は、「ACMS Apex」及びウイングアーク1st<4432>のSPA Cloudとの連携ソリューションで、AI-OCR技術を活用して紙文書をデータ変換し、シームレスに業務システムへ連携できるペーパーレス自動化ソリューションである。ワークマネジメントプラットフォーム「Placul」は、個人と組織がともに成長し続けるDIGITAL WORKを実現する新しいクラウドサービスである。職場をデジタルシフトした組織での活用を想定し、オフィスワークでもテレワークでも同じように仕事ができるよう、チーム協働業務の目標とタスクを通じてセルフマネジメントを支援する。2025年11月に販売開始予定のクラウド型データ連携プラットフォーム「ACMS Cloud」は、オンプレミス型の「ACMS Apex」の技術と実績をベースとしてクラウド時代に最適化された新たなソリューションで、今後も生成AIを活用した予兆分析機能などの搭載を予定している。
サブスクリプション型ビジネスモデルへ戦略的シフト
(2) 売上高の推移
同社は形態別売上区分を「リカーリング」「パッケージ(売り切り)」「サービスその他」の3区分としている。リカーリングはサブスクリプション売上、パッケージ販売に付随するメンテナンス売上、タームライセンス売上の継続収益であり、ストック型の安定収益となる。パッケージは戦略製品及びその他製品(EDI系製品・EAI系製品・Any系製品)を売り切りで販売するフロー型売上である。サービスその他はソフトウェア製品販売に付帯するサービスの提供や通信機器の販売などである。
同社は収益安定性向上のため、大型案件によって変動するパッケージ売り切りからサブスクリプション型へのシフトを戦略的に推進している。過去5期(2021年3月期~2025年3月期)の形態別売上高及び構成比の推移で見ると、パッケージの売上高及び売上高構成比は大型案件によって変動しているが、リカーリングは売上高が拡大基調で売上高構成比もおおむね上昇基調となっている。リカーリングの売上高は2021年3月期の1,320百万円から2025年3月期には1,979百万円まで拡大し、売上高構成比は同65.2%から75.9%へ上昇した。
なおパッケージ売り切り型からサブスクリプション型への戦略的シフトに伴って、リカーリング売上のうち、パッケージ販売に付随するメンテナンス売上は今後緩やかに減少する見込みだが、一方でサブスクリプション売上(メンテナンス料を含む)が順調に拡大している。サブスクリプション売上のMRR(Monthly Recurring Revenue:月次経常収益)の推移を見ると、2025年3月(単月)時点では76百万円となり、2021年3月(単月)時点の14百万円に対して約5.5倍に拡大した。サブスクリプション型への戦略的シフト加速により、収益の安定的拡大や利益率の一段の向上が期待できるだろうと弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)
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