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ダイキアクシスのニュース
*13:30JST ダイキアクシス:株価は直近高値を更新か、国内の浄化槽メーカーからグローバルな水ビジネスプレイヤーへ(2)
「ダイキアクシス:株価は直近高値を更新か、国内の浄化槽メーカーからグローバルな水ビジネスプレイヤーへ(1) 」の続き
ダイキアクシス<4245>の事業環境に目を向けると、国内ではインフラの老朽化対応や公共設備の維持更新ニーズ、人口減少社会における効率的な水処理・省エネ対応が引き続き求められる。一方で海外、特にアジア・アフリカ諸国においては、安全な水供給と下水処理の整備が喫緊の課題であり、日本での公衆衛生技術の普及が国際的にも求められている。世界の水ビジネスは、上水、下水、産業排水、海水淡水化などを含めると、2030年には100兆円を超える市場が見込まれており、同社は国内の浄化槽メーカーから、「グローバルな水ビジネスプレイヤー」を目指す考えである。「日本の安全安心を、世界の日常に」というスローガンは、こうしたグローバルな水衛生課題への対応と整合的である。
新中期経営計画(2025年12月期〜2027年12月期)では、最終年度の目標として売上高53,000百万円、営業利益1,450百万円、自己資本比率31.0%、ROE9.7%を目指す。今後の成長の鍵を握るのは、環境機器関連事業におけるストックビジネスの深化と、海外事業の本格展開である。国内では保守契約数の年次積み増しによって安定収益の確保が進んでおり、修繕・更新案件による利益確保が期待される。一方海外では、インドを起点とした「インドモデル」に基づく制度整備型の市場開拓が奏功し始めており、バングラデシュやスリランカ、さらに中東・アフリカ地域への波及も視野に入っている。また、バイオディーゼル燃料やグリーンデータセンターといった新分野においても、都市圏での展開加速により中長期的な収益源の創出が期待される。
そのほか、過去20年間で13件のM&Aを実施してきているが、買収した事業はいずれも主力事業の一角を担うとともに、いくつかの会社については同社本体と一体化することで、既にシナジーを発揮。中計ではM&Aに最大20億円の投資枠を設定しているが、今後も重点分野において積極的にM&Aを進める考えである。
最後に、株主還元については、株主への安定的な利益還元、並びに継続的な成長を実現するため、配当性向と内部留保を総合的に勘案したうえで配当を行っている。2025年12月期についても1株当たり24.0円(中間12.0円、期末12.0円)の継続を予定。また、株主優待制度として「ダイキアクシス・プレミアム優待倶楽部」を導入。同制度では、食品、電化製品、ギフト、旅行・体験など2,000点以上の商品や、他のプレミアム優待倶楽部導入企業の優待ポイントと合算が可能な共通株主優待コインと交換可能だ。長期保有の場合、ポイントが1.1倍の割増しとなる。配当利回りのみで3%を超えるが、500株保有で優待と配当総合利回り(予想)は4.4%を超える。そのほか、PBRは0.9倍台で1倍を下回っており、1倍割れ改善に向けても企業価値の持続的向上を図る姿勢が示されている。総じて、水衛生問題の解決に向けてグローバル展開を加速させている同社の今後の動向には注目しておきたい。
<HM>
ダイキアクシス<4245>の事業環境に目を向けると、国内ではインフラの老朽化対応や公共設備の維持更新ニーズ、人口減少社会における効率的な水処理・省エネ対応が引き続き求められる。一方で海外、特にアジア・アフリカ諸国においては、安全な水供給と下水処理の整備が喫緊の課題であり、日本での公衆衛生技術の普及が国際的にも求められている。世界の水ビジネスは、上水、下水、産業排水、海水淡水化などを含めると、2030年には100兆円を超える市場が見込まれており、同社は国内の浄化槽メーカーから、「グローバルな水ビジネスプレイヤー」を目指す考えである。「日本の安全安心を、世界の日常に」というスローガンは、こうしたグローバルな水衛生課題への対応と整合的である。
新中期経営計画(2025年12月期〜2027年12月期)では、最終年度の目標として売上高53,000百万円、営業利益1,450百万円、自己資本比率31.0%、ROE9.7%を目指す。今後の成長の鍵を握るのは、環境機器関連事業におけるストックビジネスの深化と、海外事業の本格展開である。国内では保守契約数の年次積み増しによって安定収益の確保が進んでおり、修繕・更新案件による利益確保が期待される。一方海外では、インドを起点とした「インドモデル」に基づく制度整備型の市場開拓が奏功し始めており、バングラデシュやスリランカ、さらに中東・アフリカ地域への波及も視野に入っている。また、バイオディーゼル燃料やグリーンデータセンターといった新分野においても、都市圏での展開加速により中長期的な収益源の創出が期待される。
そのほか、過去20年間で13件のM&Aを実施してきているが、買収した事業はいずれも主力事業の一角を担うとともに、いくつかの会社については同社本体と一体化することで、既にシナジーを発揮。中計ではM&Aに最大20億円の投資枠を設定しているが、今後も重点分野において積極的にM&Aを進める考えである。
最後に、株主還元については、株主への安定的な利益還元、並びに継続的な成長を実現するため、配当性向と内部留保を総合的に勘案したうえで配当を行っている。2025年12月期についても1株当たり24.0円(中間12.0円、期末12.0円)の継続を予定。また、株主優待制度として「ダイキアクシス・プレミアム優待倶楽部」を導入。同制度では、食品、電化製品、ギフト、旅行・体験など2,000点以上の商品や、他のプレミアム優待倶楽部導入企業の優待ポイントと合算が可能な共通株主優待コインと交換可能だ。長期保有の場合、ポイントが1.1倍の割増しとなる。配当利回りのみで3%を超えるが、500株保有で優待と配当総合利回り(予想)は4.4%を超える。そのほか、PBRは0.9倍台で1倍を下回っており、1倍割れ改善に向けても企業価値の持続的向上を図る姿勢が示されている。総じて、水衛生問題の解決に向けてグローバル展開を加速させている同社の今後の動向には注目しておきたい。
<HM>
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