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RS Technologiesのニュース
*15:08JST RSテクノ Research Memo(8):半導体市況回復により2024年12月期業績は期初計画を達成する見通し
■RS Technologies<3445>の今後の見通し
1. 2024年12月期の業績見通し
2024年12月期の連結業績計画は、売上高で前期比5.8%増の54,900百万円、営業利益で同17.7%増の14,000百万円、経常利益で同3.2%増の15,400百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同1.3%減の7,600百万円と期初計画を据え置いた。第2四半期までの進捗率は売上高で54.8%、営業利益で43.4%、経常利益で51.3%となっており、営業利益の進捗がやや低くなっているが、既述のとおり中国子会社の業績回復が第2四半期以降、鮮明化していることや下期はウェーハ再生事業も能力増強効果により一段の収益増が見込まれること、下期に特段のコスト増要因は見込まれていないことなどから、計画を達成する可能性は高いと弊社では見ている。
2024年の世界半導体市場見通し(WSTS、2024年6月公表値)は、AI関連投資の需要拡大とそれに伴うメモリ市況の回復により、前年比16.0%増と2年ぶりのプラス成長に転じ、2025年も同12.5%増と2ケタ成長が予測されている。足元では、電気自動車の販売減速や中国経済の低迷長期化などにより、回復スピードが当初想定よりも若干緩慢になるとの見方がでているものの、回復基調が続くことには変わりない。
同社のウェーハ再生事業についても、AI用半導体の需要急増により繁忙状況が続く見通しで、下期は国内・台湾工場の月産能力が第2四半期比で7%増強されることから、収益は一段と拡大する見通しだ。プライムウェーハ事業についても同社顧客である中国半導体メーカーの需要が回復しており、下期の収益は増産効果もあって回復基調が続く見込みだ。
営業外収支が前期比で16億円悪化する見通しだが、補助金収入のうち前期に計上した国内子会社分の約3億円が無くなる以外は特段の悪化要因はない。なお、新規事業として立ち上げた再生可能エネルギー事業については、売上計上時期が早くても下期からとなるため、今回の業績計画には織り込んでいない。
(1) ウェーハ再生事業
ウェーハ再生事業は2024年も堅調な成長を見込んでいる。国内外で半導体の新工場が立ち上がっており、これら需要に対応すべく下期から12インチ再生ウェーハの月産能力を国内で前期末比1万枚増の32万枚、台湾で同3万枚増の26万枚に引き上げる。また、販売ウェーハについても新工場の稼働開始に向けて継続した受注が見込まれている。メモリメーカーとの価格交渉も継続して進めており、下期の利益率も第2四半期並みの水準が続く見通しだ。
(2) プライムウェーハ事業
プライムウェーハ事業では、8インチ品の月産能力が下期は18万枚まで増強されること、同社の顧客であるパワー半導体メーカーからの需要が旺盛なこと、シリコン部材の需要も上向き始めていることなどから、第3四半期の業績は前四半期比からさらに拡大し、通期では2期ぶりの増収増益に転じる見通しだ。パワー半導体の需要はEVや設備投資関連の需要減速により世界で見れば調整局面に入っているものの、同社の顧客である半導体メーカーについては最終顧客である大手EVメーカーの販売が好調に推移し、受注が増加しているようだ。
(3) 半導体関連装置・部材等事業
半導体関連装置・部材等事業は前期比増収を見込んでいる。半導体製造装置やレーザーダイオードの仕入販売が堅調に推移するほか、低迷していたDG Technologiesの業績も下期は回復に向かう見通しである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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1. 2024年12月期の業績見通し
2024年12月期の連結業績計画は、売上高で前期比5.8%増の54,900百万円、営業利益で同17.7%増の14,000百万円、経常利益で同3.2%増の15,400百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同1.3%減の7,600百万円と期初計画を据え置いた。第2四半期までの進捗率は売上高で54.8%、営業利益で43.4%、経常利益で51.3%となっており、営業利益の進捗がやや低くなっているが、既述のとおり中国子会社の業績回復が第2四半期以降、鮮明化していることや下期はウェーハ再生事業も能力増強効果により一段の収益増が見込まれること、下期に特段のコスト増要因は見込まれていないことなどから、計画を達成する可能性は高いと弊社では見ている。
2024年の世界半導体市場見通し(WSTS、2024年6月公表値)は、AI関連投資の需要拡大とそれに伴うメモリ市況の回復により、前年比16.0%増と2年ぶりのプラス成長に転じ、2025年も同12.5%増と2ケタ成長が予測されている。足元では、電気自動車の販売減速や中国経済の低迷長期化などにより、回復スピードが当初想定よりも若干緩慢になるとの見方がでているものの、回復基調が続くことには変わりない。
同社のウェーハ再生事業についても、AI用半導体の需要急増により繁忙状況が続く見通しで、下期は国内・台湾工場の月産能力が第2四半期比で7%増強されることから、収益は一段と拡大する見通しだ。プライムウェーハ事業についても同社顧客である中国半導体メーカーの需要が回復しており、下期の収益は増産効果もあって回復基調が続く見込みだ。
営業外収支が前期比で16億円悪化する見通しだが、補助金収入のうち前期に計上した国内子会社分の約3億円が無くなる以外は特段の悪化要因はない。なお、新規事業として立ち上げた再生可能エネルギー事業については、売上計上時期が早くても下期からとなるため、今回の業績計画には織り込んでいない。
(1) ウェーハ再生事業
ウェーハ再生事業は2024年も堅調な成長を見込んでいる。国内外で半導体の新工場が立ち上がっており、これら需要に対応すべく下期から12インチ再生ウェーハの月産能力を国内で前期末比1万枚増の32万枚、台湾で同3万枚増の26万枚に引き上げる。また、販売ウェーハについても新工場の稼働開始に向けて継続した受注が見込まれている。メモリメーカーとの価格交渉も継続して進めており、下期の利益率も第2四半期並みの水準が続く見通しだ。
(2) プライムウェーハ事業
プライムウェーハ事業では、8インチ品の月産能力が下期は18万枚まで増強されること、同社の顧客であるパワー半導体メーカーからの需要が旺盛なこと、シリコン部材の需要も上向き始めていることなどから、第3四半期の業績は前四半期比からさらに拡大し、通期では2期ぶりの増収増益に転じる見通しだ。パワー半導体の需要はEVや設備投資関連の需要減速により世界で見れば調整局面に入っているものの、同社の顧客である半導体メーカーについては最終顧客である大手EVメーカーの販売が好調に推移し、受注が増加しているようだ。
(3) 半導体関連装置・部材等事業
半導体関連装置・部材等事業は前期比増収を見込んでいる。半導体製造装置やレーザーダイオードの仕入販売が堅調に推移するほか、低迷していたDG Technologiesの業績も下期は回復に向かう見通しである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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