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ビューティカダンホールディングスのニュース
*11:17JST ビューテHD Research Memo(7):2024年7月より新中計をスタート
■ビューティカダンホールディングス<3041>の新中期経営計画
1. 前中期経営計画の振り返り
2024年6月期を最終年度とする3ヶ年の中期経営計画(2022年6月期~2024年6月期)では、1) コア事業での売上拡大、2) 事業基盤強化、3) 新サービス開発・新規事業の拡大、4) 企業価値向上の4つの重点戦略に取り組んできた。コロナ禍からの回復が進むなかで、売上目標については大幅に上回ることができたものの、利益面では円安の影響を含む原価増や人件費アップにより計画を下回る着地となった。戦略面でも一定の成果を残すことができた一方、今後に向けた課題も明らかになった。
2. 新中期経営計画の方向性
新たにスタートする3ヶ年の中期経営計画(2025年6月期~2027年6月期)では、「新体制(ホールディングス)によるグループ収益力強化とサステナビリティ経営の推進により、企業価値向上・株価上昇へつなげる」ことを基本方針とし、1) 経営基盤の強化、2) 各事業の売上拡大(グループ収益力の強化)、3) サステナビリティ経営の推進と企業価値向上を重点戦略に掲げた。
1) 経営基盤の強化
新体制機能の強化・M&Aによるグループ成長加速、人的資本の価値向上に向けた取り組み強化(ダイバーシティ推進、人材育成強化)、DX推進による業務効率化に取り組む。特に、M&Aについては水平型を優先し、垂直型(異業種)についてはエリアや事業規模、シナジーを勘案しながら厳選のうえ実行する考えだ。
2) 各事業の売上拡大(グループ収益力の強化)
引き続き、「生花祭壇事業」と「生花卸売事業」を収益ドライバーとして、両事業の連携を図りながらグループ収益力の強化につなげていく方針である。特に「生花祭壇事業」においては、事業所展開による新規顧客開拓やリードタイムの短縮(対応力の向上)、人材獲得及び育成、新商品開発などに取り組む。「生花卸売事業」では、既存売上の安定を図るとともに、産地開拓やM&A(事業承継を含む)による規模拡大も見据える。また、アグリフラワーとの連携により、既存生産地での安定した生産と量の増大、生産地拡大を通じた自社生産力の強化も図っていく。
3) サステナビリティ経営の推進と企業価値の向上
持続可能な社会の実現に向けて、環境配慮型商品(サービス)、脱炭素化等SDGsの取り組みを推進するとともに、同社自身の持続的な企業価値向上のために、資本効率(ROE)の向上及び株主還元の充実、積極的な成長投資、IR活動の強化等に取り組む。
3. 数値目標の設定
最終年度である2027年6月期の目標として、売上高8,600百万円(3期の平均成長率7.2%)、営業利益200百万円(営業利益率2.3%)、ROE 18.5%を掲げた。利益率の高い「生花祭壇事業」を伸ばすとともに、「生花卸売事業」の収益性強化により、売上成長と利益率改善を実現するシナリオである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
<HN>
1. 前中期経営計画の振り返り
2024年6月期を最終年度とする3ヶ年の中期経営計画(2022年6月期~2024年6月期)では、1) コア事業での売上拡大、2) 事業基盤強化、3) 新サービス開発・新規事業の拡大、4) 企業価値向上の4つの重点戦略に取り組んできた。コロナ禍からの回復が進むなかで、売上目標については大幅に上回ることができたものの、利益面では円安の影響を含む原価増や人件費アップにより計画を下回る着地となった。戦略面でも一定の成果を残すことができた一方、今後に向けた課題も明らかになった。
2. 新中期経営計画の方向性
新たにスタートする3ヶ年の中期経営計画(2025年6月期~2027年6月期)では、「新体制(ホールディングス)によるグループ収益力強化とサステナビリティ経営の推進により、企業価値向上・株価上昇へつなげる」ことを基本方針とし、1) 経営基盤の強化、2) 各事業の売上拡大(グループ収益力の強化)、3) サステナビリティ経営の推進と企業価値向上を重点戦略に掲げた。
1) 経営基盤の強化
新体制機能の強化・M&Aによるグループ成長加速、人的資本の価値向上に向けた取り組み強化(ダイバーシティ推進、人材育成強化)、DX推進による業務効率化に取り組む。特に、M&Aについては水平型を優先し、垂直型(異業種)についてはエリアや事業規模、シナジーを勘案しながら厳選のうえ実行する考えだ。
2) 各事業の売上拡大(グループ収益力の強化)
引き続き、「生花祭壇事業」と「生花卸売事業」を収益ドライバーとして、両事業の連携を図りながらグループ収益力の強化につなげていく方針である。特に「生花祭壇事業」においては、事業所展開による新規顧客開拓やリードタイムの短縮(対応力の向上)、人材獲得及び育成、新商品開発などに取り組む。「生花卸売事業」では、既存売上の安定を図るとともに、産地開拓やM&A(事業承継を含む)による規模拡大も見据える。また、アグリフラワーとの連携により、既存生産地での安定した生産と量の増大、生産地拡大を通じた自社生産力の強化も図っていく。
3) サステナビリティ経営の推進と企業価値の向上
持続可能な社会の実現に向けて、環境配慮型商品(サービス)、脱炭素化等SDGsの取り組みを推進するとともに、同社自身の持続的な企業価値向上のために、資本効率(ROE)の向上及び株主還元の充実、積極的な成長投資、IR活動の強化等に取り組む。
3. 数値目標の設定
最終年度である2027年6月期の目標として、売上高8,600百万円(3期の平均成長率7.2%)、営業利益200百万円(営業利益率2.3%)、ROE 18.5%を掲げた。利益率の高い「生花祭壇事業」を伸ばすとともに、「生花卸売事業」の収益性強化により、売上成長と利益率改善を実現するシナリオである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
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