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フジ日本、中間期は連結売上高・営業利益・経常利益ともに前期比増 東南アジア向けのイヌリン販売売上が大幅増加

投稿:2025/11/18 19:00

目次

曾我英俊氏:フジ日本株式会社代表取締役社長の曾我英俊です。

当中間連結会計期間は、雇用や賃金が改善傾向にある一方、物価上昇や為替変動の影響で生活コストが高止まりし、個人消費は緩やかな伸びにとどまりました。世界情勢や金融市場の不安定さもあり、先行き不透明な状況が続いています。

こうした環境下、当社は2024年4月に中期経営計画「CHANGE 2028」を策定し、東南アジアでの事業拡大、フードサイエンス領域の事業創出、M&Aを軸とした成長投資、ビジョン実現に向けた組織強化、IR強化と株主還元、の5つの重点施策を着実に推進しています。

今後も、パーパスの「食を科学し世界をパワフルに!」に基づき、企業価値の向上に努めていきます。

本日は、2026年3月期中間期の業績・通期見通し、配当金政策、トピックスの3点についてご説明します。

1 2026年3月期 中間期決算概要 サマリー

各セグメントの業績として、糖類事業では、天候不順や国際的な貿易摩擦懸念など複合的な要因により、海外原糖市況の価格が上下に振れる展開となりましたが、インバウンド需要が好調に推移するとともに、安定供給への取り組みにより増収を確保しました。

また、機能性素材事業も、国内外での健康志向の高まりを背景に、イヌリン・素材販売全体で販売数量を伸ばし、増収増益となりました。

不動産事業は、2025年2月に資本効率向上の一環として実施した物件売却により減収となりましたが、先述した糖類事業・機能性素材事業の伸長により、全体では増収増益にて着地しました。

1 2026年3月期 中間期決算概要 連結損益計算書 (P/L)

主要な業績指標をみますと、連結売上高、営業利益、経常利益ともに前期比増となり、中期経営計画の定量目標として掲げる経常利益は、前期比3.9パーセント増の19億7,200万円となりました。

今年度も引き続き、経常利益、ROEの維持向上を目指していきます。

1 2026年3月期 中間期決算概要 売上高営業利益の四半期推移

次に、四半期ごとの推移についてご説明します。

今期売上高について、国内では、インバウンド需要により糖類事業が堅調に推移し、また、機能性素材事業でも素材販売数量増加等により順調に推移しました。

海外についても、東南アジア向けのイヌリン販売が好調に推移し、連結売上高は順調に推移しました。

営業利益についても堅調に推移しています。セグメント別の営業利益について、次のスライドでご説明します。

1 2026年3月期 中間期決算概要 セグメント別状況

糖類事業は、春の行楽・万博効果でインバウンド需要増となり外食・土産菓子出荷が好調となりました。また、原材料・物流コストが上昇する中、品質管理と安定供給で顧客満足度向上を図るとともに、安定的な原料調達を推進しコスト削減に努めましたが、結果として前年同期比で営業利益は微減となりました。

機能性素材事業は、イヌリン国内販売にて加工食品向けは苦戦するも健康訴求向け販売が好調に推移しました。イヌリン海外販売では、連結子会社Fuji Nihon Thai Inulin社によるタイ・東南アジア各国での大手ユーザー向け販売増の結果、前期比大幅な増益に至りました。また、子会社ユニテックフーズ株式会社でも、素材販売全体で売上数量を伸ばしたこと、ODM・コンサルタント事業の伸長により増益となりました。

不動産事業は、2025年2月に東京都、神奈川県、長野県所在の3物件を売却しましたが、収益物件が引き続き安定稼働し収益確保に貢献し、前年同期比微増にて着地しました。

1 2026年3月期 中間期決算概要 連結貸借対照表(B/S)

続いて、2026年3月期中間期の財政状態についてご説明します。

資産の部のうち、流動資産は、前期比0.6パーセント増加し178億600万円となりました。現金及び預金、商品及び製品の増加が主な要因です。固定資産は、主に投資有価証券の増加により、前期比10.0パーセント増加の176億6,500万円となりました。その結果、総資産は、前期比5.1パーセント増加し354億7,200万円に至りました。

負債の部について、流動負債が前期比5.5パーセント減少し、54億7,400万円となりました。主に短期借入金、未払消費税等が減少したことによるものです。固定負債は、繰延税金負債が増加したこと等により、前期比4.6パーセント増加の42億8,000万円となりました。

純資産の部合計は、前期比7.7パーセント増加の257億1,700万円となりました。これは主に親会社株主に帰属する中間純利益の計上による利益剰余金の増加、その他有価証券評価差額金の増加などによります。

1 2026年3月期 中間期決算概要 連結キャッシュ・フロー計算書

次に、キャッシュフロー計算書についてご説明します。

営業キャッシュフローは、法人税等の支払額があったものの、税金金等調整前中間純利益を計上したことなどにより16億1,300万円の収入となりました。

投資キャッシュフローは、投資有価証券の取得により4億2,300万円の支出となりました。

財務キャッシュフローは、短期借入金の純増減額、長期借入金の返済による支出、配当金の支払額などにより、7億7,900万円の支出となりました。

結果、当会計年度中間期末時点での現金及び現金同等物残高は、前年同期比で5億4,100万円増加し70億9,400万円に至りました。

1 2026年3月期 中間決算概要 連結業績予想

連結業績見通しについてご説明します。2025年4月30日に開示した予想に対して概ね計画どおり推移しています。したがって、2026年3月期の連結業績予想は修正しておらず、売上高291億円(前年同期比3.1パーセント増)、営業利益31億円(同4.1パーセント減)、経常利益33億円(同9.6パーセント減)、親会社株主に帰属する当期純利益23億円(同19.2パーセント減)を見込んでいます。

今後、糖類事業では、引き続き品質管理を徹底して製品の安定供給に取り組むことで顧客満足度を高め、堅実で安定した原材料仕入れを図りながら、さらなるコスト削減に努めていきます。

機能性素材事業は、イヌリンの国内販売にて、肌機能を含めた新たな機能性による既存顧客の深耕、および新規顧客獲得による販売数量拡大、新製品投入を図ります。海外販売では、東南アジアでの商圏拡大とさらなる品質強化を進めます。ユニテックフーズ株式会社では、増粘多糖類の拡販、技術力を活かしたODM事業など、新たな付加価値の提供を進めます。

不動産事業では、引き続き安定収益の確保に努めていきます。

2 配当金政策

株主のみなさまへの配当金政策について、当社の考え方をご説明します。

当社は、厳しい業界環境下、経営基盤の強化を図りながら、企業価値の向上に取り組んでいます。株主のみなさまへの還元については、中長期的な視野に立っての設備投資および研究開発のために内部留保確保を考慮しながら、DOE3.5パーセント以上を目指し継続的な安定配当をすることを基本方針としています。

2026年3月期中間期の配当金については、基本方針を踏まえて検討した結果、1株当たり15円とし、年間配当金の合計は1株当たり34円を見込んでいます。

3 トピックス グリーン電力証書の継続取得による脱炭素への貢献

続いて、2026年3月期のトピックスについて5点ご紹介します。

1点目は、「グリーン電力証書の継続取得による脱炭素への貢献」についてです。2024年1月より、サステナビリティ経営の一環として、大東糖業株式会社からサトウキビ由来の「グリーン電力」を継続購入しており、東京本社および清水工場はすべてバイオマス(さとうきび)由来のグリーン電力を利用しています。

当社は、「食を科学し世界をパワフルに!」というパーパスの実現に必要不可欠な「持続可能な生物資源」を約束するため、環境方針を定め、これに基づき行動します。

また、限りある地球資源を有効利用するため、全社において省エネルギーを推進し、温室効果ガスである二酸化炭素の排出抑制に努めていきます。

3 トピックス 「ものづくりの挑人たち」 Fuji FF(当社イヌリン)の紹介・企業特色PR動画を制作

2点目は、「ものづくりの挑人たち」での企業PRについてです。当社は精糖メーカーからフードサイエンスカンパニーへの飛躍・挑戦を掲げる中、精糖からイヌリンの開発、そして将来への展望といったストーリーでの映像コンテンツ制作を実施しました。

映像は、2025年5月3日(土)の日経CNBC企業紹介番組「ものづくりの挑人たち」にて取り上げられました。

「ものづくりの挑人たち」は、さまざまな分野で挑戦を続ける挑人たちや、優れた商品・サービスの裏側に秘められた開発ストーリーをドキュメンタリータッチで紹介する企業紹介番組です。

当社コアバリューのひとつである「イヌリン」を中心に、事業創出までの挑戦やイヌリンがもたらすさまざまな健康効果について紹介されています。

スライド内のQRコードまたは下記よりぜひご覧ください。

同番組YouTubeチャンネル

ものづくりの挑人たち【フジ日本株式会社】

3 トピックス マカロンコレクション2025開催

3点目として、2025年10月17日(金)、全日本マカロン協会監修のもと「マカロンコレクション2025」と題した全国の新作マカロン即売会とマカロンタワーの展示を実施しました。マカロンタワーは株式会社イートクリエイターにてご活躍の前野シェフによる作品です。

また、オープニングセレモニーでは、農林水産省が実施する砂糖の需要・消費拡大に向けた「ありが糖運動」に関連して、農林水産省のご担当者さまにお越しいただきました。

今回のイベント開催にあたり、糖類事業部公式Instagramを開設し、SNSでの宣伝を実施しました。

沢山の方にご来場いただき、マカロンはご好評につき完売しました。当社は、今後もマカロン協会を通じたパティシエとの関係強化、および他ジャンルへの横展開を進めていきます。

3 トピックス 塩水港とアライアンス契約を締結

4点目として、2025年10月29日(水)、当社は塩水港精糖株式会社と、精糖事業の基盤強化、機能性事業のシナジー追求を目指し、アライアンス契約を締結しました。

本契約により、精糖分野では共同生産工場の運営を通じて、効率化と品質向上を図り、競争力のある製造体制の構築を目指します。

さらに、購買・ロジスティクス面での連携を強化し、コスト削減およびCO₂排出量の低減にも取り組みます。

機能性素材分野では、塩水港精糖株式会社の強みであるリテール領域と、当社が得意とするBtoB領域および海外領域において、新素材の開発や商品の共同開発を推進し、シナジーを追求していきます。

今後、両社間でプロジェクトチームを組成し、具体的な取り組みを加速させることで、健康志向の高まる市場に向けた新たな価値創出を目指します。

3 トピックス 新商品『SAYUNOMI』クラウドファンディング開始

最後に、自社の発酵性食物繊維イヌリンを配合した機能性表示食品「SAYUNOMI」を、2025年11月5日(水)よりクラウドファンディングサイトMakuakeにて先行して販売開始しました。今回公開した「SAYUNOMI」は、腸活・肌活・温活などで白湯を飲む習慣に着目し、“新しい行動を増やさずに整える健康”の実現をコンセプトに開発しました。発酵性食物繊維イヌリンの摂取により「お通じの改善」「肌の健康を助ける」機能が報告されている機能性表示食品で、毎朝の白湯に混ぜるだけで、日常に無理なく取り入れられる点が特長です。

当社は2024年に社名を変更し、「砂糖メーカー」から食と健康の課題に科学で挑むフードサイエンスカンパニーへ舵を切りました。

「腸からはじまる、しあわせな毎日」を一人でも多くの方に届けたいと考え、その一歩として、初のクラウドファンディングに挑んでいます。

スライド内のQRコードまたは下記URLよりぜひご覧ください。

Makuake「SAYUNOMI」ページ

配信元: ログミーファイナンス

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