静かな年末相場、ドル円一時155円台と上値重く=ロンドン為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2025/12/30 21:20
静かな年末相場、ドル円一時155円台と上値重く=ロンドン為替概況

 ロンドン市場では、やや円高の動き。ドル円は156円台前半から155円台後半へと軟化。ユーロ円は184円付近から183円台半ば割れへ、ポンド円は211円付近から210円台半ば付近へと軟化している。ただ、東京午前には円売りの動きもみられており、前日NY終値を軸とした展開。全般的には静かな年末相場となっている。ドル相場はややドル安に振れる面もあったが、ユーロドル1.17台後半、ポンドドル1.35を挟んだ揉み合いと方向性に欠けている。この日は原油相場や金相場が持ち直しており、豪ドルがアウトパフォームしている。ただ、リスク選好というよりも、中東や台湾をめぐる地政学リスクのなかでの商品相場高の面が強い。この後のNY市場では後半に発表される米FOMC議事録が注目イベント。来年の米金融政策に対するヒントが得られるのかどうかを確認したいところだ。

 ドル円は155円台後半での取引。東京午前に156.34付近まで買われたあとは、上値を抑えられている。ロンドン朝方には前日NY終値156.06レベルを下回り、その後155.75付近まで下値を広げた。株式市場は欧州株が堅調に推移する一方で、米株先物・時間外取引はマイナス圏推移とまちまち。

 ユーロドルは1.17台後半での取引。本日これまでのレンジは1.1764-1.1780と値動きは限定的。年末相場らしい動意薄に展開となっている。ユーロ円はドル円と同様に、東京午前に184.09付近の高値をつけたあとは軟調に推移。ロンドン序盤に安値を183.43付近まで広げた。対ポンドでは前日NY終値を挟んだ揉み合いに終始している。この日は特段の欧州経済統計や金融当局者発言は見られず。

 ポンドドルは1.35付近での取引。これまでのレンジは1.3498-1.3531にとどまっている。ポンド円は東京午前の211.10付近を高値にロンドン市場では安値を210.50付近へと広げてきている。ユーロポンドは0.8703から0.8721までのレンジで売買が交錯している。原油の持ち直しがややポンド買いとなる場面もあったが、買いは続かず。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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