【通貨別まとめと見通し】スイスフラン円

著者:MINKABU PRESS
投稿:2025/12/30 11:28
【通貨別まとめと見通し】スイスフラン円

先週のまとめ
先週のスイス円は、12月19日の急騰(195.8台から198.2台へ)を受け、197円台後半から198円台前半での高値揉み合いに終始した。週間の高値は26日の198.57、安値は23日の197.19である。欧州通貨の中でもスイスフランは「安全資産」としての側面が強く、世界的な地政学リスクや年末のポジション調整に伴う円売り・フラン買いが継続し、非常に底堅い推移を見せた。

テクニカル分析
- **レジスタンス**:198.82 / 200.00 直近高値および最大の心理的節目
- **サポート**:  197.19 / 195.56 先週安値および12月19日の急騰起点
RSI (14) 70〜78付近と、極めて高い水準で推移している。テクニカル的には「買われすぎ」の領域に深く足を踏み入れているが、強い上昇相場ではRSIが高止まりする傾向があり、ショート(売り)を仕掛けるには時期尚早な状態である。
MACD ゼロラインの遙か上方でゴールデンクロスを継続している。ただし、ヒストグラムが23日を境に緩やかに減少しており、**上昇エネルギーのピークアウト(勢いの鈍化)**が示唆されている。

10月初旬(184円台)から一貫した強い上昇トレンドを維持している。先週は急騰後の過熱感を冷ますための「横ばい調整」の動きとなったが、197円のサポートを割り込まず、上昇基調は崩れていない。

今週のポイント
スイス円は依然として「押し目買い」が有効な強いチャート形状を維持している。しかし、RSIの過熱感とMACDの失速感から、短期的には197円台割れを試す調整が入る可能性も高い。戦略としては、200円突破を期待した高値掴みは避け、流動性の低い正月三が日に発生しがちな「瞬間的な下押し」を待ってから、196円〜197円台で拾うスタンスが合理的である。ストップロスは12月19日の安値(195.56)を基準に設定し、予期せぬ急落に備えるべきである。

今週の主な予定と結果

スイス
12/30 17:00 KOFスイス先行指数 (12月) 予想 101.5 前回 101.7

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)

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