NYの視点:中国政府は2026年も内需拡大を継続し、より積極的な政策を打ち出す可能性

配信元:フィスコ
投稿:2025/12/15 07:44
*07:44JST NYの視点:中国政府は2026年も内需拡大を継続し、より積極的な政策を打ち出す可能性 中国国営の新華社通信は12月8日、中国共産党の最高意思決定機関である政治局は2026年も内需拡大を継続し、より積極的な政策で経済全体を下支えする見通しであると報じた。新華社によると、次期5カ年計画に向け、中国当局が雇用、企業、市場、期待の安定に努めるようだ。また、来年は国内の経済活動と国際的な貿易問題への対応をより適切に調整していく方針とみられている。内需主導の原則を堅持し、強固な国内市場を構築すべきとの見解が提示されており、個人消費が低調であることを問題視しているとみられる。

また、政治局は「われわれは国民の生活を第一に考え、国民のためにもっと実際的なことをするよう努めるべきだ」と指摘した。市場参加者の間では、より積極的な財政政策や適切に緩和的な金融政策に関する発言が、来年の高水準の財政赤字、債券発行、追加利下げを示唆しているとの見方が出ている。一部の識者は「中国は堅調な輸出に依存して再び来年の成長目標を5%前後に設定する可能性がある」、「輸出が一時的な課題に直面しても、政府は財政政策を用いて不足分を埋めることができる」と指摘している。

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配信元: フィスコ