ユーロドル、方向感のない展開 米欧の金融政策の格差が下支え=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2025/12/05 02:38
 きょうのユーロドルは1.16ドル台半ばから後半での狭い範囲での上下動に終始しており、方向感のない展開が続いている。ただ、本日1.1645ドル付近に来ている100日線の上は堅持しており、リバウンド相場の流れは継続している状況。一方、ユーロ円は戻り売りに押され、180円台半ばでの推移。本日の21日線が180.05円付近に来ているが、その水準は維持されており、上昇トレンドに変化はない。

 専らドル安がユーロドルを押し上げているが、米欧の金融政策の格差が下支えしている。市場では来週のFOMCでの利下げ期待が高まっており、来年にかけても利下げは継続するとの見方が有力視されている。一方、ECBは当面利下げはなく、据え置きが続くと見られている。

 ユーロ圏の最新データやラガルドECB総裁の発言もユーロの支えになっている。11月のユーロ圏サービス業PMIは確報値が上方修正され、同月のインフレ指標も2%に概ね一致した内容だった。さらにラガルド総裁は最近、政策変更の必要性は現時点でないとの姿勢を示しており、これらの要素がECBに対する市場の期待を安定させ、ユーロのファンダメンタルズを下支えしているという。

EUR/USD 1.1657 EUR/JPY 180.57 EUR/GBP 0.8735

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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