【これからの見通し】ドル円の動向に注目、再び下値模索するか
【これからの見通し】ドル円の動向に注目、再び下値模索するか
昨日の海外市場で、ドル円相場は154円台後半まで下押しされる場面があった。週明けのビットコイン急落がリスク回避の円買いに、植田日銀総裁の12月利上げ議論発言が米FOMCの利下げ観測と相まって日米金利差縮小観測からドル売り・円買いにつながっていた。また、米ISM製造業景気指数(11月)が予想外に悪化したこともドル売り材料となっていた。
しかし、NY時間を通してドル円相場は買い戻され、155円台半ばへと反発。そして、きょうの東京市場では一時155.77付近まで買い戻された。足元では155円台後半に滞留している。
材料的には日米金利差縮小観測が基本線となりそうだが、相場のリズムとしてはやや売られ過ぎの局面でもあるようだ。この後の海外市場では、ドル円の戻り余力がどの程度あるのかを確認することとなりそうだ。
この後の海外市場で発表される経済指標は、ネーションワイド住宅価格指数(11月)、フランス財政収支(10月)、ユーロ圏雇用統計(10月)、ユーロ圏消費者物価指数(HICP・概算値速報)(11月)、南アフリカ実質GDP(2025年 第3四半期)、ブラジル鉱工業生産指数(10月)など。主要な米経済指標予定はみられず。ユーロ圏消費者物価速報は、前月比予想が-0.3%と前回の+0.2%から低下に転じる見込み。一方、前年比は+2.1%、コア前年比は+2.4%と前回並み水準が予想されている。ECBの金利据え置き見通しに変化を与えるほどの内容は期待できないだろう。
発言イベント関連では、英中銀金融安定報告、ベイリー英中銀総裁記者会見が注目されそうだ。金利据え置き観測で安定しているECBに対して、英中銀は景気に不透明感があることから次回MPCでの利下げは9割超の織り込み度となっている。ポンド売りのきっかけとなる可能性もあり注意したい。その他には、ドレンツ・スロベニア中銀暫定総裁の為替会議あいさつ、ボウマンFRB副議長の米下院金融サービス委員会出席などが予定されている。ボウマン副議長はブラックアウト期間のため金融政策関連の発言を控える見込み。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
昨日の海外市場で、ドル円相場は154円台後半まで下押しされる場面があった。週明けのビットコイン急落がリスク回避の円買いに、植田日銀総裁の12月利上げ議論発言が米FOMCの利下げ観測と相まって日米金利差縮小観測からドル売り・円買いにつながっていた。また、米ISM製造業景気指数(11月)が予想外に悪化したこともドル売り材料となっていた。
しかし、NY時間を通してドル円相場は買い戻され、155円台半ばへと反発。そして、きょうの東京市場では一時155.77付近まで買い戻された。足元では155円台後半に滞留している。
材料的には日米金利差縮小観測が基本線となりそうだが、相場のリズムとしてはやや売られ過ぎの局面でもあるようだ。この後の海外市場では、ドル円の戻り余力がどの程度あるのかを確認することとなりそうだ。
この後の海外市場で発表される経済指標は、ネーションワイド住宅価格指数(11月)、フランス財政収支(10月)、ユーロ圏雇用統計(10月)、ユーロ圏消費者物価指数(HICP・概算値速報)(11月)、南アフリカ実質GDP(2025年 第3四半期)、ブラジル鉱工業生産指数(10月)など。主要な米経済指標予定はみられず。ユーロ圏消費者物価速報は、前月比予想が-0.3%と前回の+0.2%から低下に転じる見込み。一方、前年比は+2.1%、コア前年比は+2.4%と前回並み水準が予想されている。ECBの金利据え置き見通しに変化を与えるほどの内容は期待できないだろう。
発言イベント関連では、英中銀金融安定報告、ベイリー英中銀総裁記者会見が注目されそうだ。金利据え置き観測で安定しているECBに対して、英中銀は景気に不透明感があることから次回MPCでの利下げは9割超の織り込み度となっている。ポンド売りのきっかけとなる可能性もあり注意したい。その他には、ドレンツ・スロベニア中銀暫定総裁の為替会議あいさつ、ボウマンFRB副議長の米下院金融サービス委員会出席などが予定されている。ボウマン副議長はブラックアウト期間のため金融政策関連の発言を控える見込み。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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