ドル買い優勢、ポンド相場は激しく振幅も上値重い ドル円154円台後半=ロンドン為替概況
ドル買い優勢、ポンド相場は激しく振幅も上値重い ドル円154円台後半=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ポンドが荒っぽい値動きとなっている。英FT紙が英首相と財務相が26日の予算発表を前に所得税率引き上げの計画を断念と報じたことがきっかけ。東京朝方にポンド売り反応が広がったあと、上値を抑えられて揉み合いに。ロンドン序盤には一段安となり、ポンドドルは1.3108付近まで安値を広げた。しかし、関係者が財政見通しの改善によって所得税増税を回避できる見通しとしつつも、依然として所得税の課税最低額を引き下げる可能性が高い、給与天引き制度による歳入増を見込むと実質的な増税措置を検討などとしたことを受けて、一時1.3200付近まで急反発した。しかし、その後は再び1.31台前半へと下げてきている。英債売り、英株売り、ポンド売りとトリプル安の様相を呈している。ドル相場はポンドドルに対する売り圧力を受けてドル高方向に傾いている。ドル円は再び154円台後半へと上昇。ポンドドルは1.16台前半へと軟化している。今週はドル安の流れが優勢だったが、週末を控えた調整の面が指摘される。また、このところ米金融当局者が12月利下げについて慎重な言い回しが多いこともドルの買い戻しを誘ったようだ。ただ、ポンド相場以外の値動きは比較的限定的。米政府再開にともなう主要な米経済統計発表日程待ちとなっている状況だ。
ドル円は154円台後半での取引。東京昼過ぎに154.31付近まで下押しされたあとは、買いが優勢になっている。ロンドン時間には本日の高値を154.76付近に伸ばしている。根強い買い圧力がみられている。
ユーロドルは1.16台前半での取引。東京午後に1.1649付近に高値を伸ばしたあとは、売りに流れが転じている。ロンドン中盤にかけては安値を1.1609付近まで広げている。ユーロ円は上値重く推移。ロンドン朝方の179.97付近を高値に、足元では179.54付近まで下押しされている。対ポンドではユーロ買いが優勢。ただ、ポンド売り主導の動きでユーロは個別材料に乏しかった。ユーロ圏GDP改定値は前年比が1.3%から1.4%に上方改定されたが、それ自体には特段の反応は見られなかった。
ポンドドルは1.31台前半での取引。英秋季予算案の発表を11月26日に控えて、所得増税をめぐる報道に敏感に反応している。増税撤回との一部報道にポンド売りが強まった。ロンドン序盤には一時1.3108付近まで下落した。しかし、別の報道では経済・財政状況の改善が所得増税の回避につながるが、その他の代替措置によって税収を確保するとした。これを受けてポンドドルは1.3200付近まで急反発する場面があった。足元では再び1.31台前半へと軟化しており、市場の英財政状況に対する不信感は払しょくできていないようだ。英国債は売られ、英株は下げている。ポンド円は前日比マイナス圏で売買が交錯。202.64から204.03にわたるレンジで振幅し、足元では203円台前半と上値が重くなっている。ユーロポンドは0.8813から0.8865のレンジで振幅しており、前日比ポンド安水準で取引されている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
ロンドン市場は、ポンドが荒っぽい値動きとなっている。英FT紙が英首相と財務相が26日の予算発表を前に所得税率引き上げの計画を断念と報じたことがきっかけ。東京朝方にポンド売り反応が広がったあと、上値を抑えられて揉み合いに。ロンドン序盤には一段安となり、ポンドドルは1.3108付近まで安値を広げた。しかし、関係者が財政見通しの改善によって所得税増税を回避できる見通しとしつつも、依然として所得税の課税最低額を引き下げる可能性が高い、給与天引き制度による歳入増を見込むと実質的な増税措置を検討などとしたことを受けて、一時1.3200付近まで急反発した。しかし、その後は再び1.31台前半へと下げてきている。英債売り、英株売り、ポンド売りとトリプル安の様相を呈している。ドル相場はポンドドルに対する売り圧力を受けてドル高方向に傾いている。ドル円は再び154円台後半へと上昇。ポンドドルは1.16台前半へと軟化している。今週はドル安の流れが優勢だったが、週末を控えた調整の面が指摘される。また、このところ米金融当局者が12月利下げについて慎重な言い回しが多いこともドルの買い戻しを誘ったようだ。ただ、ポンド相場以外の値動きは比較的限定的。米政府再開にともなう主要な米経済統計発表日程待ちとなっている状況だ。
ドル円は154円台後半での取引。東京昼過ぎに154.31付近まで下押しされたあとは、買いが優勢になっている。ロンドン時間には本日の高値を154.76付近に伸ばしている。根強い買い圧力がみられている。
ユーロドルは1.16台前半での取引。東京午後に1.1649付近に高値を伸ばしたあとは、売りに流れが転じている。ロンドン中盤にかけては安値を1.1609付近まで広げている。ユーロ円は上値重く推移。ロンドン朝方の179.97付近を高値に、足元では179.54付近まで下押しされている。対ポンドではユーロ買いが優勢。ただ、ポンド売り主導の動きでユーロは個別材料に乏しかった。ユーロ圏GDP改定値は前年比が1.3%から1.4%に上方改定されたが、それ自体には特段の反応は見られなかった。
ポンドドルは1.31台前半での取引。英秋季予算案の発表を11月26日に控えて、所得増税をめぐる報道に敏感に反応している。増税撤回との一部報道にポンド売りが強まった。ロンドン序盤には一時1.3108付近まで下落した。しかし、別の報道では経済・財政状況の改善が所得増税の回避につながるが、その他の代替措置によって税収を確保するとした。これを受けてポンドドルは1.3200付近まで急反発する場面があった。足元では再び1.31台前半へと軟化しており、市場の英財政状況に対する不信感は払しょくできていないようだ。英国債は売られ、英株は下げている。ポンド円は前日比マイナス圏で売買が交錯。202.64から204.03にわたるレンジで振幅し、足元では203円台前半と上値が重くなっている。ユーロポンドは0.8813から0.8865のレンジで振幅しており、前日比ポンド安水準で取引されている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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