ポンド、予算案発表前で神経質な中、政治的な不透明感も圧迫=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2025/11/13 01:35
 きょうのポンドドルはNY時間に入って下げ渋る動きが出ているものの、一時1.30ドル台まで下落し、上値の重い展開となっている。前日の英雇用統計が労働市場の冷え込みを示唆したことで、市場は12月の英中銀の利下げ期待を高めている。一方、ポンド円は203円台で推移しており、21日線の上をしっかりと維持。

 また、今月下旬に予定される秋季予算案の発表を前に市場が神経質になっている中、政治的な不透明感もポンドの上値を重くしているようだ。スターマー首相をストリーティング保健相が追い落とそうとしているとの噂が流れ、保健相はその噂を否定した上で、「首相官邸側の側近が自滅的なキャンペーンを仕掛けている」と非難した。首相も自身の進退をめぐる疑惑浮上を受け、結束を呼びかける声明を出している。

 だが、労働党内のクーデターを巡る臆測は、リーブス財務相が予算案を発表するまで消えることはなさそうだとの指摘も聞かれる。

GBP/USD 1.3129 GBP/JPY 203.17 EUR/GBP 0.8830

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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