明日の株式相場に向けて=決算シーズンの“大トリ”飾る「銀行株」復活なるか
10日の日経平均株価は前週末に比べ635円高の5万0911円と急反発した。米上院の与野党議員らが9日、つなぎ予算案で合意したと報じられるなど、米政府閉鎖の終結期待が浮上。リスク回避姿勢が後退するなか、日経平均株価が急伸した。「高市トレード」を背景にした急騰相場を演じた10月から11月に入り、全体相場には一服機運も出ているものの終値での5万円台はキープしている。今週は決算発表がピークを迎える。なかでも高い関心を集めるのが11日取引終了後に発表されるソフトバンクグループ<9984.T>だ。米国のAIインフラに投資する「スターゲート」計画や米オープンAIへの出資などが評価される格好で、日本のAI・半導体関連相場をけん引してきただけに、同社の決算がどんな結果となるのか、また今後に関してどんな見通しが示されるか、といった点を市場関係者は注視している。
投資家の関心を一身に集めるAI・半導体関連株だが、その一方で底堅い値動きを示しているのが銀行株だ。東証33業種の「銀行業」は昨年末から足もとまで約26%上昇。TOPIXの19%高を上回っている。ただ、10月は0.6%安と全体相場が急伸するなか、やや伸び悩んだ。高市政権の誕生で日銀の追加利上げが遅れるのではないか、との観測が浮上したことも銀行株の上値を重くさせたようだ。
しかし、足もとでは銀行株は着実に値を上げつつある。みずほフィナンシャルグループ<8411.T>は今月4日に年初来高値を更新し、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>や三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>も9月高値を視野に入れる水準にある。地銀に目をやれば、京葉銀行<8544.T>や百十四銀行<8386.T>、秋田銀行<8343.T>などが新値圏で推移している。今週末の14日には決算シーズンの大トリを飾る格好でメガバンク3行などが決算発表を行う。ソフトバンクGともども銀行株の動向からも目が離せない状況が続きそうだ。
スケジュール面では、今晩は米国で3年国債の入札がある。国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)が21日までブラジルで開催される。あす11日は国内では10月景気ウォッチャー調査が発表される。30年国債入札が予定されている。前出のソフトバンクGのほか、ソニーグループ<6758.T>、大成建設<1801.T>、鹿島<1812.T>、川崎重工業<7012.T>、JX金属<5016.T>などが決算発表を行う。米国はベテランズ・デーで債券・外為市場などが休場となる。
出所:MINKABU PRESS
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