8月米雇用統計は7月に続き下振れするとの見方も・・・
【注目ポイント】「1.38000カナダドル」で下値サポートされるか否か
【シナリオ①】同レートでの下値サポートなら、「1.39000カナダドル」付近までの上昇
【シナリオ②】同レート割れなら、「1.37140カナダドル」付近までの下落を想定
【当面の“主戦場”(コアレンジ)】「1.37140~1.39000カナダドル」
【注目材料】米国およびカナダの8月雇用統計
先月29日に直近安値となる「1.37266カナダドル」を付けた後、小反発フローとなっている米ドル/カナダドル(USD/CAD、以下ドルカナダ)。
上図の各メルクマールをそれぞれ見ていくと、1) 21日MA(移動平均線)が横向きであること、2) 遅行スパンがローソク足と絡み合う状態になっていること、3) ローソク足が青色雲(=サポート帯、先行スパン)の上辺付近で推移していること、4) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の上方で点灯していること、そして5) DMI(方向性指数)でADX・+DI・-DIが収斂する状態(上図赤色点線丸印)となっていることから、現在のドルカナダ・日足チャートは上下圧力が拮抗するレンジ相場を示すチャート形状であると判断します。
合わせて、本稿執筆(5日午前8時)時点のローソク足が、約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MA付近にあることから、足もとのドルカナダは“居心地の良い値位置(領域)にいる状態”と捉えて良いでしょう。
そんな中、足もとの注目ポイントは・・・上述した21日MAおよび青色雲の上辺である先行1スパンをメドとする「1.38000カナダドル」(上図黄色矢印および黒色線)で下値サポートされるか否か。
筆者が想定する今後のシナリオは以下の通りです。(シナリオ①、②)
[シナリオ①]
この先、「1.38000カナダドル」で下値サポートされた場合は、「下値しっかり」→「もう一段の上値追い」となりそうです。当該ケースでは、「遅行スパンの上放れ」や「SARの買いサインへの転換」、また「+DI>-DIへの変化または収斂」なども伴いながら、8月22日に付けた高値水準である「1.39000カナダドル」(上図Ⓐ赤色線)付近までの上昇となりそうです。
[シナリオ②]
一方で、「1.38000カナダドル」を終値ベースで割り込んだ場合は、「基準線割れ」→「下値切り下げ」となる可能性も。当該ケースでは、「遅行スパンの下放れ」や「(青色雲の下辺である)先行2スパン(≒1.37500カナダドル)割れ」、また「-DI>+DIへの変化または収斂」なども伴いながら、BB(ボリンジャーバンド)・-2σラインをメドとする「1.37140カナダドル」(上図Ⓑ水色線)付近までの下落を想定すべきでしょう。
上記シナリオ①および②を概括すると、現下のドルカナダは方向感を模索する往って来いの相場付きが継続するとの想定の下、当面※は「1.37140~1.39000カナダドル」を“主戦場”(コアレンジ)とする、レンジワーク主体の動きになりそうです。 (※ここでの「当面」は、1~2週間のスパンを想定しています。)
足もとでは、日本時間本日午後9時30分に発表される米国およびカナダの8月雇用統計結果がドルカナダの相場動意となりそうです。
最新人気記事
-
来週の株式相場に向けて=年内最後のFOMCに関心、ブロードコム決算... 12/05 17:40
-
東京株式(大引け)=536円安と4日ぶり反落、主力株に利益確定売り膨らむ 12/05 16:13
-
来週の主なマーケットイベント 12/05 16:00
-
リガクHDが3連騰、次世代半導体向け計測装置の販売開始を引き続き材料視 12/05 09:26
-
東京株式(前引け)=前日比563円安、プライム市場の7割超の銘柄が下落 12/05 11:51

