~カラオケを超えて、新しいエンタメ・インフラ企業をめざす~
【ポイント】
・業界初の「本人音源カラオケ」は画期的である。エンタメプラットフォーム「E-bo」に、原盤利用スキームを活用した新機能を開発した。いつも聴いている楽曲を歌手本人の音源でそのまま歌える。今までのカラオケではできなかった本人音源にのせて歌うことで、感動的なカラオケを体験できる。今後利用できる楽曲が大幅に拡大してくるので、カラオケで1つのブームとなろう。他社よりも数年先行できるとみられ、集客に貢献しよう
・カラオケまねきねこのオリジナル機種「E-bo」で、新しい楽しみ方が広がりをみせている。「まねチャレ」(オーディション)、ペアーズとのマッチングアプリ、ドン・キホーテとの会員アプリコラボなどもおもしろい。
・今期から3ヵ年で、売上高1000億円、営業利益150億円以上、ROE18%を目指す。新規出店はこれまでの50店ペースから100店ペースに上げていく。カラオケを超えるエンタメを楽しむ店舗とルームを提供すべく、新しいコンテンツ開発に取り組んでいる
・国内カラオケは好調である。業界が弱る中で、果敢な出店を継続し、需要回復局面で、従来の既存店と遜色ない収益を上げている。集客力の高さが光っており、今期もピーク利益の更新が続き、来期は営業利益で120億円を超えてこよう。
・2つの戦略を遂行している。1つは、プライベートエンターテイメントルーム(PER)の実現を加速させており、もう1つはシェア拡大のチャンスとして、果敢な出店をM&Aを含めて展開している。2023年に本社を渋谷の道玄坂に移した。新しいエンタメ・インフラ企業を目指して、新立地をベースにブランド戦略を遂行している。「エンタメ採用」など、働き方改革も進めており、人材の採用と定着にも寄与してこよう。
・次の成長戦略として、カラオケルームでの楽しみ方に、新しいデジタル商品や新サービスを開発していく。DXによる新規事業として、バーチャルなカラオケ体験サービスも順次拡大しよう。海外事業はマレーシア、タイ、インドネシアにフィリピンが加わる。米国ロサンゼルスへの進出も有望である。新しいコンテンツがヒットしてくれば、市場での評価も一段と高まってこよう。
目次
1.特色「既存業種新業態」の余暇サービス提供企業
2.強みカラオケの首都圏展開で競争力を発揮
3.中期経営方針カラオケからプライベートエンターテイメントへ
4.当面の業績収益力が向上し、3カ年計画の達成も視野に
5.企業評価新たなエンタメの世界へ
| 企業レーティング | A |
|---|---|
| 株価 (2025年8月6日) |
1400円 | 時価総額 | 1173億円 (83.78百万株) |
| PBR | 3.27倍 |
| ROE | 20.3% |
| PER | 16.1倍 |
| 配当利回り | 1.7% |
| 総資産 | 66494百万円 |
| 純資産 | 35267百万円 |
| 自己資本比率 | 53.0% |
| BPS | 427.9円 |
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | EPS | 配当 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2018.8 | 61771 | 7858 | 8207 | 4426 | 54.4 | 10.0 |
| 2019.8 | 65840 | 9507 | 9562 | 6226 | 76.6 | 12.0 |
| 2020.8 | 43303 | 1147 | 1699 | -231 | -2.8 | 12.0 |
| 2021.8 | 20791 | -7628 | -3092 | -4144 | -50.8 | 4.0 |
| 2022.8 | 37995 | 2205 | 5331 | 3643 | 44.7 | 8.0 |
| 2023.8 | 54629 | 7667 | 7767 | 7104 | 87.1 | 12.0 |
| 2024.8 | 63263 | 10164 | 10934 | 6735 | 82.7 | 18.0 |
| 2025.8(予) | 71000 | 11600 | 11500 | 7150 | 86.7(78.3) | 24.0 |
| 2026.8(予) | 82000 | 12900 | 12800 | 8400 | 101.9(92.0) | 28.0 |
(2025.5ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは来期ベース。カーブスを 2020年 2月末でスピンオフ(1:2.109の株式分割に相当)。EPSのカッコ内は希薄化後ベース。 2025.5末の潜在株数 8.906百万株。
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。
レポート全文はこちらから
https://www.belletk.com/kosidaka202508.pdf
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