21日(月・祝)の為替市場の動向に要注意!
【注目ポイント】「150.000円」を上抜けブレークするか否か
【シナリオ①】同レート超えなら、「154.460円」付近までの上昇もあり得そう
【シナリオ②】同レートでの上値抑制なら、「140.000円」付近までの下落も視野に
【“想定戦場”(ワイドレンジ)】「140.000~154.460円」
【1カ月程度の“主戦場”(コアレンジ)】「140.000~150.000円」
【注目材料】20日(日)参院選とその後の政局動向
日足チャートでは強気基調が継続する米ドル/円ですが、視座を週足チャートに替えてみるとやや違った景色が見えてきます。
上図(週足チャート)をそれぞれ見ていくと、1) 26週MA(移動平均線)が右肩下がりであること、2) 遅行スパンがローソク足の下方にあること、3) ローソク足が赤色雲(=抵抗帯、先行スパン)の中で推移していること、4) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の下方で点灯していること、そして5) DMI(方向性指数)で+DI>-DIとなり、ADXが高位置から右肩下がりでの推移になっている(上図赤色点線丸印)ことから、現在の米ドル/円・週足チャートは上下圧力が拮抗するレンジ相場を示すチャート形状であると判断します。
その他では、BB(ボリンジャーバンド)・±2σラインが収縮する“スクイーズ”となっていることも合わせると、現在の米ドル/円は相場の力を溜め込みながら、方向感を模索する時間帯/局面であると捉えて良いでしょう。
そんな中、今後の注目ポイントは・・・赤色雲の上辺である先行2スパンをメドとし、同時に心理的な節目でもある「150.000円」(上図黄色矢印および黒色線)を上抜けブレークするか否か。
筆者が想定する今後のシナリオは以下の通りです。(シナリオ①、②)
[シナリオ①]
この先、「150.000円」を終値ベースで上抜けブレークした場合は、「心理的な節目および上値抵抗帯超え」→「上昇モメンタム加速」のトリガーとなり得そうです。当該ケースでは、「遅行スパンの好転」や「SARの買いサイン継続」、また「+DI>-DIの乖離拡大」なども伴いながら、BB・+2σラインをメドとする「154.460円」(上図Ⓐ赤色線)付近までの上昇もあり得そうです。
[シナリオ②]
一方で、「150.000円」超え不達(=上値抑制)となった場合は、「上値抵抗圧力の強まり」→「下押しフロー」となりそうです。当該ケースでは、「(約半年間における市場参加者の平均コストを示す)26週MA(≒147.260円)割れ」や「SARの売りサインへの転換」、また「+DI>-DIの乖離縮小または収斂」なども伴いながら、200週MAおよびBB・-2σラインをメドとする「140.000円」(上図Ⓑ水色線)付近までの下落も視野に入れるべきでしょう。
上記シナリオ①および②を概括すると、現下の米ドル/円は方向感を模索する相場付きが継続するとの想定の下、「140.000~154.460円」を“想定戦場”(ワイドレンジ)とする動きになりそうです。
他方、チャートのアナロジー(類比)分析をすると、ⅰ) 遅行スパンの“好転”が示現するにはもうしばらくの時間経過が必要であること、またⅱ) 赤色雲をローソク足が上抜けブレークするためには比較的大きな力学(=上昇要因となる材料)が必要になるケースが多いことを合わせると、筆者は「140.000~150.000円」が当面※の“主戦場”(コアレンジ)となる蓋然性(がいぜんせい)が高いのではないかと考えます。(※ここでの「当面」は、1カ月程度のスパンを想定しています。)
よって、[シナリオ①]で記載した高値メドである「154.460円」については、テクニカル理論上(刹那的な動きも含めて)あり得る水準と捉えて良さそうです。
“フェイク(ダマし)”にも十分留意しつつ、トレードアイデアの一つとしてご参考にしていただければ幸いです。
20日(日)に投開票される本邦参院選の結果によっては、翌21日(月・祝)の為替市場ではチョッピーな値動きとなる可能性もあるため、十分な注意が必要でしょう。
最新人気記事
-
来週の株式相場に向けて=年内最後のFOMCに関心、ブロードコム決算... 12/05 17:40
-
東京株式(大引け)=536円安と4日ぶり反落、主力株に利益確定売り膨らむ 12/05 16:13
-
来週の主なマーケットイベント 12/05 16:00
-
リガクHDが3連騰、次世代半導体向け計測装置の販売開始を引き続き材料視 12/05 09:26
-
「ロボット」が2位に急浮上、米政府がロボティクス分野への支援を検討... 12/05 12:21
新着ニュース
新着ニュース一覧-
今日 11:30
-
-
今日 10:00
-
今日 09:00

