今週のポイント
今週はRBA(豪中銀)やRBNZ(NZ中銀)の政策会合があります。それらの結果に豪ドルやNZドルが反応しそう。市場では、RBAは0.25%の利下げを行い、RBNZは政策金利を据え置くと予想されています。
トランプ政権による相互関税の上乗せ分の停止期限が9日に到来します。米ドル安が全般的に進む場合、米ドル/カナダドルは軟調に推移し、豪ドル/米ドルやNZドルについてはRBAやRBNZの会合結果にもよるものの、底堅い展開になるかもしれません。
メキシコの6月CPI(消費者物価指数)が9日に発表されます。その結果にメキシコペソが反応する可能性があります。
BOM(メキシコ中銀)は6月26日の政策会合で0.50%の利下げを行うことを決定しました。利下げは8会合連続で、24年3月以降で9回目。0.50%幅の利下げは4会合連続です。BOMの声明では、先行きの金融政策について従来の「同程度の規模(での調整)」が削除されました。今後利下げが行われるとしても、その幅は縮小されるかもしれません。
6月CPIの市場予想は、総合指数が前年比4.30%、コア指数が同4.22%と、いずれもBOMのインフレ目標(3%)の許容レンジ上限の4%を上回るとみられています。市場予想と上回る結果になれば、BOMは今後利下げ幅を縮小するとの観測が市場で高まりそうです。その場合、メキシコペソのプラス材料になると考えられます。
今週の注目通貨ペア(1):<豪ドル/NZドル 予想レンジ:1.07000NZドル~1.09000NZドル>
7-8日にRBA(豪中銀)、9日にRBNZ(NZ中銀)の政策会合が開かれます。それらの結果に豪ドル/NZドルが反応すると考えられます。
市場では、RBAは0.25%の利下げを実施し、RBNZは政策金利を据え置くと予想されています。そのとおりの結果になれば、RBAの声明や総裁会見、RBNZの声明や会合議事要旨が材料になりそうです。
それらでは両中銀の8月以降の金融政策についてどのようなヒントが示されるのかに注目です。OIS(翌日物金利スワップ)によれば、RBAは次回8月11-12日の会合でも0.25%の利下げを行うとの見方が優勢。同じくOISによると、次回8月20日のRBNZ会合については“政策金利の据え置き”と“0.25%利下げ”で市場の見方が分かれているようです。
声明などを受けてRBAの追加利下げ観測が高まる、あるいはRBNZの追加利下げ観測が後退する場合には、豪ドル/NZドルは軟調に推移しそうです。
今週の注目通貨ペア(2):<米ドル/カナダドル 予想レンジ:1.35000カナダドル~1.37500カナダドル>
トランプ政権による相互関税の上乗せ分の適用停止期限が7月9日に到来します。その結果が米ドル/カナダドルの動向に影響を与えそうです。米ドル安が全般的に進む場合、米ドル/カナダドルは下値を試す展開になる可能性があります。カナダは10%の基本税率を含めて相互関税の適用対象外になっています。
9日はFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録が公表されます。議事録の内容によっては材料になるかもしれません。
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