本日海外時間および週明け東京時間の動きに要注意!
【注目ポイント】「145.000円」を上抜けブレークするか否か
【シナリオ①】同レート超えなら、「150.000円」付近までの上昇も視野に
【シナリオ②】同レートでの上値抑制なら、「141.390円」割れを模索する展開
【当面の“主戦場”(コアレンジ)】「141.390~150.000円」
【足もとの注目材料】日米関税協議
今月12日に直近高値となる「148.610円」を付けた後、「上値抑制」→「下値切り下げ」の動きとなっている米ドル/円。足もとでは方向感を模索する相場付きとなっています。
上図の各メルクマールをそれぞれ見ていくと、1) 21日MA(移動平均線)が横向きであること、2) 遅行スパンがローソク足と絡み合う状態であること、3) ローソク足の上方に赤色雲(=抵抗帯、先行スパン)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、そして4) DMI(方向性指数)でADX・+DI・-DIが収斂する状態(上図青色点線丸印)となっていることから、現在の米ドル/円・日足チャートは上方硬直性を伴うレンジ相場を示すチャート形状であると判断します。
目先の注目ポイントは・・・約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MAおよび赤色雲の下辺である先行1スパンをメドとする「145.000円」(上図黄色矢印および黒色線)を上抜けブレークするか否か。
筆者が想定する今後のシナリオは以下の通りです。(シナリオ①、②)
[シナリオ①]
この先、「145.000円」を終値ベースで再度上抜けブレークした場合は、「基準線超え」→「もう一段の上値トライ」となる可能性も。当該ケースでは、「SARの買いサインへの転換」や「BB(ボリンジャーバンド)・+2σライン(≒147.885円)超え」、また「+DI>-DIへの変化」なども伴いながら、200日MAをメドとする「150.000円」(上図Ⓐ赤色線)付近までの上昇も視野に入れるべきでしょう。
[シナリオ②]
一方で、「145.000円」超え未達(=上値抑制)となった場合は、「上値抵抗圧力の強まり」→「下押し」となりそうです。当該ケースでは、「SARの売りサイン継続」や「遅行スパンのローソク足近接継続」、また「-DI>+DIへの変化」なども伴いながら、BB・-2σラインをメドとする「141.390円」(上図Ⓑ水色線)割れを模索する展開となりそうです。
上記シナリオ①および②を概括すると、米ドル/円については方向感を模索する相場付きとなる中、当面※は「141.390~150.000円」を“主戦場”(コアレンジ)とする動きになりそうです。 (※ここでの「当面」は、1~2週間のスパンを想定しています。)
足もとでは、日本時間明日(24日)未明に予定されている日米関税協議の結果や市場の思惑・見通し等が米ドル/円の相場動意となりそうです。当該会合の結果いかんでは、本日の海外時間や週明けの東京市場において、為替および株価指数ともにチョッピーな動きとなる可能性にもある程度留意した方が良さそうです。
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