一旦“下げ渋り”が期待できる局面…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2025/02/26 11:29

◆ さらに“下値模索” - “148円半ば”へ続落


東京タイム序盤にかけて“150.304円”へと反発したドル円でしたが、やはり3連休明けに伴う「ドル不足」に伴ったものでした。
このため「仲値決済」を終えると失速となり、すぐさま“149円台”へと押し戻されています。
そして景気減速を示唆する「米経済指標」が昨日も相次いだことで、その後は“米10年債利回り低下→ドル売り”が優勢となりました。
こうして“前日安値(148.843円)”を下回ると、“100週移動平均線”が展開する“148.557円”へとさらに下値を拡大するに至っています。

◆ “もう一段”は警戒せざるを得ないところだが…?


「日銀早期利上げ観測」「米利下げ観測再燃」が目先のテーマ化している以上、“もう一段の円買い(ドル売り)”は警戒せざるを得ないのが実状といえます。
ただ本日は「スポット取引の月内最終応当日」となるだけに、“実需絡みのフロー”が不意な動意をもたらす可能性は否めないところです。
特に前記したように“100週移動平均線(本日は148.541円)”に到達した以上、“下値達成感”が台頭しないとも限らない…?

もちろん「日銀早期利上げ観測」「米利下げ観測再燃」が勢いを増さないとも限りませんので、安易に“底打ち→反発”と決めつけるわけにはいきません。
それでも本日に関しては“下値の堅さ”、少なくとも“下げ一服”は想定しておきたいところです。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

151.098(週足・一目均衡表先行スパン下限、ピボット2ndレジスタンス)
150.944(2/12~2/25の38.2%戻し、大台)
上値5:150.854(日足・一目均衡表転換線)
上値4:150.731(2/21高値、月足・一目均衡表転換線)
上値3:150.304(2/25高値、20月移動平均線)
上値2:150.08/1(-1σ、2/12~2/25の23.6%戻し、ピボット1stレジスタンス、大台)
上値1:149.227(週足・一目均衡表基準線)
前営業日終値:149.019(大台)
下値1:148.557(2/25安値、100週移動平均線)
下値2:148.401(24/10/11安値)
下値3:148.328(24/10/10安値、ピボット1stサポート)
下値4:148.020(24/10/9安値、-2σ、大台)
下値5:147.546(ピボット2ndサポート)
147.346(24/10/8安値)
147.000(大台)

《10:35》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想