◆ 「対中関税」は不発も、今度は「弱い米経済指標」が… - “ドル売り”進行
昨日は「トランプ関税、対中国で発動」となり、すぐさま中国は「石炭・LPG・原油・大型自動車に報復関税」を発動するなど、前日とは打って変わる展開でした。
ただ「全面的な貿易戦争回避は可能」との見方が根強く、「噂で買って、事実で売る」の格言通り、反応は限定されました。
一方で昨日のマーケットを動意づけたのは「米製造業受注(前月比:△0.9%)」、そして「Jolts求人件数(同△55.6万件の760.0万件)」でした。
いずれも予想を下回ったことで米10年債利回りが“低下(→4.50%)”すると、つれて“ドル売り”が進行したからです。
こうして主要通貨に対してドルは“最弱通貨”の地位に落ち込み、ドル円を“154.176円”へと押し下げました。
さらにダメを押したのが本日発表された「毎月勤労統計・実質賃金(前年比+0.6%は2カ月連続増)」であり、本稿執筆時には“153.469円”へと下値を拡大しています。
◆ “そろそろ下げ渋り”とは考えるが…? - “日足・一目均衡表の雲”に支えられる可能性
すぐ下には“日足・一目均衡表先行スパン下限(本日は153.361円)”が通っていますので、テクニカル的には“そろそろ下げ渋り”に転じる可能性は高そうに思います。
ただ下回るようなことがあると、“ストップロス”を絡めないとも限らないだけに要注意といわざるを得ないのが実状といえます。
特に本日より「中国勢も回帰(春節明け)」して来ますので、“不確定要素”はさらに増す格好に…?
流動性に厚みが出ることは“下値を支える”に寄与する可能性が高いものの、冒頭で記した「対中関税問題」という“先行き不透明”を抱える中での回帰です。
前記したように“そろそろ下げ渋り”とは考えますが、“決め打ち”をすることなく、“臨機応変”に対応したい局面といえそうです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
155.968(1/28高値、ピボット2ndレジスタンス、大台)
155.878(2/3高値、20日移動平均線)
155.509(2/4高値)
155.309(2/3高値後の76.4%戻し)
155.159(ピボット1stレジスタンス)
上値5:155.032(日足・一目均衡表転換線、大台)
上値4:154.949(50日移動平均線、2/3高値後の61.8%戻し)
上値3:154.811(日足・一目均衡表先行スパン上限)
上値2:154.674(2/3高値後の50%戻し)
上値1:154.575(-1σ)
前営業日終値:154.318(週足・一目均衡表転換線)
下値1:154.176(2/4安値)
下値2:154.008(2/3安値、大台)
下値3:153.919(1/31安値)
下値4:153.826(ピボット1stサポート)
下値5:153.715(1/27安値、12/3~1/10の50%押し水準)
153.334(12/18安値、日足・一目均衡表先行スパン下限、ピボット2ndサポート)
153.168(12/17安値、-2σ)
153.018(20週移動平均線、大台)
152.824(200日移動平均線)
152.546(12/3~1/10の61.8%押し、100日/50週移動平均線)
《10:45》
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