いよいよ始動する『トランプ2.0』!カナダへの関税賦課が嚆矢となるか
【注目ポイント】「1.43000カナダドル」で下値サポートされるか否か
【シナリオ①】同レートで下値サポートなら、「1.45000カナダドル」超えを模索する動き
【シナリオ②】同レート割れなら、「1.41400カナダドル」付近までの下落もあり得そう
【当面の“主戦場”(コアレンジ)】「1.41400~1.45000カナダドル」
【注目材料】20日(月) トランプ米第47代大統領就任式およびその後の施策
昨年末以来、米ドル/カナダドル(以下、ドルカナダ)の重要ポイントとして着目する「1.43000カナダドルでの下値サポート成否」。ここもとの動きは、「同レートでの下値サポート示現」→「上値抑制かつ下値しっかりのボックス圏相場」(上図黄色四角枠)となっていることが視認できます。
上図の各メルクマールをそれぞれ見ていくと、1) 21日MA(移動平均線)が横向きであること、2) 遅行スパンがローソク足のやや上方で推移していること、3) ローソク足の下方に青色雲(=先行スパン、サポート帯)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、そして4) DMI(方向性指数)で+DIと-DIが収斂し、ADXが右肩下がりでの推移(上図青色点線丸印)になっていることから、現在のドルカナダ・日足チャートは上下圧力が拮抗するレンジ相場を示すチャート形状であると判断します。
その他では、BB(ボリンジャーバンド)・±2σラインが収縮する“スクイーズ”となっていることを合わせると、足もとのドルカナダは相場の力を溜め込みつつ、方向感を模索する時間帯/局面にあると言えそうです。この状態は、“嵐の前の静けさ”と捉えることも可能です。
そんな中、足もとにおける注目ポイントは・・・BB(ボリンジャーバンド)・-2σラインをメドとする「1.43000カナダドル」(上図黄色矢印および黒色線)で下値サポートされるか否か。同レートは、上述した水準と同一で、引き続き重要なポイントと言えるでしょう。
筆者が想定する今後のシナリオは以下の通りです。(シナリオ①、②)
[シナリオ①]
この先において、「1.43000カナダドル」で下値サポートされた場合は、「下値支持線での値固め」→「反発フロー」となりそうです。当該ケースでは、「遅行スパンの上放れ」や「BB・+2σライン(≒1.44350カナダドル)超え」、また「+DI>-DIへの変化」なども伴いながら、心理的な節目である「1.45000カナダドル」(上図Ⓐ赤色線)超えを模索する動きになりそうです。
[シナリオ②]
一方で、「1.43000カナダドル」を終値ベースで割り込んだ場合は、「下値支持線割れ」→「もう一段の下値追い」となる可能性も。当該ケースでは、「SARの売りサインへの転換」や「遅行スパンの“逆転”」、また「-DI>+DIへの変化」なども伴いながら、青色雲の下辺である先行2スパンをメドとする「1.41400カナダドル」(上図Ⓑ水色線)付近までの下落もあり得そうです。ただし、現状ではⅰ) 青色雲が分厚い形状(=強い下値支持帯)であること、またⅱ) 200日MAが右肩上がりでの推移となっていることから、下値余地は限定的となりそうです。
上記シナリオ①および②を概括すると、現下のドルカナダは方向感を模索する相場付きとなる中、当面※は「1.41400~1.45000カナダドル」を“主戦場”(コアレンジ)とする動きになりそうです。 (※ここでの「当面」は、1~2週間のスパンを想定しています。)
留意すべきは、次週20日(月)に行われるトランプ米第47代大統領就任式における同氏の発言や、その後の大統領令署名に伴う世界的な経済・貿易活動への影響でしょう。特に米国・カナダ間には相互による関税賦課問題があるため、仮に同問題が取り沙汰された場合は、ドルカナダの相場動意となりそうです。
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