◆ やや“ドル売り”先行も・・・ - 米雇用統計
注目の米雇用統計は、非農業部門雇用者数は“大幅増(+22.7万人)”を示しましたが、概ねが“予想通り(予想は+20.0万人)”でした。
一方で平均時給は“前月比変わらず(+4.0%)”となる中、失業率が“悪化(4.1%→4.2%)”しました。
このため「米12月利下げ観測」が一段と強まる格好となり、一時は“149.352円”へと値を落とす場面も見られました。
ただその後は『利下げか据え置きかで際どい判断が続く(グールズビー・シカゴ連銀総裁)』『利下げペースを緩める時期が迫っている(ハマック・クリーブランド連銀総裁)』など、その後は“タカ派寄り”の発言が相次ぎました。
この影響で米10年債利回りは“持ち直す(4.12→4.17%)”場面が見られる中、ドル円も“150円台”に押し戻され、そのまま昨日の取引を終えています。
◆ 「日米金利格差縮小」をテーマには“持続性”が・・・?
すでに「ブラックアウト期間」に入っているだけに、今後は「FRB要人発言」に伴う“揺れ動き”は著しく減退すると見られます。
このため「観測報道(リーク記事含む)」への警戒は残しつつにはなりますが、既定路線に乗った感のある「米12月利下げ観測」を前提にしたポジショニングが求められるところです。
それでも「早期の米利下げ打ち止め」が台頭しつつある中、「日銀利上げは最小限」との思惑が根強い以上、「日米金利差縮小」を背景にした動きの持続性については…?
米国側では「CPI(11日)」、日本側では「日銀短観(13日)」が今週は注目されますが、やはり最大の注目は「ECB理事会(12日)」と見られます。
このため“ユーロ主導”で“円買い”が進行したとしても、その際は“ドル買い”も進行する可能性大。
そして逆もまたしかり・・・。
「日米金利差縮小」への思惑から“上値の重さ”は意識されることになるのでしょうが、それでも現在の材料では“下値が堅い”を前提に動きたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
151.949(11/28高値、200日移動平均線)
151.535(11/29高値)
151.404(11/20~12/3の38.2%戻し、50日移動平均線)
151.359(ピボット2ndレジスタンス)
151.232(12/4高値、50週移動平均線)
上値5:151.000(大台)
上値4:150.931(日足・一目均衡表転換線)
上値3:150.770(12/5高値、週足・一目均衡表基準線、月足・一目均衡表転換線)
上値2:150.698(12/6高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:150.392(-1σ)
前営業日終値:149.988(大台)
下値1:149.728(日足・一目均衡表先行スパン上限)
下値2:149.352(12/6安値、ピボット1stサポート)
下値3:149.249(12/3~12/4の76.4%押し)
下値4:149.000(大台)
下値5:148.907(20月移動平均線)
148.719(週足・一目均衡表先行スパン下限、100日移動平均線)
148.636(12/3安値、ピボット2ndサポート)
148.401(10/11安値)
148.328(10/10安値)
《10:50》
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