天皇陛下がお言葉を述べられ、
壇上から降りられると
皇后陛下の手を取り、
ゆっくり一礼して
部屋を退出されました。
・・・なんだか、寂しくなりました
平成は自然災害が多い年でした。
長年築き上げたものを一瞬にして失うとき、
人は何を求めるのでしょう。
被災された人々が天皇皇后陛下と向き合い、
お言葉を頂いて、
心を震わされている姿を見ると、
人が欲するものの本質は金銭や物質的なものじゃないんだなあ、
と思うのです。
普段は私たちと全く違う暮らしをしている人たちの
お越しとお言葉を待っているのも不思議に思うのですが、
これほどまでに国民を想い、
心から寄り添う天皇皇后陛下は
私たち国民のお手本のようなお方。
障害者、高齢者、ハンセン病や水俣病の患者など、
社会的に弱者である人たちにも会って、
それぞれの声に耳を傾けられています。
また、年々戦争を知る人も少なくなっていますが、
戦没者への追悼も忘れることなく、
昭和天皇が果たせなかった沖縄訪問をはじめ、
海外への慰霊の旅を続けて来られました。
日本に戻ることがなかった彼らにも
深い敬意を払って一礼する、
その後ろ姿には胸が熱くなります。
翻って、私たちができることは、
善き日本人であり続けることなんだろうな、
と思いました。
天皇皇后両陛下、今までありがとうございました。
これからは、誰にも気兼ねするなく、ごゆっくりお過ごしください
