昨日は空売り(規制あり)が、今日は先物がそれぞれ買い戻され
絵に描いた様な踏み上げ相場になりました。
巷では「佐川相場」などと揶揄されていますが
配当権利取りの買いを除けば
殆どヘッジファンドや他の投機筋による買い埋めだったと思います。
それでも6兆円もの売り越しを解消するにはまだまだ時間が掛かるため
逆に考えれば、数少ない日本株の上昇要因であることは確かでしょう。
一方円相場は企業のレパトリが今月中にほぼ終わることが予想され
4月はやや円安に振れると考えています。
さらにヘッジファンドや他の投機筋による「ドル売り+米国債売り」は
最近の相場変動をみると限界に近付いているという報道もあり
もし彼等がドルや米国債の買い戻しに転じれば
4月のドル円相場は106円~109円のレンジまで円安が進む様な気がします。
(但し希望的観測を含んでいます
)
また企業決算を目前に控えての円高は
輸出企業の次年度業績予想を低く見積もらせる可能性があるため
株価を押し下げる原因になりかねません。
出来れば1ドル109.5円以上がbetterですが
少なくとも現在より円安に振れれば、企業業績への影響は軽微だと思います。
ただ海外勢の買いは、昨日も今日も売り玉の一部を手仕舞っただけで
実需買いではないこと。
佐川氏の証人喚問は一応終わったものの
森友事件の捜査はなだなだ続きますから
今後新たに官邸の関与を裏付ける様な証拠や証言が現れないとも限りません。
従って今日の反発は下落相場の小休止を暗示していると考えるべきで
まだ全力で買い向かう局面ではないと考えています。
それにしても東京市場は長年海外勢のオモチャにされ
まるで「植民地市場」ですね 。何とも情けない限りです(×_×);
因みに、次の大きなイベントは4月中旬に予定されている日米首脳会談ですが
そこで日本に対する輸入規制の規模や範囲が見えてくる可能性があります。
またかなり緩い規制になるのではないかという噂もあり
そうなれば日本株にとって好材料なることは間違いないと思います。
一方金正恩委員長が訪中したという報道と同時に
北は再び拉致問題を逆手に取って日本を挑発しています。
朝鮮半島に平和が訪れるのは誠に喜ばしい事ですが
結果的に極東で日本だけが敵対視され孤立する可能性があり
万一このタイミングで安倍政権が崩壊すれば
日本の地政学的リスクは一層高まるのではないかと心配しています。
