中国人民銀、預金準備率を引き下げ-景気てこ入れ策を強化
中国人民銀行(中央銀行)は、市中銀行に課す預金準備率の引き下げを決めた。株式相場下落と通貨安の中で景気てこ入れ策を強化する。
人民銀が29日ウェブサイトに掲載した声明によると、預金準備率は3月1日から0.5ポイント引き下げられる。最近の市場金利低め誘導と流動性注入に、伝統的な金融政策措置を追加する。
人民銀の周小川総裁は26日、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議開幕前に上海で、必要ならば追加行動が可能と強調していた。また、楼継偉財政相は経済の構造改革を支えるために財政赤字を拡大させると述べた。
中国から急激に資本が流出する中で、人民銀は人民元の相場安定にも取り組んでいる。預金準備率引き下げは銀行の融資余力を高め資本流出の穴を埋めるのに役立つ。
人民銀はウェブサイトに掲載した声明で、預金準備率引き下げの目的は安定的で適正な与信拡大を促すことと、供給サイド構造改革に適した金融環境の創出だと説明した。
ブルームバーグ抜粋