中国株:上海総合指数、1カ月ぶり大幅安-ボラティリティ再び拡大
2016/02/25 18:20 JST
25日の中国株式相場は下落。上海総合指数が1カ月ぶりの大幅安となった。短期金利の急上昇が流動性の引き締まりを示唆したほか、オフショア人民元が5営業日続落した。
上海総合指数は前日比6.4%安で引けた。上昇銘柄1に対して下落銘柄が約70の割合だった。工業株とテクノロジー銘柄が下げの中心。翌日物金利が6日以来の大幅上昇となった。CSI300指数は前日比6.1%安で終了。
中国当局は、景気が減速する中で金融市場の安定を印象づけようとしているが、株安が当局の課題を浮き彫りにしている。ボラティリティ(変動性)も再び高まり、先週末に交代したばかりの中国証券監督管理委員会(証監会)の新たなトップにとっても手腕が問われる局面になった。
中原証券の張剛ストラテジスト(上海在勤)は、「誰もが出口に向かって急ぐ中で、株式市場は非常に不安定な状況にある」とコメントした。
香港市場では、中国本土株で構成されるハンセン中国企業株(H株)指数が前日比2.4%安で引けた。ハンセン指数は同1.6%安の18888.75と、11日以来の大きな下落率。
ブルームバーグ抜粋