金【今夜雇用統計を控えて】

日中取引時間は、様子見ムードが強い中手じまい売り先行で始まり、前日比14円安の4157円で寄り付く。その後は、NY時間外・円相場とも小動きだったが徐々に下げ幅を縮小し、結局前日比1円安の4170円で終了。ドル建て金は、延期されていた9月の米雇用統計の発表を控え模様眺めとなっている。

米国財政協議はギリギリであったものの、一旦は終息。しかしながら、実質的には問題先送りにしか過ぎず、政治的不透明感は残存している。また、政府機関の閉鎖に伴う経済への悪影響も懸念されている。そのため、比較的良いのではと予想されている9月米雇用統計であるが、市場に与える影響は今回は通常より少ないとみられる。足元の経済不安が警戒されているだけに、もし事前予想を下回るような結果だった場合、量的緩和縮小の先送り観測が強まる可能性が高い。その場合は、ドル安進行となりドル建ての金は割安感が生じ買われやすくなる。

本日夜間取引時間は、日本時間21:30に米雇用統計を控えている。足元の景気動向を占う意味では参考になりにくいが、久しぶりの重要な経済指標の発表であるため、発表次第の変動には十分な注意が必要である。


夜間取引レンジ 4,141円~4,215円  


中川


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