携帯電話3社は6月の契約数を発表し、NTTドコモが新規契約から解約を差し引いた純増数で、5900件の減少となり、純減は今年1月以来5カ月ぶりだそうです。
ソニー製「エクスペリア」とサムスン電子製「ギャラクシー」の最新機種を優遇して割引販売する「ツートップ戦略」も新規契約者獲得には効果はいまひとつだったようです。
これに対し、米アップルの「iPhone」が好調なソフトバンクモバイルとKDDI(au)は純増を確保したそうです。
ソフトバンクは音声通話やデータ通信の接続率改善を引き続きPRし、24万8100件の純増となり、18カ月連続で純増数の首位をキープしたそうです。
通信トラブルが続いたKDDIも基本料金の割引キャンペーンなどが奏功し、23万2200件の純増だったそうです。
通信会社を変更後も同じ番号を使える「番号持ち運び制度(MNP)」では、ソフトバンクが5万9900件、KDDIが8万5300件の転入超過に対し、ドコモは苦戦が続き、14万6900件の転出超過だったそうです。
ドコモはツートップ戦略に加え、MNPで高速通信「LTE」対応のスマホを購入すると毎月の基本使用料を割り引くキャンペーンも展開したそうですが、他社の販売施策の強化に押され、思ったほど効果が上がらなかったようです。
ただ、ツートップは販売開始後40日程度で計120万台が売れており、200万台も十分に狙えるペースだそうで、各種キャンペーンなどと連動させ、巻き返しを図るとのことです。
「ツートップ」戦略は好調だと何かに出ていたので、ちょっと意外な気がしました。