金【ADPの雇用者数次第では大きく変動?】
日中取引時間は、海外安の流れを引き継ぎ手じまい売り先行で始まり、前日比4円安の4471円で寄り付く。その後は、NY時間外や為替相場が小動きだったため歩調を合わせ終日狭いレンジ内取引となり結局前日比1円安の4474円で終了。
2日のNY市場は、目立った材料が乏しい中、利益確定の売りやポジション調整の売りなどで値下がり、前日比7.7ドル安の1775.6ドルで終了。ただ、スペインがユーロ圏に財政支援を要請するのではとの期待感からユーロ高・ドル安となったため、ドル建ての金は割安感から買われ下げ幅は限定的となった。5日の米雇用統計の発表を控え様子見気分が強い。また、欧州中央銀行(ECB)の政策会合を4日に控えている。本日は、米雇用統計の前哨戦となるADP雇用報告(21:15)がある。しかし、雇用統計と全く異なる内容になるケースも多いため、十分な注意が必要である。また、ユーロ圏情勢にしても、スペインのラホイ首相は救済要請は差し迫っていないと言明している。
本日夜間取引時間は、5日の米雇用統計の見極めやECB理事会を控え警戒感が強いが、ADP雇用報告次第では大きく変動する可能性があるため十分な注意が必要である。戻り売り優勢と思われる。
夜間取引レンジ 4,425~4,488円
中川