金【ビッグイベントを控え動きづらい展開か】
31日の東京金相場は、週明け30日のNY金相場が、米連邦公開市場委員会(FOMC)と欧州中央銀行(ECB)で成長促進策を強化するとの観測が強まった事から、4営業日連続高となったものの、NY金時間外取引の伸び悩みと為替相場の円高基調に夜間取引の終値より水準を切り下げて始まったが、その後はじりじりと値を戻し、前日の終値を挟んだ展開となった。

今週は本日から始まる米連邦公開市場委員会(FOMC)に加えて、欧州中央銀行(ECB)理事会や米雇用統計の発表などのビッグイベントが目白押しで様子見姿勢が強まる中、動きづらい展開と考えられる。前回のFOMC会合では量的緩和策第3弾の実施は見送られたが、バーナンキFRB議長は今月に行った議会証言で景気浮揚に向けて追加措置を取る用意があると述べている。結果を見極める必要があるのか?また、先週26日にドラギECB総裁が「ユーロを守る為、あらゆる手段を取る用意がある」と述べ、27日には独仏首脳も「ユーロ救済の為、あらゆる手段を取るとの声明を出した。しかしここに来て、不協和音が出始めている。ユーロ圏はこれまで、スペインの銀行に対する支援策を決めている。しかし、スペインの財政不安が高まり、同国政府の資金調達が一段と困難になれば、スペインは銀行向けだけでなく、国の財政資金への援助を含めた全面支援を求める事態に陥りかねない為に、独では根強い慎重論が出ている。

夜間取引レンジ 4,058~4,125円

池末
日本ユニコムコールセンターsupportコース取引さんのブログ一覧