19日の東京金相場は、週明け18日のNY金相場が小幅反落したものの、NY金時間外取引が日中取引終値水準を上回っていることなどから、手じまい買いが先行して始まったが、その後は手掛かり材料に乏しく、前日終値を挟んだ展開となった。ギリシャ議会の再選挙は財政緊縮支持の2党が過半数を確保したが、ユーロの買い戻しは長続きしなかった。18日の欧米市場では、スペイン国債の利回りが、ユーロ導入以来の7.3%と大きく上昇。また、フランスの金融大手BNPパリバは18日、2012・2013年の金・白金相場予想をそれぞれ下方修正した。新たな2012年の金相場予想は、1,695ドル(下方修正幅は10ドル)、2013年は、1,900ドル(下方修正幅60ドル)。何れにてもFOMCを控えて様子見姿勢の強い中、上値の重たい展開が続きそうである。チャート的にも、1,630ドルより上には、移動平均線や節目などが存在し、当面レンジを大きく抜けられない状態ではないか。逆にFOMCでQE3が見送られれば、失望売りが出る可能性があり、1,600ドル台割れがありそうである。

夜間取引レンジ   4,090円~4,171円

池末
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