前回、退職金専用定期預金について書きましたが、
他にも怪しいものが出回っているようです。
それは「超短期定期預金」や「仕組み預金」と呼ばれる預金です。
今の時代、定期預金の金利は0.01~0.03%ですから、それに
比べて一見、かなり有利な定期預金のようにも見えます。
しかし、高金利には必ずカラクリがありますので鵜呑みは厳禁です。
画像は、上場企業の超短期定期預金、仕組み預金のページです。
左側の超短期定期預金で年0.27%の高金利ですが、何と満期は2週間!
前回紹介した3か月より、さらに短いです。
しかし、この定期は自動更新がありません。
満期後は普通預金の金利(年0.01%)が適用されるため、0.27%の金利を
受け取るためには2週間ごとの更新が必要なのです。
その伏線として存在するのが、隣のパワーステップアップ預金(最長10年)
というもの。
当初3年間の金利が0.6%と、さらに魅力的に見えますが、その上
「満期まで保有すれば元本保証」という文字が見えますでしょうか?
そうなんです、実はこの仕組み預金、中途解約すると元本割れが発生
しますし、満期は顧客ではなく銀行側が決める定期預金なのです!
自分なりに調べてみましたが、過去最大で9%の元本割れだそうです。
(以下 注意書きより抜粋)
※パワーステップアップ預金は原則として満期まで中途解約できません。
お客さまのお申し出により中途解約された場合、元本割れとなる可能性が
高いです。
また、解約時の市場環境等によっては大きく元本割れする可能性もあります。
また、当行の判断で期間が延長される可能性があります。
期間が延長されなかった場合、当初満期以降の金利は適用されません。
(以上、抜粋終わり)
この他にも注意書きは山ほどあり、危ないですね。
最も危険だと感じたのは、中途解約した時、どのくらい元本が
マイナスになるのか、具体的な数字の記載がないことです。
メリットはいくらでも書いてありますが、預金者が中途解約
した場合、いくら損するのか具体的な記載がないのです!
最長10年までのようですが、ここまで預金者全体の何割が
ペナルティを支払うのでしょうか?
銀行側は、解約率のデータとか事前に持っていて収益が
でるようにペナルティの利息を決めてきます。
ペナルティ金利が決まっていないということは、銀行側が絶対に損を
しないよう、後からいくらでも高く設定できます。
まるで後出しジャンケンのようです。
他にも銀行側にとっておいしい仕組みだらけなので、金利の高さだけに
魅了されて、うっかり預けないようにしましょう。
最初は2週間満期預金に預けさせて、手間が嫌になった人にパワーステップ
アップ預金に預けさせる。
その後、解約ペナルティ収入で収益確保、という流れが透けて
見えそうです。
読者様は超短期定期預金や仕組み預金に預けないようご注意ください。
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是非読んでみてください。
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