中部電力浜岡原子力発電所の原子炉全基停止で、中部電管内の夏場の電力供給が需要を下回る可能性が出てきたようです。
中部電力の大口(工場)向け電力量は全体の約4割を占めており、トヨタ自動車をはじめ、製造業の一大集積地である中部地方の企業の操業にも影響が及ぶようです。
東日本大震災に伴う部品不足が解消される秋以降、増産に乗り出すことで、それまでの生産の遅れを取り戻す考えだったのが、生産計画の変更が避けられない情勢となってきたようです。
東京電力福島第一原発の事故によって、東日本で懸念されている夏場の電力不足には、業界ごとに工場の休業日を決める「輪番休業」を日本自動車工業会が提案しており、トヨタも東電管内の静岡県裾野市の子会社工場などで休業日を設けることを想定してきたそうです。
浜岡原発停止で、中部電管内でも電力不足は避けられそうになく、同様の対応を迫られそうです。
中部電力の原発比率は10数%だそうですが、産業界への影響は大きそうですね。