トヨタ自動車と新日本製鉄が、4~9月の自動車用鋼材の取引価格を2009年度に比べて1トン当たり最大2万円引き上げる方向で調整しているようです。
鉄鉱石など鉄鋼原料の価格が4月以降急騰しているためで、乗用車1台当たり2万円程度のコスト増加要因となるようです。
ほかの鉄鋼各社の自動車向け鋼材も同様の値上げとなりそうです。
家電や造船、建材向けの鋼材にも同程度の値上げが広がるとみられ、新日鉄の鋼材平均価格は2009年度の7万5400円から9万円台に上昇し、過去最高値だった2008年度の10万4700円に接近するようです。
価格転嫁で幅広い製品の値上げにつながるのは必至のようです。
原材料価格は、中国など新興国の需要拡大で需給が逼迫し、資源大手はさらなる値上げを要求しており、鋼材価格も10月以降、さらに上昇する可能性もありそうです。
消費者にとってはコスト削減努力で吸収してほしいところですが、これだけ値上がりしていると難しいんですかね。