サブローンの影響なんて昨年の決算を見ているとほとんど感
じない。昨年春以降、銀行の不動産に対する締め付けがきつ
くなったようだ。ここから、動きが変化してきた。
07年までの地価高騰やその後の建築費の高騰でマンション価
格が高くなり、消費者が購入を控え始めた。分譲業者にとっ
ては、在庫が積みあがり、収入が減る一方で用地資金にあて
た借入金の負担が重くにしかかってきた。金利負担と経費で
今まで積み当てた余剰金もなくなって利益を圧迫してきたの
だろう。回転資金を作らないころにはおかしくなる。昨年11
月、100億円の社債償還を向かえた時、金融機関から追加負担
を求められたようだ。これがが決定的な破滅の原因である。
このような事は、バブル崩壊後で学習してきたはずだ。政府
が総量規制をしき、苦しめられた不動産価格の下落でその
後を考えると、今の現実がある。ここは全部ではないが、融
資は最小限しなければ駄目なのだ。自行の決算もいいが資金
の融資をするのが金融ではないのか。自己資本増強もいい
が困っている企業に手を差し伸べる事もわせれては駄目だ。
残念ながら、今後の社会的企業価値の大きいコンセプト企業
がまた去ったのだ。藤和不動産が三菱に入ったが、入れる所
はいい。
価格が大幅な引き下げが下がり始めたことで、消費者にとっ
てはメリットはあるが、業者にとってはつらい物がある。回
復の兆しと出てきたとはあるマスコミがいっていたが、車の
問題も同じ内容だ。景気悪化が深まる中、給料が上がらない
中での購入はお互いにきついものがある。