株価を動かすものは何か?

優利加さん
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昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA +104.40 @33,733.96, NASDAQ -30.14 @11,334.27, S&P500 -2.86 @4,016.95)。ドル円為替レートは130円台半ばの前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,146に対して、下落銘柄数は604となった。騰落レシオは113.04%。東証プライムの売買代金は2兆5255億円。

TOPIX +8 @1,981
日経平均 +96円 @27,395円

米国株式相場は高安まちまちとなったが、日経平均は売り先行で下げたがその後切り返し、4日続伸した。特に鉄鋼や海運など景気敏感株が上げたが、ハイテク成長株は売りが多かった。気になるのは日本電産の業績見通しの大幅下方修正(マイナス56%)である。永守重信社長は、モーターだけが調子悪いはずはなく他の業界にも悪影響はあるはずで、他業界も早晩下方修正するだろうという趣旨の発言をしている。しかし、今日のところは「日本電産ショック」とはならず日本電産だけが大きく下げた。しかし、日本電産株はマーケットが想定していたほどは下げなかった。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日は上放れて陽線で終り、本日は下げて始まったが切り返して昨日よりも長い陽線で終えた。「上放れ並び赤」の変則型であり、経験則ではまだ上に行きたいという線である。ただ、株価は自分の過去のチャートの形を見て次にどう動くかを決めているわけでなく、あくまで今足元で起こっているファンダメンタルズの変化と将来のファンダメンタルズに大きな影響を与えそうな材料が株価を動かすというのが不易の原理原則である。チャートの定石はあくまで参考程度として受け止めておき、株価の動きに対して自分はどのように反応するか(=建玉法)次第で勝敗はほぼ決まる。

33業種中31業種が上げた。上昇率トップ5は、鉄鋼(1位)、海運(2位)、電気・ガス(3位)、その他製品(4位)、繊維製品(5位)となった。

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