TOPIX -2 @1,927
日経平均 +7円 @27,627円
米国株式市場が休場だったため材料不足気味だったが、日本市場の立ち合い時間中に米株価指数先物が上昇したたことも手伝い、少なからず自律反発狙いの買いが入った。日経平均の上げ幅は一時200円に迫った。ただ、天然ガス価格の高騰などにより高インフレに苦しむ欧州が景気減速に陥りそうだという警戒感から、上げ一巡後は戻り売り圧力が強まった。それでも、現在の日本株相場の支えの一つは中国景気の動向である。本日の上海総合指数は堅調な動きだったが、足元の経済統計データは芳しくなく、さらに四川省成都市が新型コロナウィルス感染対策でロックダウン(都市封鎖)に踏み切った。それでも、金融緩和と財政出動のミックスにより中国景気はその内底入れするとの期待が大きい。また、米中の金融政策の違いから、ドル高・人民元安となっているが、これは中国からの輸出を増加させる方向に働く。
日経平均の日足チャートを見ると、9月1日に下げ止まり、その後今日まで3日ほぼ横ばいの動きが続いている。今後しばらくの間、特に悪い材料が出て来なければ横ばいから反発を試す動きは十分に想定される。株価は悪材料があってもいつまでも下げ続けない。ある程度下げると割安感が増してくるので必ずどこかで買い需要が高まるからである。但し、25日移動平均線の傾きが上向きになるほど反発の動きが継続する可能性は暫くは低いと見ているが、さてどう動くだろか。
33業種中21業種が下げた。下落率トップ5は、サービス(1位)、海運(2位)、電気・ガス(3位)、食うん(4位)、パルプ・紙(5位)となった。