TOPIX -5 @1,930
日経平均 -11円 @27,651円
8月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数が市場予想を上回ったため、景気よりもインフレ退治を優先する姿勢を鮮明にした米連邦準備制度理事会(FRB)がさらに利上げを続けるとの見方がより強くなった。このため米ドルは日本円を売はじめとする幅広い他通貨に対してドル高が進んだ。円相場は24年ぶりに1ドル=140円台に突入した。本日の日本株は、自律反発狙いの買いにより値嵩株の一角が買われて始まり、日経平均は高く始まったが、戻り売りに押し戻された。日本時間の今夜、米雇用統計の発表があるため、その内容次第で株価も為替も大きく動くかもしれない。
日経平均の日足チャートを見ると、昨日は下放れして陰線で終わり、本日は高く始まったがまた陰線で終わり、下放れした後に2本の陰線がほぼ並ぶような形、つまり、「下放れ並び黒」となった。通常、「下放れ並び黒」はさらに下に動きやすいことを暗示する線である。今回は半値押しとなる27,371円の直ぐ手前まで下げているので、これ以上の下げがあると押し目買いが強くなり下げ渋ることが予想される。但し、大きな売り材料が飛び出してくれば、チャート上の支持線は簡単に突破されるため、チャートを盲信しないことが極めて重要である。
33業種中27業種が下げた。下落率トップ5は、鉄鋼(1位)、空運(2位)、非鉄金属(3位)、海運(4位)、鉱業(5位)となった。