TOPIX -5 @1,963
日経平均 -104円 @28,092円
米国株が続落しているところへ、中国の8月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が2カ月連続で好況不況の割れ目である50を割り込んだ。これにより、金融引き締めの長期化で景気悪化が強く懸念されている米国だけでなく中国も景気減速懸念が高まった。日本株全般は売り先行で始まり、日経平均の下げ幅は一時280円を超えたが、円安・ドル高が進行したことと、岸田首相が新型コロナウィルスに対する入国者数の規制を緩和する(現在の1日当たり2万人から同5万人へ拡大)と発表したことで、日経平均の下げ幅は次第に縮小した。入国規制の緩和により恩恵を受けるであろう空運や百貨店が上げた。
日経平均の日足チャートを見ると、下放れて始まったが切り返して陽線で終えたものの、終値ではまだ前日比マイナスとなった。8月29日の長大陰線の高値と安値の範囲内での動きであり、これで3日連続で25日移動平均線の下に沈み込んでいる。
33業種中24業種が下げた。下落率トップ5は、鉱業(1位)、石油・石炭(2位)、卸売り(3位)、海運(4位)、鉄鋼(5位)となった。