「戦略⇒戦術⇒戦闘法」をシームレスに繋ぐと・・・

優利加さん
優利加さん
昨日の米国株式相場は小幅反発した(DJIA +59.64 @32,969.23, NASDAQ +50.23 @12,431.52, S&P500 +12.04 @4,140.77)。ドル円為替レートは136円台後半での動きだった。本日の日本株全般は反発した。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,243に対して、下落銘柄数は512となった。騰落レシオは111.33%。東証プライムの売買代金は2兆222億円。

TOPIX +9 @1,977
日経平均 +166円 @28,479円

米国株式相場の小幅反発を受けて、本日の日本株全般も反発した。日経平均は5日間で900円超下げていたこともあり、日経平均の上げ幅は一時200円を超えた。しかし、売り方の買い戻しの側面が強かった。ジャクソンホール会議でのパルエルFRB議長の講演を明日8月26日に控えて様子見が多かった。

1日当たりの日本株取引の6~7割は海外勢による取引である。6月第4週(6月27日~7月1日)から8月第2週(8日~12日)まで海外勢は先物を約2兆3000億円買い越した一方、その同じ期間に現物株を1500億円売り越した。つまり、先物主導の買いに現物買いが追い付いていないため、相場は脆弱であると言える。先物取引は主に短期売買のために使われるため、比較的短期間に反対売買が起こり、何かのきっかけて売りが急増しやすい。それに対して、現物買いは中長期保有を前提として買ってくるので一旦買ったらそう短期では売って来ない。したがって、現物買いが主導して株価が上がる時は上昇トレンドが持続しやすい。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日の陰線の上半分くらいのところで推移したため、下げ止まりの兆候は出ている。まだ上向きの25日移動平均線の上で推移しており、今のところ、戦略は「買い」で変わらない。「戦略」を実行するためにどのような「戦術」を取るのか、さらにその戦術を実行するためにどのような「戦闘法」を用いるのか、これらすべてを「理に適ったやり方」でシームレスに繋ぐことにより「売買ルール」を仮構築することができる。仮構築した売買ルールは自ら検証を重ねて微調整し続けて、その有効性と限界を自分自身で確認することが非常に重要である。自分で手間暇かけずに他人から楽して教わっただけでは、ほとんどの人は頭では理解できたとしても実行できない。ちょうど、中学、高校、大学と10年間の学校教育で英語を学んでも、日本人の圧倒的大多数が全く話せないだけでなく、聴き取ることすらできない状況と同じである。頭で表面的に理解しただけでは実戦では不十分なのだ。

33業種中27業種が上げた。上昇率トップ5は、医薬品(1位)、保険(2位)、金属製品(3位)、その他金融(4位)、ガラス・土石(5位)となった。

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