TOPIX -2 @1,993
日経平均 -136円 @28,795円
米連邦準備制度理事会(FRB)高官が市場による早期の利上げ鈍化観測をけん制する発言が相次いでおり、8月2日には2.5%台まで低下した米長期金利(10年物)が3.0%に迫るまで再び上げて来た。このため金利上昇に敏感なハイテク成長株が多いナスダックは2%下落した。この流れを受けて、本日の日本株全般も成長株を中心に売られた。日経平均が29,000円台を回復したことや騰落レシオや25日移動平均線乖離率などを見ても短期的な高値警戒感も強かったため、日経平均の下げ幅は一時300円を超えた。しかし、137円台に入る円安・ドル高が進行したことや、中国人民銀行が実質的な政策金利と見なされている最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)を引き下げたことで、日本株はある程度買い戻されて下げ幅は縮小した。
日経平均の日足チャートを見ると、ギャップダウンして始まったが切り返して陽線で終え、上向きの10日移動平均線の上に踏みとどまった。今日までのところは浅い調整であるが、最終的な調整の深さはアメリカ株の動向次第、さらに究極的には米FRBによる金融政策と米長期金利の動向に大きく左右されるだろう。
33業種中17業種が下げた。下落率トップ5は、電気機器(1位)、非鉄金属(2位)、証券(3位)、サービス(4位)、機械(5位)となった。