底値圏・安値圏で「たくり線」が出現

優利加さん
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先週末の米国株式相場は聖金曜日で休場だった。ドル円為替レートは126円後半の先週末比円安での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が403に対して、下落銘柄数は1,372となった。東証プライムの売買代金は1兆8722億円。

TOPIX -16 @1,880
日経平均 -293円 @26,800円

米長期金利が2.8%まで上昇したため、資本コストの上昇を通して理論株価が下がる成長株中心に売りが優勢となった。さらに、上海でのロックダウンが続いていることから中国経済の減速懸念や、ウクライナ戦争を巡る不安も根強い。穀物や石油などの資源価格が上昇しており、世界経済に対する悪影響がいたるところで出始めている。日米金利差の拡大から、円売り・ドル買いが進んでおり、1ドル=126円台後半まで円安が進行した。

日経平均の日足チャートを見ると、株価は再び上向きの25日移動平均線の下に沈み込んだ。ただ、長い下ひげを引いた短陰線である「たくり線」で終えた。経験則では、底値圏・安値圏で「たくり線」が出現すると、強い下げ渋りの兆候と解釈され、その後は上げることが多い。今日よりもさらに強力な売り材料が出てこない限り(これがチャート分析の限界)、明日は反発を試しに行くと見ているが、さて、どうなるか?

33業種中28業種が下げた。下落率トップ5は、その他製品(1位)、食料品(2位)、機械(3位)、サービス(4位)、空運(5位)となった。

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